高性能ドライブレコーダー「MIO」が、国内導入を発表。この秋以降、日本でシェア拡大中のインナーミラー型「MiVue ER50」など6製品を展開予定

台湾に本拠を構えるカーエレクトロニクス・AIoTの多国籍企業「MiTAC Digital Technology (マイタック・デジタル・テクノロジー)」は、同社が展開するMIOブランドのドライブレコーダー「MiVue」シリーズを、日本国内に導入することを発表した。なお、製品モデルは2024年秋から2025年にかけて発売される予定だ。

●文/写真:月刊自家用車編集部

グローバル1000万台を超える出荷実績を持つビックブランドが、満を持して日本上陸へ

「MIO」は台湾に本拠を構えるカーエレクトロニクス・AIoTの多国籍企業「MiTAC Digital Technology (マイタック・デジタル・テクノロジー)」が手掛けるカー製品ブランド。同社のBtoB向けの製品は海外では自動車メーカーに純正採用されるなど、高い技術と信頼性を得ていることでも知られている。

すでに国内でMIOブランドのドライブレコーダーは、二輪用ドライブレコーダーが導入されているが、今回その分野を四輪用ドライブレコーダーまで拡大。

同社のドライブレコーダーは、優れたカメラ性能やスマートフォンアプリとの連携機能、独自の「スーパーMP4」による映像記録の正確さ、高機能をリーズナブルな価格で提供しているなどで、グローバル1000万台を超える出荷実績を有しているが、日本国内ではハイエンド製品を中心に6製品が展開されるという。

東京都内で開催された報道陣向け発表会では、MiTAC Digital Technology (マイタック・デジタル・テクノロジー)代表取締役スティーブ・チャン氏がプレゼンターを務めるなど、ドライブレコーダーの本格普及に向けて力を入れていることや、MIO製品の優れた性能や信頼性の高さをアピール。

急成長を遂げているインナーミラー型ドライブレコーダー、そこに高性能製品を投入

日本進出の目玉といえる製品が、ここ数年で国内で大きくシェアを拡大させている、インナーミラー一体型ドライブレコーダー「MiVue ER50」だ。

インナーミラー一体型ドライブレコーダー「MiVue ER50」。2Kでの録画記録や映り込みの低減加工が施されたディスプレイなど、MIOが培ってきたノウハウや最新機能が最新機能が投入されている。

インナーミラー型のドライブレコーダーは、室内の雰囲気を損なわずスマートに取り付けできるという理由もあって、ここ数年で大きく国内シェアを拡大しているジャンルで、この躍進ぶりが国内ドライブレコーダー市場への参入を決断した理由でもあるという。

「MiVue ER50」は、ブランドの実力をアピールするハイエンドモデルだけに、フロントセパレートカメラの採用により横方向も撮影する機能を加えたほか、ミラー部の映り込みを抑える低減処理、前後同時に2Kの高解像度映像が記録、駐車監視機能を標準化など、最新機能が目白押し。

4Kのフロントカメラと2つの2Kリヤカメラで構成される、3カメラ式の「MiVue DR50」は、別体タイプのもうひとつのフラッグシップに相当する製品。3つのカメラを組み合わせることで、前方後方に加えて左右までカバーすることで、側面の映像も記録することが可能になる。

なかでも、映像の質を左右するカメラユニットの素子は、高感度性能に優れるソニー製「STARVIS」CMOSセンサーを採用することで、一般的な光センサーと比べて約4倍の明るさを記録が可能。暗いところでの視認性にも優れており、後方状況をリアルタイムに表示してくれるデジタルミラーとしても、十分に満足してもらえる性能を持つという。

映像記録も秒速書き込みに対応しているSuperMP4フォーマットを採用したことで、ファイルの高速処理や保護性にも優れている。

フロント1カメラ式の「MiVue DR30」は2024年秋を目処に最初に投入される製品。拡販が期待される入門カテゴリーの製品ながら、ソニー製「STARVIS」CMOSセンサーやSuperMP4フォーマットなど、基本機能はしっかりと整っている。

気になる国内での販路は、まずはアマゾンでのオンライン販売からスタートする予定で、今後は一般流通も視野に入れて活動を始めるという。「MiVue ER50」を含めたMIOのドライブレコーダー製品は、2024年秋から2025年にかけて、順次展開される予定だ。

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