
SUVやクロスカントリー車のカスタムでは、ホワイトレター入りのオールテレーンタイヤを装着するスタイルが定番だ。一方で「見た目は好みだけれど、乗り心地やロードノイズが気になる」という声も少なくない。
そうした中、オーストラリア発のタイヤブランド「MONSTA TYRES(モンスタタイヤ)」の日本総代理店である株式会社エクシズルラインは、オールテレーンタイヤ「TERRAIN GRIPPER(テレーングリッパー)」に新たな2サイズを追加した。
新たに加わるのは「175/80R15」と「225/55R19」の2サイズ。単なるラインナップ拡充にも見えるが、その背景には近年のSUVユーザーが求めるタイヤ選びの変化が見えてくる。
●文:月刊自家用車編集部
オールテレーンタイヤ選びで意外と重要な「規格」
オールテレーンタイヤというと、大きなブロックパターンや力強いサイドウォールデザインが特徴だ。その一方で、製品によってはロードノイズの大きさや乗り心地の硬さを感じることもある。こうした違いを生む要素のひとつがタイヤの規格だ。
オフロード走行や重量車両への対応を重視したライトトラック(LT)規格は、高い耐久性を備える半面、乗用車向けタイヤと比べて乗り味が大きく低下する場合がある。対してこのテレーングリッパーは、多くのサイズで乗用車規格を採用。街乗りでの快適性にも配慮した構成としている。
休日のアウトドアだけでなく、通勤や買い物など日常使いが中心というユーザーにとっては、こうした設計思想もタイヤ選びのポイントになりそうだ。
大きなブロックを配置したアグレッシブなトレッド面。砂地や砂利道でのグリップ力を確保しつつ、乗用車規格のケース剛性によってオンロードの快適性を維持。
選択肢の少ないサイズに新たな候補
今回追加された2サイズは、それぞれ異なるニーズを意識した設定となっている。
175/80R15は、先代のジムニー(JB23)やかつてのパジェロミニやキックスなどで採用されたサイズ。市場全体で見ると選択肢はそれほど多くはないが、根強いファンに支持されているモデルだけに、純正サイズを維持しながらオールテレーンタイヤへ変更したいユーザーにとっては新たな候補となる。
一方の225/55R19は、人気のハリアーなど主流の都市型SUVで採用されることが多いタイヤサイズだ。大径19インチとなれば、おのずとオンロード重視になるためオールテレーン系デザインを選べる製品は限られてしまう。そのため、タフな雰囲気を好むユーザーにとってはとても魅力的だろう。
ホワイトレターにも製法の違いがある
テレーングリッパーの特徴として挙げられるのが、ホワイトレター部分の構造だ。
一般的なホワイトレタータイヤでは、黒いゴムの上に白色を印刷する簡易的な方式も見られるが、同製品では文字部分にホワイトゴムを組み込む手の込んだ製法を採用している。そのため文字に立体感が生まれやすく、擦れや経年変化による色落ちにも配慮されているという。また、タイヤの片側はホワイトレター、反対側はブラックレターとなっており、装着時に好みのデザインを選択できる仕様となっているのも心にくい。
都市型SUVの足元をタフな印象へと変えるマッチング。サイズバリエーションの追加により、純正ホイールのままオールテレーン化を望むユーザーの選択肢を広げている。
好みに合わせて選択できるリバーシブルデザイン。ホワイトゴムを使用した立体的なレターは、サイドビューの印象を大きく変える。
タイヤ選びは見た目だけでは決まらない
SUV向けタイヤの選択肢は年々増えている。以前は「オフロード性能を重視するか」「街乗り性能を重視するか」という二択になりがちだったが、近ごろは用途に応じた細かな選択が可能になってきた。今回の新サイズ追加も単なるラインナップ拡充というだけでなく、ユーザーが自分の使い方に合わせて選べる選択肢が広がった嬉しいニュースと言えるだろう。
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