
原点であるJEEP BJシリーズの誕生から数え、75年のヒストリーを築いてきた「ランドクルーザーシリーズ」。新車はもちろんのこと歴代モデルのファンも数多く、また、各オーナーたちが思い思いのカスタムを施すケースは珍しくない。ここでは先日開催された「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」に集まったランクルカスタムのオーナーに、カスタムの楽しさとランクルへの愛を聞いてみた。
●文&写真:月刊自家用車編集部
復刻したランクル70を、思う存分にカスタマイズ
学生時代にランドクルーザー70を所有していたものの、石原都知事の「ディーゼル車NO作戦」によって愛車との蜜月に終止符を打たれたというオーナーが、その怨念をはらうかのようにカスタマイズに勤しんでいる個体がこちら。
一時は石原都知事に当てつけるかのごとくシボレーのV8エンジンに換装したランクルをつくって乗っていたものの、やはりディーゼル車への想いが燻りマツダCX-5に乗り換えたというオーナーは、ようやく再々版のランクル70(GDJ76W)を手にしてランクル愛が爆発! 購入から約2年でここまでの大変身を遂げている。
エクステリアのドレスアップはもちろん、機能性を高めるアイテムが多数のカスタムだが、本人曰く日常の使い勝手を良くする「プチカスタム」や「流用アイデア」が多いのだとか。
「LANDCRUISER 75th ANNIVERSARY DAY」に見かけたランクル70(GDJ76W)。ラゲッジは上下二段に分割され、キャンプ・アウトドアアイテムを満載。しかし見るべきところは内外装に施されたカスタムだ。
オーストラリア由来のパーツで外観をきめる
まず目を惹くのはトヨタオーストラリアの純正パーツであるボンネットガード。そして同様にオーストラリアブランド「オフロードアニマル」製のいかついフロントバンパーだろう。聞けば豪州パーツはなかなかの人気を集めているそうで、多くのランクルマニアから熱い視線を集めているとか。
さらにこのモデルでは、大径のオクスビーム製フォグランプとデジタル簡易無線のアンテナが備わり、ランクルらしい野性味溢れるアピアランスが醸し出されている。
その一方でホイールにはレイズのヴォルクレーシングTE37を選択し、ワイルドでありながら見る人が見ればスポーティに感じられる演出が実に憎い。ランクルだけでなく、クルマをカスタムする行為はこうしたセンスが不可欠だと改めて思い知らされる。
トヨタオーストラリアの純正パーツであるボンネットガードに、オーストラリアブランドのオフロードアニマル製バンパーをマッチングしたフロントフェイスがド迫力。大径フォグとデジタル簡易無線のアンテナもいい味だ。ホイールはレイズのTE37。
さりげなさと激しい主張が入り混じるインテリア
インテリアも個性的だ。車内のデッドスペースをユーティリティに変える、パイレーツキャンプのオーバーヘッドコンソールが頭上に設置され、天井には無数のワッペンが貼られている。また、ピラーにはハイエース用の純正アシストグリップが夏場の熱さ対策で換装されているのも地味ながら実用的なカスタムだ。
さらによく見るとステアリングホイール裏にはパドルシフトが! ステアリングホイール裏側のパネルを加工して埋め込んであるそうで、パット見ではあたかも標準装備かのような出来栄えに仕上がっていた。
オーナーはあえて昭和感を演出するようなレトロ感溢れるパーツや雰囲気を目指しているそうで、それがランクル70の無骨なスタイルに自然とマッチしているのは流石だ。
バックミラー直上からルーフに沿って後方に伸びるオーバーヘッドコンソールはオーストラリアのパイレーツキャンプ製。網状のパネルは小物類の置き場としてはもちろんデバイスの吊り下げにも重宝する。
実用性と遊び心を詰めこんだカスタムはとまらない
今後のカスタムは?という問いに「マフラーを交換したい」とのこと。実はガナドールマフラーを入手したものの、既に装着済みの4×4エンジニアリング製MCB(モーションコントロールビーム)が干渉するため取り付けできないらしい。少々硬めなショックの変更も検討中だという。
素人目ではすでに完成の域に見えるランクル70のモディファイも、オーナーによればまだまだ手を入れる余地があるという。若き日に悔しい思いをしたことを糧に、再び入手したランクル70とはあれこれ遊びながら、長く付き合っていきたいとのこと。ようやく手に入れた愛車と向き合う日々は、これからも末永く続いていくのだろう。
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