
マツダのラインナップにおいて中核を担うミドルサイズSUV「CX-5」。今年春先に3代目となる新型の発売が有力視されていたが、すでにディーラーでは先行予約がスタートするなど、ついに臨戦体制が整ったようだ。最新状況をお教えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
ディーゼル廃止も「この価格なら納得」と思わせるコスパの良さ
CX-5は、初代登場から約13年で世界累計450万台以上を販売する、マツダのビッグセラーモデル。長らくマツダの屋台骨を支えてきた現行モデルがいよいよ世代交代の時を迎える。すでに販売店では、グレードと価格が案内されるレベルで先行予約がスタートするなど、市場の期待値の高さはと並々ならぬ状況だ。
新型CX-5のグレード&価格は、先進装備や機能が注がれる最新モデルとしては、驚くほど「こなれた」設定に抑えられている。
グレードは「S」「G」「L」の3タイプで、エントリーグレードの「S」が330万円から、中間グレードの「G」が352万円から、そして上位グレードの「L」が407万円からという設定になる。
駆動方式はFF駆動の2WDと4WDを用意。4WDモデルでも、全グレード一律でプラス23万6500円という明確な設定になっているなど、ユーザーにとっては手の届きやすい、極めて良心的なプライスレンジが維持された格好だ。
全長☓全幅☓全高は4690☓1860mm☓1695mm。新型CX-5は、現行型から全長とホイールベースがそれぞれ115mm長くなり、サイズ感は現行CX-5と先代CX-8の中間的な設定となる。
パワートレーンは2.5Lガソリンエンジンにマイルドハイブリッド(ISG)を組み合わせた仕様のみ。燃費性能は現行型の2Lガソリン車に勝る性能を獲得するとしている。
ファミリーニーズを意識した万能型のミドルSUVに進化
新型CX-5の最大のトピックは、パワートレーンが刷新されたことが挙げられる。
今回発売される3つのグレードは、いずれも2.5Lガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたユニットに一本化されている。現行型で人気を集めていたディーゼルモデルは廃止されることになるが、ハイブリッド化によりスムーズな加速性能と実用燃費の向上を両立させることで、従来の客層を維持できるとしている。
撮影車の欧州仕様モデルは、豪華な加飾を売りとする上級グレードのみとなるが、国内仕様車では加飾や装備に差を付けることで、エントリーグレードの価格を巧みに抑えている。
また、リヤキャビンや荷室の使い勝手が向上するなど、従来以上にファミリーニーズを意識したモデルにキャラクターが変化したことも新型の魅力のひとつ。
新型のサイズ感は、ちょうど現行型CX-5と先代CX-8の中間的な設定に近く、ホイールベースも115mm延長、リヤドアの開口幅も70mm広げられている。
車載ITはシステムにAndroid OSを組み込んだGoogleビルトインを採用。現行世代から大きくジャンプアップが図られる。
この余裕の恩恵は主に後席と荷室の拡大に当てられていて、先代以上に寛ぎを実感できるモデルに仕立てられている。荷室もシート格納時の段差が少なくなるなど、新型はファミリー&レジャー向けの改善もアピールする。
インパネ中央にマツダ初となる「Googleビルトイン」を搭載した15.6インチの大型タッチパネルディスプレイも用意され、Googleマップや音声アシスタントが標準で利用可能。車載IT機能も大幅に強化される。
現行型は、ミドルSUVとしては買い得な価格設定もあって、モデル末期まで堅調な人気を集めていたが、新型になってもその流れは変わらない。末長い活躍が期待できる1台になりそうだ。
リヤセクションのドア開口部も拡大。ドアの開閉角度も大きくなるなど、乗り降りがしやすいモデルとなった。
荷室の奥行きも現行型比で45mm拡大。荷室高も30mmの余裕を稼いでいる。後席格納はシンプルな前倒式だが、段差を少なくする工夫が盛り込まれる。
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