
マツダは、2026年7月2日から5日(現地時間)にフランスのル・マン サルト・サーキットで開催される世界最大級のヒストリック耐久レース「ル・マン クラシック2026」にて、1991年のル・マン24時間レース優勝車である「マツダ 787B」のデモンストレーション走行を実施することを発表した。
●文:月刊自家用車編集部(奥津)●写真:MAZDA
夢のコラボレーション 寺田陽次郎氏とACO会長によるドライブが実現
今回のデモンストレーション走行では、モデルカーブランド「Spark」の協力のもと、特別なパレード枠での単独走行が行われる。注目のドライバーは長年ル・マン24時間レースに深くかかわり、マツダの耐久レース挑戦の歴史を支え続けた「ミスター ル・マン」こと寺田陽次郎氏が務める。さらに、ル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)のピエール・フィヨン会長もステアリングを握ることが決定した。
今回の走行にあたって、フィヨン会長は「この象徴的な車両のハンドルを握ることは、私にとって長年の夢でした」とコメントしている。
画像は2018年9月に富士スピードウェイで行われたマツダ787Bのデモ走行
優勝から節目の35年、未来へ紡ぐロータリースピリッツ
マツダは1967年に発売した「コスモスポーツ」以降、数々のロータリーエンジンを搭載した名車を披露してきた。
「787B」は、1991年に日本車として初の総合優勝、そして現在にいたるまで「ル・マン史上唯一のロータリーエンジン(RE)搭載優勝車」という不滅の金字塔を打ち立てた。耐久性とパワーの両立が非常に難しいとされるル・マン24時間レースにおいて、トラブルを最小限に抑え完走を果たした究極のレーシングユニット「R26B型4ローターロータリーエンジン」から響き渡る甲高いエキゾーストノートは、今もなお世界中のモータースポーツファンを魅了し続けている。
今回のデモンストレーション走行は、サルトの地に再びあの澄み渡るサウンドを響かせ、マツダのDNAである「走る歓び」と「飽くなき挑戦」の精神を次世代へと継承する象徴的なイベントだ。
さらにマツダは現在もロータリーエンジンの開発を継続しており、2027年にはロータリーエンジン誕生60周年という大きな節目も控えている。伝説のレーシングカーによる凱旋走行は、ロータリーの未来への希望をさらに高めることになるだろう。
マツダ787Bに搭載されているR26B型4ローターロータリーエンジン
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