
ダイハツ工業は、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジし、6月5日より発売する。価格は135万8500〜202万4000円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
最新DNGA技術の注入で、高い基本性能と最新の安全性能を獲得
ムーヴは1995年の誕生以来、30年にわたり販売されている軽自動車。これまでの累計販売台数は340万台を超えるなど、幅広い世代から支持を集めているモデルとなる。
今回発売される7代目となる新型ムーヴは、合理性とこだわりをもって商品を選ぶ「メリハリ堅実層」をターゲットに開発。近年ニーズが高まっているスライドドアをムーヴとして初めて採用しながら、歴代モデルでも継承されていたスタイリッシュなデザインを継承している。
グレード | エンジン | トランスミッション | 価格 |
L | NA | CVT | 135万8500円(2WD) 148万5000円(4WD) |
X | 149万円(2WD) 161万7000円(4WD) | ||
G | 171万6000円(2WD) 184万2500円(4WD) | ||
RS | ターボ | 189万7500円(2WD) 202万4000円(4WD) |
デザインコンセプトは、「ムーヴらしい“動く姿が美しい”端正で凛々しいデザイン」とし、機能とスタイルを両立させた質感高いデザインを徹底的に追求。
エクステリアは、フロントからリヤに吹き抜けるキャラクターラインやウィンドウグラフィック、動きのある表情を持たせたフェンダーやリヤピラーを採用することで、軽快に走りそうな躍動感を表現。フロント周りはグリルとヘッドランプをシームレスに組み合わせ、大胆かつ先進的に表現し、すっきりとした面と線の構成で凛々しく端正な印象を演出している。ムーヴらしさのポイントとして、初代から受け継がれてきた縦型リヤコンビネーションランプも採用されている。
インテリアは、シンプルなインパネにまとめ、オーディオの位置を低く設定することで走行視界を広く確保し、安心して運転できるすっきりとした見晴らしの良さを実現。シートは、上品で落ち着いた色合いや素材で“仕立ての良さ”を表現することで、快適に過ごせる居心地の良さを演出している。ほかにもドアアームレストにシートと同様の色と素材を使用することで、インテリア全体の統一感を出すだけでなく腕への負担も軽減している。RSとGグレードではシルバーステッチ付きのネイビー表皮やシルバー塗装、メッキ加飾で差別化が図られている。
運転しやすく疲れにくいドライビングポジションを追求
機能装備は、スライドドアの採用などで利便性&快適性を向上。スライドドアにはドアロックを事前予約可能なタッチ&ゴーロック機能や、開錠操作をすることなくパワースライドドアが自動で開くウェルカムオープン機能なども装着されている。ほかにも電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド機能や、運転席&助手席シートヒーターなども備わる。
車載IT機能は、ワイヤレス対応のApple CarPlayやAndroid Auto™機能を搭載した9インチディスプレイオーディオをメーカーOPで用意される。
基本骨格は、DNGAによる高い基本性能をベースに、ムーヴ専用のチューニングを実施。歴代ムーヴで好評だったきびきびした軽快な走りを継承。
運転しやすく疲れにくいドライビングポジションも追求され、フロントピラーの傾斜やヒップポイントの位置を最適化することで、見晴らしが良く運転しやすい前方視界を確保。フィット感とホールド性を高めた疲れにくいシートも採用している。
動力性能面は、アクセルのスロットル特性を最適化することで低速から高速までストレスのない加速性能を実現したほか、RSグレードはターボエンジンとD-CVTを採用したことで、高速道路や山間路でも余裕のある力強い加速性能を確保されている。
安全装備としては、17種類の予防安全機能が採用されたスマートアシストを搭載。ディーラーオプションでブラインドスポットモニター(BSM)やプラスサポート(急アクセル時加速抑制)システムなども用意される。
ボディカラーのバリエーションは、生活に馴染み長く使える定番色に加え、ドライブシーンを魅力的に演出する2トーンカラーも加わった全13パターンを展開。端正で凛々しい形状が際立つ上質な色として、グレースブラウンクリスタルマイカが新設定されている。
ボディカラー:グレースブラウンクリスタルマイカ
ボディカラー:スムースグレーマイカメタリック×グレースブラウンクリスタルマイカ
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