
2022年に登場した新型クラウン。「クロスオーバー」、「スポーツ」、「セダン」、「エステート」という4つのラインナップだが、各モデルの立ち位置がわかりづらい。新型クラウンの魅力を伝えるべく、この記事では、新型クラウン第一弾として登場した「クロスオーバー」を紹介していこう。
●まとめ:月刊自家用車編集部
シリーズ唯一のパワーユニットを搭載するなど個性が強いクロスオーバー
新型クラウンシリーズの第一弾として登場したクロスオーバーは、パワーユニットに2.5ℓのHEVと、上位設定としてシリーズ唯一の新開発2.4ℓターボHEVをラインナップし、駆動方式は4WDのみ。外観はSUVチックだが、スペックで見るとオンロード志向が強め。セダンにSUVの良さを融合したようなスタイルで、見方によってはラフロードもオンロードもこなすスポーティセダンだ。
セダンにSUV的要素を散りばめたようなエクステリア
新型クラウンは、「スポーツ」のみを除いて平面寸法に大きな差はない。クロスオーバーのエクステリアは、FFの上級セダンのようなパッケージにクラッディングなどのSUV的な装飾が取り入れられており、個性強めな独特のエクステリアとなっている。
ボディサイズは、カムリに近いサイズだが全長は4930mmとカムリより20mm長め。ホイールベースも25mm長いが最低地上高は同じ。
FFプラットフォームでゆったりとした室内空間を確保
クロスオーバーの室内は、横置レイアウトとロングホイールベースにより同クラスのセダンと比較しても最大級。「スポーツ」と「エステート」のようなキャビン実用性よりも従来のクラウン同様、乗員のくつろぎを重視した造りになっている。
新型クラウンシリーズのインパネは、パッと見たくらいでは見分けがつかないほどデザインが統一されている。
室内寸法は1980mm×1540mm×1170mm。
荷室は奥行きがあるものの、開口部が狭い。大きな荷物などは積み下ろしに気を遣う。
RSグレードには新開発のパワーユニットを搭載
クロスオーバーには、標準設定の2.5ℓ HEVと上位設定の2.4ℓターボ HEVがラインナップ。燃費性能に優れた2.5ℓ HEVは、パラレル式でシステム最高出力234PSのWLTC燃費22,4km/ℓ。システム最高出力349PSを発揮する2.4ℓターボHEVは、クラウンシリーズの中でも最も高い走行性能を誇る。
クロスオーバーRSに採用された前輪をターボエンジン、後輪をモーターで駆動するパラレル式2.4ℓデュアルブーストハイブリッドシステム。システム最高出力349PS、WLTC燃費15.7/ℓ。
駆動方式は、E-Four Advanced(電気式4輪駆動方式)が採用された。
新時代のクラウンを味わいたいなら「クロスオーバー」
SUVとセダンの良さを両立したようなエクステリア。新開発のデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載し、RSグレードなら走行性能もクラウンシリーズトップ。従来のクラウンの要素に、今の時代に必要なエッセンスが加えられたモデルが「クロスオーバー」だ。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(購入ガイド)
メリット1:ドライバーがクルマに合わせるという”楽しさ” 一般的に、古いクルマになればなるほど、オーナー(ドライバー)がクルマに合わせなければスムーズに動かすことが難しくなります。 古いキャブ車であれ[…]
人気の「カワイイ」系、そのパイオニアとして登場 2002年に登場した初代アルト・ラパンは、当時の軽乗用車市場ではまだ浸透していなかった「カワイイ」というサブカルチャー的な要素をいち早く取り入れたパイオ[…]
スバル・フォレスター/価格:404万8000〜459万8000円 S:HEVモデルの追加で、万能タイプに進化 フォレスターは、スバルが長年培ってきたAWD技術と水平対向エンジンの組み合わせにより、どん[…]
最新改良で新しい外装塗料を採用。美しさと耐久性が向上している 5月に実施された一部改良(7月より改良モデルは発売)では、外装の美しさと耐久性を向上させつつ、原材料費の高騰に対応した価格改定を実施。この[…]
最新改良で2WDモデルを廃止。全車4WDモデルのみのラインナップへ 2024年11月に実施した最新改良では、従来はメーカーオプションだった機能の一部グレードで標準装備化が図られた。 具体的には、Xグレ[…]
最新の関連記事(クラウン(旧型))
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
クラウンシリーズ随一の実用性 2024年内に登場を予定しているエステートは、キャビン容量を大きく確保したプロポーションが採用され、シリーズでは最も高い実用性を有するモデル。パッケージングやスタイルから[…]
クラウンの正統後継モデル 新型クラウンの中で唯一のFRプラットフォームを採用した「セダン」。伝統のセダンタイプで、クラウンの正統な後継ともいえるモデルだ。パワートレーンにはミライ譲りのFCEVが上位設[…]
「スポーツ」と名前がついてるけど実態はSUV クラウン史上初の2BOXモデルとして登場したクラウンスポーツ。車名には「スポーツ」と名前が付くが、スポーツ性に振ったモデルではなく、多様な使い方ができるS[…]
県警文字の書体から装備の細部まで忠実に再現 ヒコセブンが展開する「RAI’S」は、同社の商品ラインナップのうち、警察車両をメインとするシリーズで、各県や車両ごとに違う県警文字の書体から、コールサイン、[…]
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
普段はコンパクトに収納、車に常備しておくのもアリ! 乗り物に関するグッズを多数展開するブランド「CAMSOP(キャムショップ)」が、人気のジムニーをモチーフにした便利なアイテムをリリースしたので紹介し[…]
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキのBEV世界戦略車が国内導入 新型eビターラは、2024年11月にイタリア・ミラノで初公開された、スズキのBEV世界戦略車第一弾となるモデル。 「Emotional Versatile Crui[…]
剛性の積み重ねが生む一体感 2024年に実施されたゲームチェンジャーとまで言われた20式から24式への進化。その革新的な変化と比べると、24式から25式への進化は「ブラッシュアップ」と表現するのが妥当[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
プロポーショニングバルブの開発で、ブレーキ液圧を適正に制御 クルマは様々な要因で荷重変化が起こり、それによってタイヤの接地性が変化し、制動力が左右される。これを防ぐために開発されたのが前後のブレーキ液[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
- 1
- 2