
パナソニックが9月12日、AV一体型ナビ「ストラーダ」の2024年秋モデルを発表した。これは2年ぶりの新製品となり、発表日前にはティザーページが公開されるなど期待の高まるものであった。
●文/写真:浜先秀彰
最新ストラーダはラインアップを一新し、YouTube、TVer、Prime Video、U-NEXT、TELSA、NBA-Rakuten、SPOOXのネット動画に対応
フラッグシップ機であるCN-F1X10C1D(実勢価格25万円前後)は市販カーナビとして唯一10型有機EL HDディスプレイを搭載。
国産車、輸入車ともにディスプレイオーディオの標準装着化が進んでいることもあり、新車購入と同時にカーナビを購入する人は減る傾向にあるが、一方で以前に比べて愛車を長期間乗り続ける人が増えているためカーナビの買い替え需要はこれから数年先までそれほど変わることがないという。
9型液晶HDディスプレイを搭載したCN-F1D9C1D(実勢価格16万円前後)は高機能を備えながらも手が届きやすい価格を実現。
そのような市場動向を背景にストラーダはラインアップを一新! 大画面モデルは10型有機EL HDディスプレイの「CN-F1X10C1D」、9型液晶HDディスプレイの「CN-F1D9C1D」という2機種。7型液晶HDディスプレイを搭載したスタンダードモデルは200mmワイドサイズボディの「CN-CA01WD(カー用品店限定モデル)」と「CN-CE01WD」、2DINサイズボディの「CN-CA01D(カー用品店限定モデル)」と「CN-CE01D」という4機種になる。
プレス向け発表会では市場の動向やストラーダの進化について詳細な説明が行われた。
やはり注目となるのはフラッグシップ機である「CN-F1X10C1D」だ。先代モデルと同様、2DINサイズボディに10型有機EL HDディスプレイを組み合わせ、ストラーダ独自のDYNABIGスイングディスプレイも採用。左右角度、前後角度、高さの調整ができ、2DINサイズスペースを持つ540車種以上の国産車に適合している。大画面ナビを多くの車種に取り付けられる汎用性の高さはこれまで通りだ。
ディスク市場は縮小しているが、代わりに動画配信サービスが盛り上がりを見せている。
機能面でのいちばんの特徴は「ネット動画」をエンタメのメインソースに据えたこと。ブルーレイ/DVDプレーヤーを非搭載にする代わりにWi-Fiで接続したスマホやモバイルWi-Fiルーターを介して動画配信サービスが見られるようになったのだ。
ルックスはほとんど変わらないものの中身は一新されたストラーダシリーズ。
エンタメソースのメニューには「ネット動画」という項目が新設され、ここからYouTube、TVer、Prime Video、U-NEXT、TELSA、NBA-Rakuten、SPOOXという7種類のコンテンツを選んで視聴できる。ただし有料コンテンツについては個々に契約が必要だ。
プレス向け発表会場に登壇したパナソニックオートモーティブシステムズの渡邉洋氏(左)と渡辺智雄氏(右)。
また、通信はナビ機能でも活躍し、新搭載された「オンライン名称検索」では専用サーバーに収録されている最新の施設検索データを使ってオープンしたばかりの施設も検索が可能となる。通信状態が良好ならば内蔵データによる検索と変わらない操作レスポンスだ。
エンタメソースの項目には新たに「ネット動画」が追加されている。
さらに「ワンタッチ地図更新」によって自動表示される画面のボタンにタッチするだけで地図データのバージョンアップを行える。しかも最大3年間の無料更新権が付帯しているため期間中は新鮮な地図をつねに利用可能だ。
車内でも自宅リビングのようにお気に入りの動画配信サービスが見られる。
このほかスマホとの連携が一段と充実した点も見逃せない。iPhoneの場合は「Apple CarPlay」、Androidスマホの場合は「Android Auto」に対応しており、ワイヤレスとワイヤード(本体前面のUSBタイプC端子を使用)の2種類の接続方法が選択できる。Apple CarPlay、Android Autoともストラーダのタッチパネル画面でスマホにインストールされている対応アプリの表示やコントロールができ、内蔵機能並みの優れた使い勝手を実現している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カーナビ/カーAV)
子どもとのお出かけがより安心安全に! このカメラキットは、左側の死角をモニターに映し出すことで、安全運転をサポートするとても便利で有効なアイテム。車種専用の設計が施されているため目立たずスマートに装着[…]
大人気のハリアー用TV-KITが登場だ! データシステムのTV-KITの魅力は走行中でもテレビやDVD、ナビ等の操作ができるようになることで同乗者の退屈を防ぎ、快適なドライブ環境を提供してくれること。[…]
最新版CarPlay・Android Autoに対応するワイヤレスアダプター スマホと連携して、様々なサービスを使用できるディスプレイオーディオ、接続には大きく分けて、ケーブルを利用する場合とワイヤレ[…]
長年培ってきた音の技術が注がれるハイエンドモデル パイオニアが新たに立ち上げた車載用ハイエンドシリーズ「GRAND RESOLUTION」。そのスピーカー2モデル「TS-Z1GR」と「TS-HX1GR[…]
日本製の安心感、そして直感的に使えるユーザビリティで支持される「楽ナビ」シリーズ パイオニアの楽ナビシリーズは、直感的に操作できる親しみやすさから、多くのユーザーが愛用するモデルだ。時代とともに、カー[…]
人気記事ランキング(全体)
一見、何に使うかわからないが、活用の幅は広いアイテム 今回紹介するのは、様々なカー用品を多数リリースするカーメイトのグッズだ。商品の写真や装着した写真だけを見ても、どうやって使用するのかわかりにくいか[…]
予想外のトラブルに備える、小さな“安心材料” クルマに乗っていると、どれだけ用心していても避けられない出来事がある。釘を踏み抜くパンクや、走行中の異物接触、さらには路肩での急な停車など、経験した人なら[…]
基本を誤るとナットは固着地獄へ向かう ボルトやナットの脱着は整備における基礎そのものだが、作業が単純であるがゆえに油断が生まれやすい。力を入れた瞬間にナットの角が潰れたり、スパナが滑って指を打ったり、[…]
ドリンクホルダー不足は意外と深刻な“あるある問題” クルマの中にあるドリンクホルダーは、飲み物だけを置くものではない。小腹を満たすスナック、ボトル入りガム、灰皿、芳香剤など、実際は“なんでも置き場”と[…]
愛車の“見えない変化”を可視化するという価値 どれだけ車両の安全装備が進化しても、ドライバー自身が車の状態を理解しておくことは欠かせない。なかでもタイヤは、わずかな空気圧の低下が直進安定性や燃費に影響[…]
最新の投稿記事(全体)
香りを切り替えられるフレグランスディフューザー モビリティショーで唯一、カー用品メーカーとして出展していたのがカーメイトだ。幅広いジャンルの商品を手掛けている同社だけに興味深いモデルが数多く見られるこ[…]
圧倒的な人気を背景に、強気なセールス戦略を展開中 発売前の予約の段階で1万台を超える受注を集めるなど、現行デリカミニの販売状況は極めて好調に推移している。そんな理由もあって、販売現場はなかなか強気で、[…]
人気ブランドのニセモノには要注意! タイヤメーカーの次にホイールメーカーを訪れてみた。市販アルミホイールの超メジャーブランドの「レイズ」は、最新技術を投入したスポーツモデルがずらりと並びドレスアップ派[…]
ブラックルーフを標準装備化 シトロエンC4 MAX HYBRIDは、新開発のハイブリッドパワートレーンと、進化した独創的なデザインを融合したモデル。新世代のシトロエンデザインを象徴するフロントフェイス[…]
基本を誤るとナットは固着地獄へ向かう ボルトやナットの脱着は整備における基礎そのものだが、作業が単純であるがゆえに油断が生まれやすい。力を入れた瞬間にナットの角が潰れたり、スパナが滑って指を打ったり、[…]
- 1
- 2


























