
トヨタ ランドクルーザーの始祖にあたる「TOYOTA JEEP BJ」の発売から75周年を記念し、イベント「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」が無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場で開催された。全国から161組・425名のランクルファンが集結し、開発陣との交流や悪路走破性の同乗試乗などを楽しんだ。熱気あふれる当日の様子と展示・体験プログラムをレポートする。
●文:月刊自家用車編集部 ●写真:月刊自家用車編集部/トヨタ自動車
1951年8月1日の誕生から75年
2026年8月1日〜2日の2日間にわたり、群馬県の「無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場」にて、トヨタ ランドクルーザーの75周年を記念するイベント「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」が開催された。このイベントは、1951年8月1日に「TOYOTA JEEP BJシリーズ」が発売された歴史的な日にちなんで実施されたもの。
参加者の募集は公式コミュニティサイト「ランクルBASE」を通じて行われ、当日はテントサイトでの宿泊プランおよびデイキャンププランあわせて、161組/425名のランクルファンが参加した。広大な嬬恋のキャンプ場内を埋め尽くさんばかりに新旧様々なランドクルーザーが集結し、真夏の高原は大きな熱気に包まれた。
オートキャンプエリアに到着した参加者たちは、自慢の愛車をタープやテントの傍らに駐め、思い思いのスタイルでキャンプを楽しんでいたが、特筆すべきはアウトドアとランドクルーザーの親和性。まさに「絵になる」とはこのことで、街中で見るより圧倒的に自然と寄り添う歴代・多彩なランドクルーザーはエモかった。
さらに愛車を眺めながらオーナー同士で語り合ったり、家族とともに嬬恋の豊かな自然を満喫したりと、ランドクルーザーがもたらす豊かなカーライフが会場全体に広がっていた。
無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場を舞台に開催された「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」。ランクルの75周年を祝した同イベントに、全国から161組/425名のファンが集った。
BJ型から最新ラダーフレーム展示まで。 開発陣とファンが紡ぐ交流
会場内はいくつかのエリアに分かれ、展示エリアではランドクルーザー75年の歩みを直接目で見て体験できる貴重な展示やプログラムが多数用意された。
歴史的な展示として、ランクルの始祖である「BJ型」をはじめ、歴史を彩ってきた「40シリーズ」などの名車が並んび、最新モデル「FJ」の車体展示のほか、ランドクルーザーの伝統であるラダーフレームシャシーそのものが剥き出しの状態で展示された。このシャシー展示エリアでは開発スタッフが直接構造を来場者に解説する贅沢なひとときも。
本イベントにはチーフエンジニアの内山氏をはじめとする開発陣が多数参加し、さらにランクルBASEブランドアンバサダーの小鑓氏やデザインチームのスタッフも現地に駆けつけ、参加者とフランクに会話を楽しんだ。
会場に設けられたメッセージボードには内山氏が「75年間ありがとう これからも一緒に!!」、小鑓氏が「75年の歴史がこれからも未来をつくる すべての道を すべての人と」と熱いコメントを寄せた。開発陣の熱意とファンの愛着が直に触れ合う、非常に温かい交流の場となっていた。
70シリーズと、250/300用のラダーフレームを展示。開発チーム自らが実物を前にメカニズム解説をおこなうなど、ランクルファン大歓喜のシーンが繰り広げられた。ランクルの歴史をまとめたパネル展示も人気だった。
ランクル誕生75周年の節目を祝うトークセッションは2回開催。進行を務めるMCとアンバサダーの小鑓氏が登壇し、長年クルマに寄り添い愛用してきたユーザーへの深い感謝と、未来に向けてランクルで走り続ける決意が語られた。
愛にあふれる言葉やイラストがびっしりと書き込まれた、75周年記念メッセージボードを見つめる家族連れの姿。世代を超えて受け継がれる「ランクル愛」の深さを象徴するような心温まる一幕だ。
夜には焚き火を囲む「TAKIBI Talk」が開催された。暗がりの中でゆらめく炎を見つめながら、オーナーや開発陣がランクルへの想いを語り合う。昼間とは一味違う、温かく心地よい時間がゆったりと流れていた。
各テントサイトに掲げられた愛車紹介パネルには、オーナーが記したこだわりポイントに対し、他の参加者が「いいね!」ステッカーをプレゼント。ランクルを通じた温かい絆が会場中で育まれていたようだ。
「さなげ」デザインの特設コースで悪路走破性を体感
展示エリアの一角には、ランドクルーザーの本領である悪路走破性を体感するための特設同乗試乗コースが臨時設営され、来場者の人気を集めていた。
このコースをデザインしたのは、オフロードのオーソリティとして知られる「さなげアドベンチャーフィールド」のスタッフ。プロのノウハウが凝縮された本格的なオフロードコースとなっており、最新モデルである「FJ」をはじめ、「70」「250」「300」による同乗試乗が実施された。
参加者は大きな傾斜や凹凸を軽々とクリアするランクルの圧倒的な走破性と高い安全性を、安全かつスリリングに体感。コースサイドから見ていると横転しそうな姿勢からでも確実にリカバリーしていくランドクルーザーの姿はまさに陸の王者そのものだった。
70、250、300、FJの各ランクルの同乗試乗も人気を集めたアトラクション。さなげアドベンチャーフィールドがデザインしたオフロードセクションが設けられ、本格的なオフロード走行を体験できた。
アフター用品メーカーのブースも出展
広大なエリアを使って展開された会場内には、ランドクルーザーの魅力を引き立てるアフター用品メーカーや各種カスタムショップもブースを出展した。
ランドクルーザーはカスタム嗜好の強いオーナーが多く、そうしたにニーズに応えるべくランドクルーザー用のアフターマーケットは成熟している。今回も最新のカスタムパーツやデモカーが展示され、専門スタッフと直接パーツの選択やカスタムに関する相談ができる機会として、多くの参加者で賑わいを見せた。
30以上もの出展社/団体が無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場に集まり、様々なランドクルーザー用カスタムの妙技をアピール。さすがの完成度に来場者からの視線も熱く、そこかしこに商談の輪が広がっていた。
アメリカの老舗ブーツブランド「ダナー」は、ランドクルーザーとコラボしたブーツをお披露目。ダナーの「FIELD R」をベースにランドクルーザーのロゴをあしらうなど特別感満載の逸品。詳細は本年中に発表するとのこと。
会場に隣接するバラキ湖で行われた無印良品のアクティビティ「カヤック体験」。雄大な自然に抱かれながら水上を爽やかに進むひとときは、キャンプイベントならではの贅沢なリフレッシュタイムになっていたようだ。
「このクルマなら一生ずっと付き合っていける」
「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」は、1951年の誕生から75年というランドクルーザーの長い歴史をあらためて祝うとともに、メーカーとユーザー、そしてファン同士の強い結びつきを促すイベントになった。
BJ型から最新の250/300/FJシリーズに至るまで、「すべての道を すべての人と」走り続けてきたランドクルーザー。その道のりは次の100年へと続いていく。それを象徴する展示に「ランドホッパー」の特別お披露目があった。
ランドホッパーは特定小型原動機付自転車(特定小型原付)に分類される電動モデルで、ランドクルーザーへの積載も意識したモビリティ。前2輪/後1輪の独創的な3輪電動車となり、通常の街中使用はもちろん、アウトドア走行にも対応し、「ラストワンマイル」にも成りうる新しい試みとして注目されている。
大自然の中で開催されたこの特別なミーティングは、75年の歴史に感謝を捧げると同時に、これからもユーザーとともに未知なる未来の道へ、次の100年へと走り続けるランクルブランドの絆をより強固なものとしたイベントだったのだ。
折りたたみ式の特定小型原動機付自転車(特定小型原付)「ランドホッパー」。フロントの2輪はそれぞれ独立して上下に可動し、ラフロードでも安定した走行をアシストするという。正式販売が待たれる1台だ。
トークセッションの2回目では「次の100年へ」をテーマに、ブランドの将来像やコミュニティの発展が語られた。環境対応(カーボンニュートラル)などの課題に対しても、本質的な信頼性とタフさを決してブレさせずに挑む姿勢を示した。
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