
●文:月刊自家用車編集部(ピーコックブルー)
見るからにカッコいい新型キックス。国内向けは、やっぱりe-POWERの採用が有力か?
2024年3月、日産自動車はコンパクトSUV「キックス(KICKS)」の新型を世界初公開し、同年の夏以降に北米市場へ投入する旨を発表しました。
3代目となる新型キックスは、高級スニーカーを連想させる大胆かつ力強いデザインが特徴。
フェンダーが張り出したスクエア形状が採用されており、リア部分にはフルLEDテールライトが配置されています。
新型キックスは、都市的な雰囲気とオフロードの能力が融合した独自のスタイルを創出していることがうかがえます。
インテリアには、ダッシュボードにデュアルスクリーンが設置されており、キックスとしては初の全席ゼログラビティシートを採用。
このシートは、長時間のドライブでも疲れにくい設計とされており、快適性の追求が感じられます。
パワートレインは、最高出力141ps/最大トルク190Nmを発揮する「2リッター直列4気筒エンジン」が搭載されていますが、日本モデルでは既存モデルと同様「e-POWER」の採用が予想されています。
ほかにも、細かなインテリア/安全機能なども追加されており、都市部での日常使いから週末の冒険まで、幅庅いシーンで活躍すること間違いなしと言えるでしょう。
このように話題の新型キックスですが、ディーラーでの反響はいかがなものなのでしょうか?
早くも新型の問い合わせは殺到しているが、新型の発売時期は現時点では未定
実際に日産のディーラー担当者に話を尋ねたところ、「新型モデルについては多くのお問い合わせをいただいているものの、日本での発売時期は未定のため、お答えできることは少ないです」とのこと。
ちなみに現行キックスは、おもにキャンプやレジャーなどアウトドアを目的とした若いファミリー層を中心に人気を集めているとのこと。
また数種類あるグレードのうち、ディーラーからは「Xグレード」がとくに好評だとの声が上がっています。
なお、キックスのグレードは内装のカラー/インテリアの違いなので、好みによって選んでほしいとのこと。
購入時のオプションに関しては、ドライブレコーダーの人気が高く、購入する人のほとんどが付けているそうです。
ドライブレコーダーは、映像/音声を正確に記録できることから、万が一の事故が発生したときの資料として役立つだけでなく、保険の手続き/法的なトラブルの際などにも有力な証拠として機能します。
また、キックス限定サイズのナビも購入時に選ばれており、すっきりとした見た目に収めたい人におすすめとのことです。
そのほか、クルマのボディコーティングも一緒に選択する人が多いため、後々専門店やカー用品店に持ち込む手間を省きたいなら検討してするのもひとつの手。
これらのオプションをつけた際の価格や値引き額についての明言はありませんでしたが、相談はできるとのことでした。
納期については、通常は注文から約1か月で収められるとされていますが、現在は新規のオーダーが一時停止されており、ディーラーはメーカーの倉庫にある在庫車を案内しているそうです。
こうした情報からもキックスの人気の高さをうかがうことができ、3代目新型キックスが発売された暁には注文が集中することも考えられそうです。
現行型はモデル末期だが、まだまだ人気に翳りなし
ちなみに、現在販売中の2代目キックスは、1代目から大幅な進化を遂げたコンパクトSUVであり、現代のドライバーが求めるさまざま機能とスタイルを兼ね備えています。
始めに南米市場で発売され、アメリカ/中国/インド/東南アジアなど世界各国で展開された後、日本国内でも販売が開始されました。
グローバルモデルはガソリンエンジンが搭載されているのに対し、国内モデルにはe-POWERが搭載されているのが大きな違いです。
e-POWERは日産独自のハイブリッドシステムで、エンジンの騒音や振動が抑えられ、静かでスムーズな走行が可能となります。
また、国内モデルはグローバルモデルと異なり、独自のフロントデザインを採用しています。
Vモーショングリルや薄型のLEDヘッドランプを組み合わせることで、より洗練された印象を与えているのが特徴と言えるでしょう。
内装においても、キックスは質感の高い素材が使用されており、インストルメントパネルにはシートやトリムと同色のソフトパッドが配置され、高級感あふれる空間を創出しています。
さらに、専用設計された9インチのナビゲーションシステムは、モダンな印象を与えながら使いやすさも考慮されています。
このように、日産のキックスは2020年に登場して以来、その反響はとても肯定的であり、若い世代やアウトドアを楽しむ家族に人気が高いことが明らかになりました。
e-POWERの採用をはじめ、国内モデルは快適な走行をサポートするさまざまな機能が搭載されています。
3代目となる最新モデルの日本国内での発売時期は未定ですが、今後の動向には目が離せません。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(キックス)
北米仕様車は「e-POWER」ではなく2Lガソリン車だが、予想よりもこなれた価格 注目される北米キックスの価格は2万1830ドル(1ドル147円換算で約321万8000円)から。 前世代モデルと比べる[…]
インテリジェント アラウンドビューモニターを全グレードに標準装備 今回の仕様向上では、「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」を全車に標準装備。「スタイルエディション」で好[…]
日産勢は納期も値引きも期待できる。ホンダN-BOXの値引きは拡大傾向、購入のチャンスだ ●日産/ホンダ 注目モデル4選車両本体目標値引き額納期の目安リセール予想エクストレイル30万円1~2か月B-キッ[…]
北米仕様の新型キックス 新型キックスは、ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザイン、優れた機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステムを備え、コンパクトクロスオーバーのレベルをさら[…]
「e-4ORCE」とは制御系の構成は異なるが、雪道との相性の良さは変わらない キックスは、先代ノートをベースに開発されたコンパクトSUV。海外で生産される「日の丸輸入車」になるが、日本国内のコンパクト[…]
人気記事ランキング(全体)
車内には、活用できる部分が意外と多い カーグッズに対して、特に意識を払うことがない人でも、車内を見渡せば、何かしらのグッズが1つ2つは設置されているのではないだろうか。特に、現代では欠かすことができな[…]
ホイールベース拡大を感じさせない、巧みなパッケージ設計が光る 2012年に登場した初代CX-5は、魂動デザインとSKYACTIV技術を全面採用した、マツダ社内では6世代商品と呼ばれているシリーズの第一[…]
ホンダの電動スポーツは「プレリュード」だけじゃない Super-ONE Prototypeは、「e: Dash BOOSTER」をグランドコンセプトに、日常の移動を刺激的で高揚感あふれる体験へと進化さ[…]
カッコよくなっても、実用面の堅実さはしっかりと継承 低く伸びやかなボンネットから続くボディラインは、フロントウインドウからルーフ、リヤエンドまで優雅な曲線を描く。これは、生活に溶け込んだクルマという従[…]
●SUVの「死角」を減らす注目アイテム 人気のSUVだが、その車高の高さやボディサイズがもたらす「死角」は、ドライバーにとって常に付きまとう課題だ。カローラクロスも例外ではなく、運転席から遠い左前輪付[…]
最新の投稿記事(全体)
TMS2025で、次期マツダ2のスタディモデルを披露 MAZDA VISION X-COMPACT(マツダ ビジョン クロスコンパクト)は、マツダ2の後継モデルと目されているコンセプトモデル。 もちろ[…]
「一人のため」に設計された、新時代の「ショーファードリブン」 「センチュリーはトヨタ車じゃないから」とは、随分と昔にトヨタの開発者から聞いた言葉だ。その後も同様の話はたびたび耳にする。つまりセンチュリ[…]
無骨さが釣り人の心に刺さる! 実用性と快適性を兼備する釣り用キャンピングカー 釣り車ともいうべき車中泊仕様のデモカーをリリースするのは大阪府堺市に本社を構え、大阪、名古屋、埼玉に店舗を展開するユーアイ[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
基本を無視すれば、無用のトラブルを引き起こすことも… 整備作業においてボルトやナットの脱着は避けて通れない基本中の基本の作業。それだけに、ソケットレンチやメガネレンチの使用頻度は必然的に高まる。が、ボ[…]

















  