愛車を大切にしていても、いつの間にか増えているドアノブ周りやボディの細かな引っ掻き傷。洗車のたびに目について、がっかりしてしまうことってよくあることだ。実はその小傷、市販の「コンパウンド」を使えばDIYであっという間に綺麗に直せるかも。意外と簡単な、コンパウンドを使った傷消し方法を紹介しよう。
●文:オートメカニック編集部
3M/ウルトラフィーナコンパウンドプレミアム 5949コンパウンドHG 5969
プロユースのノンシリコン・ノンワックスの液状コンパウンドで、5949は「目消し・肌調整用」、5969は「仕上げ用」となる。ホームセンター等でも入手しやすい製品として、同じく3Mの「ハード1(細目相当)/ハード2(極細相当)」という組みあわせでもよい。
線キズはコンパウンドで簡単に落とせる
塗装の下地が出るような深いキズ溝は本格的な補修が必要となるが、擦りキズのような塗装の表面に薄く線がついたようなキズならば、クルマ専用のコンパウンドで磨けばたいていは消す(目立なくする)ことができる。表面の線キズが消えるだけでもかなり綺麗に見えようになる。
なお、今回紹介するコンパウンドとは「研磨剤」のことで、実際の補修作業ではノンシリコン・ノンワックスタイプが扱いやすくオススメだ。また、研磨剤の粒子のサイズの違いによって、細目/極細といった種類がある。この粒子の大きさの表記は、メーカーによってバラバラだが、「目消し用」とか「仕上げ用」「鏡面仕上げ」といったように使用目的も表記されていることが多いので、これを参考にコンパウンドを選ぶといいだろう。
コンパウンドで磨く前に、入念な洗車は必須
実際の作業に入る前には、必ず丁寧な洗車を行ってボディ表面の砂やホコリを完全に洗い流し、水分を拭き取っておく。汚れが残ったまま磨くと、砂粒などを巻き込んでかえって新しい傷を増やしてしまう原因になるため注意が必要なのだ。
準備が整ったら、専用のスポンジや柔らかいクロスに少量のコンパウンドを取り、傷に沿って直線的に、軽い力で優しく磨いていきます。このとき、最初は粒子の粗いタイプから使い始め、傷が消えてきたら徐々に粒子の細かいタイプへと切り替えて表面を滑らかにしていくのが、美しく仕上げるための重要なポイントだ。
磨き終わったら、残ったコンパウンドの成分をきれいなクロスで丁寧に拭き取る。最後に、研磨によって薄くなった塗装面を保護し、本来の輝きを持続させるため、ワックスやコーティング剤を塗布して仕上げるのがコツ。決して力を入れすぎず、焦らず丁寧に作業を進めることで、大切な愛車に美しいツヤを取り戻すことができるはずだ。
【1】キズ溝に沿って10回擦り、拭き取って何度も確認! ただし擦り過ぎにも注意
多孔質体のPVAフォームまたはセルロース系のワックススポンジがおすすめ。
「細目」のコンパウンドを小指の先くらいの量をスポンジに絞り出す。
キズ溝の形状に沿わせるように動かして、おおまか磨き落とす。キズ面以外には力を入れ過ぎないよう、同じ場所を10回を目安に擦ったらウエスで拭き取ってキズの状態を確認。まだ、目立つようならコンパウンドを少量つけ、再度磨いて確認……の繰り返しで少しずつ落としていく。
【2】傷が目立たなくなったら、今度は縦横の繰り返しでまんべんなく磨く
この磨き作業も縦横それぞれ10回を目安に擦ったところで拭き取って確認の繰り返しで、キズ溝に沿って磨いたことで生じた渦巻き状のキズが薄まるまで磨く。
キズは消えてしまったら、仕上げに艶出しだ。
【3】仕上げ用コンパウンドに切り替えて、磨き傷を取り除き艶を出す
スポンジをきれいな水に浸し、揉み洗いして染み込んだコンパウンドを洗い流す。ノンコンパウンドタイプであれば、油分が染み出してベトベトになることなく、きれいに落とせる。
「極細」のコンパウンドをスポンジに絞り出す。
縦横それぞれ10回を目安に擦ったところで拭き取って確認の繰り返しで、ムラなく艶が出るまで磨き上げる。
【番外】ドアノブ周辺の引っかきキズもコンパウンドで磨き落とす
車のドアノブ奥にいつの間にか無数についている爪の引っ掻き傷は、同じくコンパウンドを使うことで見違えるように綺麗に修復できる。
ボディの傷取りと同様に、柔らかいマイクロファイバークロスや専用のスポンジに、極細目または細目のコンパウンドを少量取り出す。傷のあるドアノブのくぼみ部分にスポンジを当て、優しく撫でるように磨いていく。この時、力を入れすぎるとクリア塗装を痛めてしまうため、ゴシゴシと力任せに円を描くのではなく、一定の方向に軽く滑らせるのがコツだ。傷の様子をこまめに確認しながら、少しずつ優しく磨き進めていきたい。
傷が目立たなくなったら、綺麗なクロスで表面を丁寧に乾拭きする。研磨剤の成分を完全に拭き取ることで、本来の美しい艶が蘇る。再び爪による傷がつくのを防ぐため、市販のプロテクションフィルムを貼ったり、ワックスやコーティング剤を塗布して保護仕上げを行えばすべての作業は完了だ。
乗降車時、必然的に手をかけるドアノブの周辺には爪先がふれやすく、それが原因で無数のスジ状キズに覆われやすい。
このようなドアノブ周辺の細かな擦れキズも、コンパウンドを利用すれば簡単に磨き落とすことができる。
キズは浅いため最初から「極細」でOKで、スポンジが入らない狭い箇所は、指先にウエスを巻いてコンパウンドをつけ、指を押し込むように磨けばよい。そして、ウエスで拭き上げれば、この通りきれいさっぱり落とせる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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