
キャンピングカーでの車旅は楽しいけれど、どれも似たような内装ばかりで自分らしさを表現できなかったり、生活感が出すぎてしまってリラックスできないと悩んでいる人は多いのではないだろうか。せっかくの休日を車内で過ごすなら、自宅以上にお洒落で遊び心のある空間で趣味を満喫したいはずだ。こだわりを持つ大人たちの心を強烈に掴み、ガレージにもカフェにも、そしてホテルにも変化する驚きのモデルが存在する。無骨なインダストリアルデザインと圧倒的な快適装備を詰め込んだ、極上のキャンパーの全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
街乗りに最適なコンパクトサイズの定番バンを採用
キャンピングカーのベース車両として、圧倒的な耐久性と積載力から絶大な支持を集めているのがトヨタのハイエースである。紹介するモデルは、長野県に本社を構えるキャンピングカービルダーのかーいんてりあ高橋が製作したリラックスワゴンKAKUKAKUだ。
ベース車両には、ハイエースの中でも最もコンパクトな標準ボディ・標準ルーフが採用されている。全高が2メートル未満に抑えられているため、都市部に多い高さ制限のある自走式立体駐車場や地下駐車場にも問題なく入庫できるのが最大のメリットである。
一般的な乗用車と同じ感覚で街中を運転でき、スーパーやショッピングモールの駐車場でも取り回しに苦労することはない。平日は通勤や買い物といった日常の足としてストレスなく使い倒し、週末になれば極上のキャンパーとして大自然へと駆け出すことができる、日本の道路事情に最もマッチした素晴らしいパッケージングとなっている。
遊び心を刺激するガレージ風シェルフと有孔ボード
一歩車内へ足を踏み入れると、無骨な商用バンの面影はなく、コンクリートを思わせるフロアやグレーの家具で統一された、インダストリアルな空間が広がっている。最大の特徴は、右側のスライドドアを開けた瞬間に車外に向けて出現する、OSB合板で仕上げられたガレージ風のシェルフである。
引き出し式のメイン収納となっており、日曜大工の工具や自転車のメンテナンス用品、釣りやキャンプのギアなどを並べれば、大人の秘密基地へと早変わりする素晴らしいギミックだ。
車内後方の窓には、マグネットやフックを取り付けられる万能な有孔ボードが標準装備されている。市販のマグネットパーツを組み合わせて好みの収納棚を作ったり、お気に入りのアート作品を飾ったりと、アイデア次第で壁面を自由にカスタマイズすることが可能だ。
天井には100V対応のライティングレールが備わっており、家庭用の照明器具を取り付けたり、プロジェクターを吊るして映画鑑賞を楽しんだりと、夜の過ごし方の幅を大きく広げてくれる。
くつろぎのコの字リビングと充実の家電装備
居住空間の中心となるダイネットは、コの字型にシートが配置されており、中央のテーブルを囲んで大人数でゆったりと食事や談笑を楽しむことができる。テーブルを取り外して背もたれのマットを移動させるだけで、あっという間に大人2名が手足を伸ばして熟睡できる広大なフルフラットのベッドスペースが完成する。
車中泊の質を劇的に高めてくれる家電装備の充実ぶりも素晴らしい。フロント部分には、使い勝手の良い鏡付きのシンクや大容量の冷蔵庫、そして大型の収納庫が機能的に集約されている。
暑い季節の車中泊を天国に変えてくれる壁掛けクーラーが最初から標準で装備されている点も見逃せない。リチウムイオンサブバッテリーや走行充電システム、1500Wの正弦波インバーター、ソーラーパネルといった強力な電装システムと組み合わせることで、エンジンを停止した状態でもクーラーや家電を気兼ねなく稼働させることができる。
季節を問わず常に極上の快適空間をキープし、街中のコインパーキングでの車中泊から大自然でのキャンプまで、あらゆるシーンに対応する完璧な布陣と言えるだろう。自分だけの隠れ家として、自由な旅のスタイルを無限に広げてくれる究極のキャンピングカーである。
写真ギャラリー
ベース車はトヨタ•ハイエースバンスーパーGL。2WD•2000ccガソリンエンジンと2800ccディーゼルエンジンの2WD、4WDから選択できる。
運転席側のスライドドアを開けるとガレージに使えるスペースがある。
運転席後方に冷蔵庫、大型収納庫。助手席後方に鏡付きシンクを配置。11.6インチのフリップダウンモニターも標準装備する。
シンクはフタ裏面に鏡を装備。
45L冷蔵庫と大型収納庫。天板にはカップホルダーがあり、花瓶などで装飾することもできる。収納庫内にはライトを装備。
夏の街中車中泊でもクーラーがあれば安心。クーラーの仕様は予告なく変更する場合がある。
ダイネット下には送風口を装備。寒い季節の底冷えを防ぐ。
展示車の価格は772万6000円(税込•諸費用別途)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
雨の日に意外と困る「ドアミラーの水滴」 雨天時の運転では、フロントガラスならワイパーで視界を確保できる。サイドウインドウも、走行中であれば風によってある程度水滴が流れ、どうしても見えにくければ窓を一度[…]
使っていないUSB端子が、愛車をドレスアップする場所に変わる!? 愛車のインテリアにちょっとした変化を加えたい。そう思っても、内装パーツの交換や本格的なイルミネーションの設置となれば、費用も手間もかか[…]
oplus_0 創業150年の「岡本屋旅館」のミルキーブルーの露天風呂と絶品グルメが魅力 「RVパーク Charlie’s Lanai」は、別府八湯の明礬温泉に位置し、名物「地獄蒸しプリン」で知られる[…]
見落としていた便利なスペース! ヘッドレストが収納場所に変身 スマートフォンのホルダーや充電器、ドリンクホルダーなど、車内を便利にしてくれるカーグッズは数え切れないほど存在する。こうした製品を上手に取[…]
RVパーク 大江戸温泉物語Premium 下呂本館 車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推進する「RVパーク」は、キャンピングカーやマイカーで旅行を楽しむユー[…]
最新の投稿記事(全体)
「走りのマツダ」を捨てた選択が吉だった 新車の納期の長期化が常態化して久しい国内SUV市場。その中で2026年5月に登場した3代目となる現行CX-5は、堅調な足取りで確かなセールスを築き上げている。 […]
三菱「新型パジェロ」タイ仕様のスペックは? 新型パジェロは、悪路走破性や耐久性を重視した本格クロスカントリーSUVだ。トライトンをベースとするラダーフレーム構造を採用しながら、SUVとしての乗り心地や[…]
今回のテスト車両(日産サクラ) カーナビやディスプレイオーディオの拡張性を飛躍的に高めてくれる注目のカー用品 データシステム「USB KIT(CEA940)」は、カーナビやディスプレイオーディオの拡張[…]
セレステ(青い空)に込められた、低公害時代に真っ向から立ち向かう決意 1970年代半ば、自動車業界にとってまさに「冬の時代」が訪れていた。オイルショックによる燃料価格の高騰で省燃費志向が急速に高まる一[…]
国産車をメインとした新車バイヤーズガイド「月刊自家用車」が電子版として装いも新たにスタートしました。全ページ無料でご覧いただけますのでこの機会にぜひご一読を! 今月はランドクルーザーシリーズの魅力解説[…]
- 1
- 2





















