
この秋に新車購入を考えているなら、「性能」と「コスパ」に優れるマツダ・CX-5は見逃してはいけないモデル。バランスの良さは、国産車全体の中でもピカイチなだけに、ミドルSUVを検討しているユーザーは絶対チェックするべきなのだ。
●文:月刊自家用車編集部
「CX-5」攻略テクニック【商談直後はいたって強気だが、ライバル車を匂わせると値引きもがんばってくれる。 トヨタとの競合は必ずやるべし】
価格:290万9500~422万5100円
車両本体目標値引き額:25万円
納期の目安:1~2か月
リセール予想:B-
パワートレーン | グレード | 車両価格(2WD/4WD) |
2L直4ガソリンNA (156PS/20.3kg・m) | 20S スマートエディション | 290万9500円/314万500円 |
20S ブラックトーンエディション | 323万9500円/347万500円 | |
20S フィールドジャーニー | −/352万円 | |
20S レトロスポーツエディション(特別仕様車) | 342万6500円/365万7500円 | |
2.5L直4ガソリンターボ (190PS25.7kg・m) | 25S スポーツアピアランス | 358万1600円/381万2600円 |
2.2L直4ディーゼルターボ (200PS/45.9kg・m) | XD スマートエディション | 322万8500円/345万9500円 |
XD ブラックトーンエディション | 355万8500円/378万9500円 | |
XD フィールドジャーニー | −/383万9000円 | |
XD レトロスポーツエディション(特別仕様車) | 374万5500円/397万6500円 | |
XD スポーツアピアランス | 390万600円/413万1600円 | |
XD エクスクルーシブモード | 399万4100円/422万5100円 |
パワートレーンごとに選べるグレードは異なるが、最もベーシックなスマートエディションでも上級SUVらしい魅力は十分。価格最優先ならスマートエディションもしくはブラックトーンエディション(写真)のディーゼルターボ車がオススメだ。
20Sブラックトーンエディション
こまめな改良で常に最新を目指すCX-5。初期モデルと最新モデルは完全に別物
現行型は2016年12月のデビューと発売から7年以上が経過しているが、マツダは常に“最新最良のクルマをユーザーへ届けたい”という戦略もあって、CX-5もほぼ毎年のように商品改良を受けている。そのため初期モデルと最新モデルではクルマの熟成度がかなり違っている。
最新改良は昨年の9月に実施。ガソリン2タイプ、ディーゼル1タイプのパワートレーンは変更していないが、グレード数を整理し売れ筋グレードに絞り込んだ。同時に設定されたのが、レトロモダンの世界観とスポーティーさを融合させた特別仕様車「レカロスポーツエディション」(写真)。それまでのラインナップとは少しイメージを変化させたモデルになる。
XDレカロスポーツエディション
イマイチな値引き額の提示は、販売店サイドの駆け引きのひとつ。買う気十分のホット客には、しっかりとした値引きを提示する
販売店サイドとしては「CX-5はマツダのドル箱モデル。だから大事に売りたいし、安売りしたくない」という考えがあるようで、最初の商談では相当値引きを抑えてくる傾向がある。ただ、ホット客には態度一変、特にライバル車と競合させていることを匂わせると、エンジンがかかり値引きで勝負に出てくる。この秋に商談をスタートするならば、おそくとも11月中には決着するつもりでスピーディに商談を進めていくのがベター。付属品を含めた値引き額は30万円前後を目指したい。
ぶつけるライバル車は、ハリアーやRAV4、エクストレイルが鉄板の相手。特にトヨタが相手だと強く反応する傾向がある。納期に関してはマツダは全体的に早いが、その中でもCX-5は最速クラスだ。契約後1~2か月を目安に手元にクルマが届くだろう。
ブラックトーンエディション、フィールドジャーニー(写真)、レトロスポーツエディション、スポーツアピアランス、エクスクルーシブモードの5つのグレードは、内外装加飾とシートタイプが異なるが、いずれも装備機能は充実している。どれも上級グレードと考えていい。
XDスポーツアピアランス
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