
M.Y.Sミスティックが送り出す「Desierto-02(デシエルト-02)」は、ハイラックスやトライトンに対応する新世代のトラックキャンパーだ。走行時の取り回しやすさと、停車時に広がる快適な居住空間を兼ね備え、アウトドアと日常をシームレスにつなぐ一台だ。標準モデルとリミテッドモデルが用意され、用途に応じた選択肢も充実している。
●文/写真:月刊自家用車編集部
長距離を移動する旅を意識した、本格キャンパーシェルを搭載
M.Y.Sミスティックが放つ「Desierto-02 リミテッドモデル」は、その名が示す通り広大な砂漠をも走破するような堅牢な作りと、都市生活にも溶け込む洗練されたデザインが共存したモデルだ。
外観は一見するとキャンピングカーとは思えないほどスタイリッシュで、シャープなラインと計算された曲線が織りなすボディは、ベースになった三菱トライトンの力強さをさらに際立たせる。
空気抵抗を考慮したエクステリアの設計は、走行性能の向上にも寄与しており、長距離移動の際の疲労軽減にも繋がっている。ヘッドライトやテールランプにはLEDが採用されており、視認性の確保と省電力化を両立。
Desierto-02 リミテッドモデルの白眉とも言える水平昇降式のポップアップルーフにはソーラーパネルも標準装備されており、停車中の電力供給にも配慮されている。これは、環境への配慮だけでなく、電源のない場所での長期滞在、いわゆる海外で人気なオーバーランドを可能にし、キャンピングカーとしての実用性を高める重要な要素だ。サイドオーニングも標準装備され、停車時にはリビングスペースを拡張できる。このような細部にわたる配慮が、Desierto-02 リミテッドモデルの真価を示していると言えるだろう。
トライトンやハイラックスの荷台部分にシェルを被せたトラックキャンピングカー(トラキャン)。Desierto-02は水平にポップアップルーフが展開するシステムを採用し、広大なバンクベッドスペースと居住空間を確保している。
寛ぎの時間も快適に過ごせる工夫が目白押し
Desierto-02 リミテッドモデルの真骨頂は、その内装にある。限られた空間を最大限に活用し、機能性と快適性を高次元で両立した。車内は木目調の落ち着いた色合いで統一されており、温かみのある雰囲気を演出。照明にはLEDが採用されており、明るさの調整が可能であるため、時間帯や気分に合わせて空間を創生できる。
リビングスペースは、対面式のソファとテーブルが配置されており、食事や団らんの場として活用できる。テーブルは取り外し可能で、就寝時にはベッドに早変わりする。これにより、バンクベッド部分を含め最大4名がゆったりと休むことが可能だ。ちなみにシェルは、標準装備の手動式ジャッキ4本を使えばクルマと分離することが可能で、キャンピングカーとRVの2ウェイ運用ができる。
キッチンは、シンク、IHクッキングヒーター、冷蔵庫がコンパクトにまとめられている(これらの装備はリミテッドモデルの標準装備)。限られたスペースながらも、調理に必要な機能はすべて揃っており、本格的な料理も楽しめる。特に、冷蔵庫は十分な容量があり、長期滞在時の食材の保存にも困らないだろう。
収納スペースも豊富に用意されている。オーバーヘッドキャビネットや、ソファ下の収納スペースなど、衣類や食器、調理器具などを効率的に収納できる。これにより、車内を常に整理整頓された状態に保つことが可能となる。また、各所にUSB充電ポートが設けられており、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の充電にも困らない。
ダイネットテーブルは油圧の昇降式で簡単に展開可能。ダイネット左右とエントランス扉にアクリル窓を採用し、集光はもちろん、開閉して網戸を利用することもできる。リチウムイオンバッテリーシステム(200Ah)はスタンダードモデルではオプション設定。
リミテッドモデルでは、コンバーター、リチウムイオンバッテリーシステム(200Ah)、ソーラーパネル、インバーター、12Vクーラー、冷蔵庫(12V)、1バーナ蓋付シンクが標準装備。
移動時の走行性能、快適性を考慮した設計思想を注入
Desierto-02 リミテッドモデルは、ただ単に居住空間が優れているだけでなく、走行性能にも一切の妥協がない。ベース車両には三菱トライトンが採用されており、その信頼性は折り紙付きである。パワフルなエンジンは、高速道路での追い越しや坂道でもストレスなく走行できる。また、足まわりにオプション設定されるオリジナルエアサスを追加すれば、悪路での走破性はさらに高まるだろう。
安全装備も充実している。ABSやエアバッグはもちろんのこと、バックモニターやサイドカメラ、クルーズコントロールも設定され、長距離移動の際の疲労軽減に貢献する。Desierto-02 リミテッドモデルは、居住性能と走行性能を高次元で両立させている。
FFヒーターは灯油を用るが、そのタンクは車体左後方に備わる。また、タンクの反対側にはDC12Vクーラーの室外機が装着され、双方合わせて軍用車のような無骨さをリアスタイルに与えている。
老舗ビルダーならではのこだわりカスタム
Desierto-02 リミテッドモデルの随所に、M.Y.Sミスティックの熟練の職人技が光る。各パーツは丁寧に作られており、その品質の高さは、実際に触れてみればすぐにわかるだろう。また、あらゆる箇所に断熱材を厚く貼り付け、真夏の暑さから真冬の寒気までシェル内を快適に防御。乗員ファーストの思想が細部にまで行き渡っている。
また、電装系の配線なども外から見えないよう巧妙に処理されており、トラブルのリスクを低減している。もちろん、水回りの配管も漏れがないように細心の注意が払われているが、このように地味で見えない部分にまでこだわり抜く姿勢は、M.Y.Sミスティックが30年にわたってキャンピングカーを作り続けたからこそだろう。顧客のニーズに合わせたカスタマイズにも対応しており、自分だけの特別なキャンピングカーを作り上げることも可能だ。
シェルの壁面は厚い断熱材がふんだんに使われている。クーラーとFFヒーターを効率よく車内で使用するためには必須の装備だ。室内照明はメイン4ヵ所、スポットライト1ヵ所を標準装備。
M.Y.SミスティックのDesierto-02 リミテッドモデルは、まさに移動するプライベート空間だ。洗練されたデザイン、機能性と快適性を両立させた内装、そしてどこまでも行ける安心感を与える走行性能。これらすべてが、Desierto-02 リミテッドモデルという一台のキャンピングカーに凝縮されている。まさに、究極のキャンピングカーと呼ぶにふさわしい。
Desierto-02 リミテッドモデルは、旅の概念を大きく変える可能性を秘めている。ホテルや旅館に泊まるのではなく、自分だけの空間で自由に旅をする。そんな贅沢な体験をDesierto-02 リミテッドモデルは提供し、シェルを外せば頼れる大型RVとして実用に使える。この二刀流、まさにメジャー級だ。
●M.Y.Sミスティック Desierto-02 リミテッドモデル
・販売価格:三菱トライトンベース 355万3000円(車両含まず)
※スタンダードモデルは239万4700円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(キャンピングカー)
コンパクトボディにラクネルの独創性を詰め込みクラスを超えた居住性を実現 ラクネルは、埼玉県岩槻市でオリジナルキャンピングカーを展開するメティオの人気シリーズで、トヨタ•タウンエースをベースにしたバンコ[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
キャラバンの広大なキャビンは、旅クルマとして理想的なサイズ感 バンコンこと「バンコンバージョン」。なかでもトヨタのハイエースをベースにしたバンコンは人気だが、受注が絞られている関係もあって、多くのビル[…]
「完成形」を押し付けない車内収納という発想 車内収納といえば、最初から用途が決められた完成品が主流だ。だが、ライフスタイルが多様化した今、その「完成度の高さ」が足かせになる場面も増えている。ワークヴォ[…]
ミニバンサイズに収まる取り回しと、ハイルーフが生む余白 バカンチェスは全長4695mm、全幅1695mmという数値は、ノアやヴォクシー、セレナといった国産ミニバンと大きく変わらず、日常の駐車場や狭い路[…]
最新の関連記事(三菱)
不穏な時代が生んだ、ウイリスジープのノックダウン生産車 第二次世界大戦勃発から間もない頃。まだ威勢よく進軍していた日本軍は、南方の密林で1台の敵軍用車を鹵獲した。ドアもない簡素なオープンボディに大きめ[…]
ローダウンTRITON 今年のSUV、潮流は三菱トライトン 東京オートサロン2026に展示されたSUVの中で人気を集めたのはピックアップトラック!それも現在生産が止まっているトヨタ ハイラックスではな[…]
デリカD:5というベース車の強みを再定義する デリカD:5は、ミニバンの快適性とSUVの走破性を融合した希少な存在として長年支持されてきた。悪路対応力の高さやAWD性能は、キャンプやアウトドアを本気で[…]
軽量+ハイパワー+4駆という最強の組み合わせが爆誕 三菱の「ランサーエボリューション」が誕生したのは1992年です。三菱は1967年に初めて国際的なラリー競技に参戦したのを皮切りに、その協議の場を“走[…]
「デリカミニ」「デリカD:5」のカスタムカーがズラリ 今年のオートサロンでは「デリカ祭り〜遊び心を解き放て〜」をテーマに、同日発売の新型『デリカD:5』や昨年発売の『デリカミニ』のカスタムカーを中心と[…]
人気記事ランキング(全体)
活用していないスペースにスッポリとハマる バラエティ豊かなカー用品・バイク用品を多数リリースするMAXWINがリリースする「トヨタ車系USBカーチャージャー K-USB01-T4B」の特徴は、空いてい[…]
大人になって手に入れる「秘密基地」という発想 子どもの頃に夢見た秘密基地は、大人になるといつの間にか忘れてしまう存在だ。ただ、N-VAN コンポはその感覚を現代的に、しかも極めて現実的な形で呼び戻して[…]
シガーソケット直挿しという、いちばん現実的な答え このスマホホルダーの大きな特徴は、アクセサリソケットに直接取り付ける構造にある。USBケーブルを別途引き回す必要がなく、電源確保から設置までが一気に完[…]
国内導入が遅れている状況だが、待たされるだけの魅力あり 新型キックスは、従来のコンパクトカーの延長線上にあるSUVという枠組みを大きく超え、クラスレスな存在感を持つ一台へと進化を遂げる。海外では202[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
最新の投稿記事(全体)
WONDER NS660 ホンダS660をNSXにしてしまうボディーキット! 軽自動車をモディファイしてベース車とは違うカタチに仕上げるのは東京オートサロンでもお馴染みの手法ですが、徹底的にやろうにも[…]
愛車の「こだわり」が家族の思い出になる このコンテストは、リアルなパパ・ママの視点でカスタマイズされた「最強の子育て車」を決定するSNS参加型イベント。Instagramへの投稿を通じて、全国の子育て[…]
現行型フォレスター。外装ではボディサイドのe-BOXERオーナメントを廃止して、すっきりと洗練されたエクステリアに変更される。ボディカラーではカシミアゴールド・オパールがラインアップから外れるようだ。[…]
今回の一部仕様変更では、安全装備のさらなる充実が図られている。衝突被害軽減ブレーキを最新の「デュアルセンサーブレーキサポートII」に刷新し、車線逸脱抑制機能を全車に標準装備。さらに、全車速追従機能付の[…]
高級車路線から一転、小型のファミリーセダンへと方向転換 2代目「スカイライン(S50系)」が登場したのは1963年です。 戦後の国産メーカーのほとんどがそうであったように、「プリンス自動車工業」も公用[…]
- 1
- 2





























