
キャンピングカーでの自由な旅に憧れて扱いやすい軽自動車ベースのモデルを検討するものの、内装が安っぽくてくつろげなかったり、居住空間が狭くて長旅には向かないのではないかと購入をためらっている人は多いだろう。せっかくの休日を大自然の中で過ごすなら、自宅以上に落ち着ける上質な空間で心からリラックスしたいはずだ。車中泊の理想を見事に叶え、スライドドアを開けた瞬間に高級な山小屋へ足を踏み入れたかのような感動を覚える、極上の軽キャンパーが存在する。熟練の職人技が光るプレミアムな室内空間と、考え抜かれたレイアウトを持つ一台の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
軽バンキャンパーの最適解となる大人気ベース車両
キャンピングカーのベース車両として、取り回しの良さと圧倒的な室内空間の広さから絶大な支持を集めているのがダイハツのアトレーだ。軽規格ギリギリまで拡大された全高と全長を持ち、広々とした車内空間を確保しているのが最大の特徴である。
商用車としてのタフで使い勝手の良いボディに、乗用車としての快適な乗り心地や充実した装備を併せ持つ、まさに車中泊にうってつけのモデルと言える。ターボエンジンを搭載しているため、荷物をたくさん積んで高速道路を走行したり、山奥のキャンプ場へ向かう急な坂道を登ったりする際にも力不足を感じさせない。
小回りがきき、市街地のコインパーキングやスーパーの駐車場でも一般的な軽自動車と全く同じ感覚で停めることができる。大型のキャンピングカーではアクセスが難しい秘境の温泉地や細い林道でも、スイスイと奥まで進んでいくことができる圧倒的な機動力は、大人の冒険心を力強く後押ししてくれるはずだ。
職人の手作りによるリアルウッドの極上インダストリアル空間
広大な室内空間を、他にはないプレミアムなリラックス空間へと昇華させているのが、キャンピングカービルダーのメティオが手掛けるラクネルシリーズの最上級モデル、バンツアー匠バージョンである。
最大の特徴は、熟練の家具職人が一台ずつ手作りで仕上げるリアルウッドの家具類だ。パイン材をベースに丁寧なエイジング加工が施された木材は、車内を温かみのある深い落ち着きで包み込んでくれる。量産ができないため年間30台程度の生産に限定されており、圧倒的な希少性とプレミアム感を誇っている。
さらに、匠バージョンだけに採用が許されているブラックアルミのフレームが、リアルウッドの家具と絶妙なコントラストを生み出している。全体がインダストリアルデザインで統一された室内は、キャンピングカーというよりも洗練されたデザイナーズルームのような美しさだ。天井にも断熱材とともに木材が張り巡らされており、ベッドに寝転んで見上げた際にも最高の非日常感を味わうことができる。
掘りごたつ式座敷と190センチの広大なベッドスペース
見た目の美しさだけでなく、長年培われたビルダーのノウハウによる機能性の高さも素晴らしい。居住空間は、フルフラットのベッドマットの中央部分を取り外すことで、足を下ろしてくつろげる掘りごたつ式の座敷として利用できるよう計算されている。
取り外したマットはそのまま背もたれとして活用できる無駄のない設計になっており、長時間の滞在でも足がしびれることなく、ゆったりと食事やパソコン作業を楽しむことができる。
就寝時には、運転席と助手席を前方にスライドさせてマットを展開することで、長さ190センチという大人2名が余裕で横になれる広大なベッドスペースが出現する。アルミフレームの頑丈な土台は寝返りを打ってもきしみ音が出にくく、朝までぐっすりと熟睡できる極上の寝室として機能する。
一人での気ままなソロキャンプであれば、片側を掘りごたつモードにしたまま、もう片側をベッドとして常設しておくことも可能だ。運転席から居住スペースへの移動もスムーズに行え、シートアレンジの手間を最小限に抑えることができる。
充実の電装システムと購入しやすい価格設定
バックドアを開けた後方部分にはカウンターテーブルが備わっており、屋外で景色を楽しみながらコーヒーを淹れたり、アウトドアギアのメンテナンスをしたりする際のスタンディングテーブルとして大活躍する。
車内上部には大容量の収納スペースが確保されており、かさばる荷物をスッキリと片付けておくことができる。サブバッテリーや1500Wのインバーターといった本格的な電装システムを搭載した仕様も用意されており、ポータブル冷蔵庫や照明などの電化製品を気兼ねなく使用することが可能だ。
これだけ上質なリアルウッドの家具と機能的なレイアウトを詰め込みながら、車両本体価格は税込280万1000円からという、軽キャンパーならではの手の届きやすい設定となっている。中古車市場でも需要が高く、すぐに乗り出せる車両を探す楽しさもある。日常の足として使い倒しながら、週末には最高に贅沢な山小屋とともに自由な旅へと出発できるこの一台は、本物を知る大人にとって最高の選択肢となるはずだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
普段使いと街乗りを完璧にこなす信頼の軽商用バン キャンピングカーとしての優れた機能性と、都市部での軽快な取り回しを両立させる上で、ベース車両の選定は極めて重要となる。多くの車中泊ファンから熱い視線を集[…]
横方向への広がりをより力強くアピールする進化したVモーションデザイン。緻密なハニカム格子のグリルと鋭く研ぎ澄まされたLEDヘッドライトが、新世代モデルにふさわしい圧倒的な迫力を生み出している。 洗練と[…]
kyoto.takao360 RVパーク 春の桜、夏の新緑、秋の紅葉と、四季折々の風景を満喫できるのが魅力 「kyoto.takao360 RVパーク」は、京都市内中心部からのアクセスが抜群でありなが[…]
軽量+ハイパワー+4WDという最強クラスの組み合わせが誕生 三菱「ランサーエボリューション」が誕生したのは1992年である。 三菱は1967年に初めて国際ラリーへ参戦して以来、モータースポーツを単なる[…]
看板モデルのF SPORTには、専用のアンダースポイラーや20インチアルミホイール、レッドキャリパーが装着されることで、よりスポーティなイメージを強調。この車両のボディカラーは専用色のチタニウムカーバ[…]
最新の投稿記事(全体)
軽EV「e SKY」は航続310kmへ 今回紹介された「e SKY」は、スズキが開発を進める軽乗用EVだ。プロトタイプの参考値として、一充電走行距離310km、車両重量1030kg、電力消費率97Wh[…]
RR+2ストローク3気筒。59年前とは思えない意欲的なメカニズム 現在の軽自動車は、大人4人が乗れる室内空間と、高速道路を無理なく走れる性能を備えています。しかし、360cc規格が定着した1950年代[…]
都市部でも取り回しやすいダイハツ・アトレーをベースに採用 キャンピングカーとしての高い居住性と、日本の道幅にマッチした運転しやすさを両立させるために、ベース車両選びは極めて重要である。多くの車中泊ファ[…]
電動化の波に抗う「純粋スポーツ」 ロードスターの昨年度の国内販売台数は、1万台を超えている。純ガソリンエンジンの2シーターで、身の回りの小物を置くスペースにも困る非実用的なモデルであることを考えれば、[…]
GX550“OVERTRAIL+”(ムーンデザート&ブラック) “OVERTRAIL+”の走行性能を進化 2002年に北米で登場して以来、世界約30の国と地域で親しまれてきたレクサスGX。今回の改良で[…]
- 1
- 2






















