
東京オートサロン2025で衝撃発表のGR YARIS M conceptが昨年のS耐岡山戦以来の開幕戦もてぎに参戦!
●文/写真:松永和浩(月刊自家用車編集部)
実戦で戦えるポテンシャルを探る旅
東京オートサロン2025での衝撃発表の後、2025年10月のスーパー耐久岡山戦で実戦デビューしたミッドシップのGRヤリスこと「GR YARIS M concept」。
GR YARIS M concept
フロント横置きエンジンから4輪を駆動するGRヤリスから、エンジン位置を運転席の後ろ、後輪軸の前へ移設(ミッドシップ)したのがGR YARIS M concept。エンジンとともにトランスファーも運転席の後ろとなるので、プロペラシャフトでフロントのデフへトルクを伝えているという構造となります。そんな構造のおかげか、リアバンパーの下からは駆動系と思しき物体がのぞきます。
GR YARIS M concept
エンジンはこれまでのGRヤリスのG16型3気筒ターボではなくG20という未発売の新型4気筒エンジンとなっており、これらの開発も含めてST-Qクラスという開発車両クラスでの参戦となります。
GR YARIS M conceptとKTMS GR YARISを比較してみると、その違いはかなりの部分に現れています。GR YARIS M conceptの特徴的なリアオーバーフェンダーはラジエターへの通風のために大きなエアダクトが設けられています。しかしエンジン冷却にはそれだけでは空気の流入が足りないようで、リアサイドウインドウ部分にもエアインレットダクトを設けてあることも特徴です。
またエンジンや駆動系の大きなパーツが後方へ移動したことによりオーバーステア傾向がつくなったとのことで、開幕戦もてぎからはアンダーボディをフラットボトム化し空力的なグリップを向上させることでオーバーステア起因によるスピン傾向を減少させていくとのことです。
実際の速さはどのクラスに近いのか?
GR YARIS M conceptはST-Qクラスという開発車両のクラスへ参戦していますが、市販されたと仮定した場合の参戦クラスは2リッター4WDなのでST-2クラスとなるでしょう。
GR YARIS M concept
このクラスではベースとなったGRヤリスとホンダ FL5シビックType Rがしのぎを削っています。ここのリザルトを見てみると優勝の95号車 SPOON リジカラ CIVICが111周、GR YARIS M conceptが110周で5位に入る程度のタイムとなっています。まだ未完成の状態でオーバーステア傾向という癖を抱えているGR YARIS M conceptがこの順位で、なおかつマシンがストップするようなトラブルには見舞われていませんので、開発が進めば相当に速いマシンが出来上がってくる予感がします。
GR YARIS M concept
GR YARIS M conceptはそのスタイルや構造的なところから往年のグループBラリーマシンなどを彷彿させます。そんな尖ったGR YARIS M conceptはスーパー耐久全戦に参戦するわけではなさそうなので、参戦するレースは必見となってくることでしょう。
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