
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズは、NISMOブランドを通じて日産ブランド全体の価値向上を目指す新たな取り組みを発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
「モータースポーツ事業」「カスタマイズ事業」「ヘリテージ・レストア事業」の3事業を強化
日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)は、1936年からの日産モータースポーツ活動を起点とし、1984年のNISMOブランド誕生、1986年のAUTECH JAPAN設立を経て、2022年に統合された会社として運営されている。
これまでNMCは、「モータースポーツは人・技術・クルマを鍛える場」という日産の理念と、革新を通じてモータースポーツやそのノウハウを生かしたスポーツモデルを世に送り出している。
今回、NMCは日産の経営再建計画「Re:Nissan」の商品戦略に基づき、情熱とDNAを体現するハートビートモデルとして、「モータースポーツ事業」「カスタマイズ事業」「ヘリテージ・レストア事業」を強化することで、ニスモブランドの価値向上を図り、日産ブランド強化に貢献することを目指すこと発表した。
SUPER GTやフォーミュラEで得た開発知見を、市販モデルへ
NISMOのDNAを体現するNissan Z NISMO GT500。SUPER GTでの挑戦が、市販車への技術フィードバックの源となる。
モータースポーツ事業では「Road to track, track to road」を掲げ、SUPER GTやフォーミュラEなどのトップカテゴリーで培った技術と精神を市販モデルへフィードバックし、スーパー耐久や新たなレースカテゴリへの挑戦を通じて、次世代スポーツモデルへ展開するという。
NISMOロードカーシリーズを大拡充。2028年には約1.5倍の規模に
モータースポーツで培われた技術を注入することで、スポーティな外観と走行性能を両立するエクストレイルNISMO。NISMOロードカーの車種拡充戦略を体現する一台になる。
カスタマイズ事業では、より多くの顧客に対して、NISMOロードカーシリーズの拡充を推進する。現在のグローバル5車種のラインアップを倍増させ、仕向地も拡大。それに伴い、現在年間10万台規模の出荷台数を2028年には約1.5倍に、海外販売比率を約40%から約60%まで増加させることを目指すとのこと。
また、新たな取り組みとして、プロトタイプモデルを製作し、次年度以降のレース活動に実践投入して熟成した後に市販化を目指すなど、モータースポーツ事業との連携を強化。ハード・ソフト両面でのレベルアップを図るとのこと。外部パートナーとの積極的なコラボレーションも検討し、付加価値の創造を目指すという。
第二世代GT-R(R32~R34型)を中心に、レストア、パーツ販売を強化
R32GT-Rは、伝統を復活させた「第二世代GT-R」の初代モデル。NMCのヘリテージ・レストア事業の対象車種になる。
ヘリテージ・レストア事業では、現在グローバルで約5000億円、2032年には1.2兆円規模に成長すると予想されるレストア市場に対応するため、第二世代GT-R(R32~R34型)を中心としたレストア、レストモッド事業、パーツ販売事業の対象車種と地域を拡大する。
NMCは、「NISMOの伝統の継承によるブランド価値の向上」と「Emotion × Excitementの創出」を使命とし、これらの継続的な取り組みを通じて、日産/NISMOファンに新たな感動を届け続ける。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
国内自社工場一貫生産による高品質。1Kのような間取りが特徴 キャラバンZEROを製作するOMCは東京都武蔵野市にあり、オーダーメイドのキャンピングカーを製造販売。そのこだわりは国内自社工場一貫生産で、[…]
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
なぜ新型ルークスはこれほど売れたのか? 初期受注で2万2000台ものセールスを記録するなど、幸先の良いスタートを切った新型ルークス。小洒落た内外装や先進装備の充実が評価されたのは間違いないが、それ以上[…]
当時のクルマ造りで最も重要視されたのは”壊れない”ことだった 1950年代に、外国車の見よう見まねで乗用車造りを始めた日本のメーカーと、それを使うユーザーにとって、なによりも重視されたのが“壊れない”[…]
電子ミラーの限界を、物理ミラーが補ってくれる 近年、採用する車種も増加傾向にあり、市場の大きく成長しているデジタルルームミラー。日本だけでなく、海外でもルームミラーのデジタル化は進んでいるようだ。 デ[…]
最新の関連記事(ニュース)
GR GTのデモランも実施予定 TGRブースでは、新たにフラッグシップモデルとして発表されたGR GT、GR GT3を展示。GR GT、GR GT3でトヨタとして初めて採用したオールアルミニウム骨格や[…]
●サーキットは実験室だ! 「MAZDA SPIRIT RACING」の挑戦 まず注目すべきは、実戦の場で鍛え上げられたレーシングマシン。「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025」に参戦した2台のコン[…]
創業家公認のメモリアルモデルは、89人の特別なオーナーへ フェルディナンド・アレクサンダー(F.A.)・ポルシェは、ポルシェの象徴的なスポーツカーである初代ポルシェ911(発表当初は901)の基本的な[…]
部品供給の不安を解消するべく、新たなサービスをグローバルで展開 「Honda Heritage Works」サービスは、販売終了となった部品を復刻し、グローバルに供給する「Honda Heritage[…]
ジャパンモビリティショーで注目を集めた、未来のクルマを特別公開 会場となるのは、富士モータースポーツフォレストのウェルカムセンター1F展示エリア。 今回の特別展示は、未来のモビリティ社会を体感し、来場[…]
人気記事ランキング(全体)
クルマの内窓掃除が面倒になる理由はクルマの進化にあった 車内のガラス掃除は、外装洗車に比べて軽視されやすい。しかしフロントガラス内側の汚れは、夜間や逆光時に視界を大きく損なう要因になる。にもかかわらず[…]
耐久性抜群でスタイリッシュ。便利な開閉式のリアラダー クラフトワークス(Fun Standard株式会社)は、実用性とデザイン性が高い、自動車用アクセサリーを多数リリースしているブランドだ。そのクラフ[…]
国産初の2シーターミッドシップスポーツをトヨタが発売したことが驚きだった トヨタ「MR2」が発売されたのは1984年です。前年の東京モーターショーで「SV-3」というMRレイアウトの車輌が発表されまし[…]
再開後も受注殺到は避けられない ジムニーノマドは2025年1月の発表直後に注文が殺到し、わずか数日で受注停止となった超人気モデル。その後、月間計画台数が拡大され、供給体制に目処がついたこともあって、2[…]
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
最新の投稿記事(全体)
GR GTのデモランも実施予定 TGRブースでは、新たにフラッグシップモデルとして発表されたGR GT、GR GT3を展示。GR GT、GR GT3でトヨタとして初めて採用したオールアルミニウム骨格や[…]
「モータースポーツ事業」「カスタマイズ事業」「ヘリテージ・レストア事業」の3事業を強化 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)は、1936年からの日産モータースポーツ活動を起点とし、19[…]
国内自社工場一貫生産による高品質。1Kのような間取りが特徴 キャラバンZEROを製作するOMCは東京都武蔵野市にあり、オーダーメイドのキャンピングカーを製造販売。そのこだわりは国内自社工場一貫生産で、[…]
日本導入第5弾モデルは、初のPHEVモデル BYDの日本導入モデルとして5番目となる「シーライオン6」は、12月1日より販売が開始された。BYDとしては日本市場で初めてとなるプラグインハイブリッドのミ[…]
●サーキットは実験室だ! 「MAZDA SPIRIT RACING」の挑戦 まず注目すべきは、実戦の場で鍛え上げられたレーシングマシン。「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025」に参戦した2台のコン[…]
- 1
- 2




















