
キャンピングカーでの自由気ままな車中泊旅に憧れる人は多いだろう。しかし、「車内が狭くて生活感が出すぎる」「大きすぎると普段使いや駐車場で困る」と購入をためらっていないだろうか。せっかくの休日を大自然の中で過ごすなら、自宅以上に洗練された空間で心からリラックスしたいはずだ。そんなキャンパーたちの理想を見事に叶え、スライドドアを開けた瞬間に誰もが驚くような、圧倒的な清潔感と機能性を誇るキャンピングカーが存在する。大きすぎない絶妙なサイズに豪華な装備を詰め込んだ、極上空間の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
日常使いもこなせるジャストサイズの定番バンを採用
キャンピングカーのベース車両として、圧倒的な耐久性と積載力から絶大な支持を集めているのがトヨタのハイエースだ。紹介するモデルは、キャンピングカー総合ビルダーであるRVビックフットが手掛ける「スウィングN4.7」である。
ハイエースの中でも最もコンパクトな標準ボディ・標準ルーフを採用しているのが最大の特徴だ。全長4695ミリ、全幅1695ミリ、全高1980ミリというボディサイズは、一般的な5ナンバーサイズのミニバンとほぼ同じ感覚で運転することができる。
全高が2メートル未満に抑えられているため、都市部に多い高さ制限のある立体駐車場や地下駐車場にも問題なく入庫できるのが嬉しいポイントだ。平日は通勤や買い物といった日常の足としてストレスなく使い倒し、週末になれば極上のキャンパーとして大自然へと駆け出すことができる。
外観には特別な架装が施されておらず、ノーマルのハイエースと変わらないシンプルなルックスを保っているため、街中に溶け込みやすいのも大きなメリットと言える。維持費の面でも有利な8ナンバー登録のキャンピングカーでありながら、日常の使い勝手を一切犠牲にしていない素晴らしいパッケージングだ。
絶望的にセンスがない人でもお洒落になる純白の室内空間
助手席側のスライドドアを開けて車内に足を踏み入れると、そこには商用バンの無骨な面影は微塵もない。室内全体が清潔感あふれる白を基調とした家具とレザー調シートでコーディネートされており、まるで洗練されたカフェや高級ホテルのラウンジのような極上のリラックス空間が広がっている。
キャンピングカーのインテリア選びでセンスに自信がないと悩む人であっても、最初から完璧にコーディネートされた専用家具の組み合わせなら、何も手を加えずとも最高にお洒落な空間を楽しむことができる。
スライドドアの上がり口には、車内を綺麗に保つための専用シューズボックスがしっかりと設置されている。アウトドアで泥のついた靴をスマートに収納でき、居住スペースに汚れを持ち込まないための細かな配慮が心憎い。
居住空間の中心となるダイネットは、優雅に座れる横向きのロングソファと単座シートで構成されている。大人4人がゆったりとテーブルを囲んで食事や談笑を楽しめる広さが確保されており、視覚的にも窮屈さを感じさせない開放的なデザインとなっている。
多彩なシートアレンジと広大な就寝スペース
キャンピングカーにおいて最も重要となる就寝時の快適性についても、このモデルは完璧な回答を用意している。ダイネットのテーブルを下げて背もたれなどを移動させるだけで、あっという間に広大なフルフラットのベッドスペースが完成するのだ。車外に出ることなく展開できるため、雨の日でも安心である。
ベッドのサイズは長さ1800ミリ、幅1500ミリとなっており、家庭用のダブルベッドよりも広く、大人2名が手足を伸ばして快適に熟睡できる。さらにオプションのエクステンションマットを活用すれば、ベッドの長さを最大2100ミリまで延長することが可能となり、長身の大人でも全くストレスを感じることなく眠りにつくことができる。
就寝スペースの拡張性も素晴らしく、オプションでチャイルドベッドを追加すれば、子供2名の就寝スペースを確保でき、ファミリーでの長旅にもしっかりと対応してくれる。
シート下には大容量の収納スペースが設けられており、かさばるキャンプギアや遊びの道具をスッキリと片付けておくことができる。ギャレー前の床下にはステンレス製の収納庫が備わっており、濡れたり汚れたりした道具を気兼ねなく放り込めるだけでなく、水抜き用の穴があるため簡単に洗い流して清潔を保てるという秀逸な作りになっている。
電子レンジから車載クーラーまで備える圧巻の家電装備
車中泊の質を劇的に高めてくれる家電装備の充実ぶりは、このクラスのキャンピングカーとしては破格と言える。車内後方のキャビネットには、旅先での食材保管に必須となる大容量49リットルの横開き式電気冷蔵庫が標準装備されている。冷凍室も備わっているため、氷や冷凍食品の保管も可能だ。
リアゲートを開ければ車外からも直接アクセスできる絶妙な位置に配置されており、キャンプの際などに外から冷たい飲み物を取り出すのに非常に便利だ。さらに、電子レンジも最初から備え付けられているため、購入してきたご当地のお弁当やお惣菜をいつでもホカホカの状態で楽しむことができる。
ギャレー部分にはフタ付きのシンクがスマートに埋め込まれている。フタを閉めれば広々とした調理台や作業スペースとして活用でき、限られた空間を無駄なく使うアイデアが見事である。シンクの下には、車外から簡単に出し入れできる各10リットルの給水タンクと排水タンクが格納されている。
そして、真夏の過酷な車中泊を天国に変えてくれるオプションとして、12V駆動の車載クーラーを設置することが可能となっている。大容量のサブバッテリーや1500Wの正弦波インバーター、ソーラーパネルといった充実の電装システムと組み合わせることで、クーラーや家電を気兼ねなく稼働させ、季節を問わず常に極上の快適空間をキープすることができるのだ。
車両本体価格は税込826万1460円からとなっており、これだけ充実したハイエンドな装備と美しいインテリアを詰め込んでいることを考えれば、十分に納得のいくコストパフォーマンスを誇っている。日常の相棒としても休日の別荘としても完璧に機能するこのキャンピングカーは、ワンランク上の車中泊を求める大人たちにとって、最高の選択肢となるはずだ。
写真ギャラリー
スウィングN4.7のベース車は、トヨタ•ハイエース ロングバン(標準幅•標準ルーフ)。全高4695mm×全幅1695mm×全高1980mmで5ナンバーの枠に収まるサイズだ。
テーブルのカップホルダーは4つ。リビングスペースに4人は座れるということだ。
玄関にあたる助手席側スライドドアにはシューズボックスを設置。
助手席側後方にもソファがあり、ベッド展開やソファのアレンジに活用。リビングスペースのレイアウトは拡張性が高い。
12Vクーラーはクールスター(写真)からキューブエアに変更される。
電子レンジ、シンク、集中スイッチパネルなどが設置されたギャレー。
水を使わないときはフタをして作業台として活用できるシンク。
6連スイッチパネルの右にはインバータースイッチが並ぶ。
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