びっくり! 救急車のサイレンの音が変わったって知ってた?
![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2024/01/TOP-1.jpg)
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
救急車のサイレンは、”緊急事態”であることを周囲の車両や、人に対して知らせるために使用されるものです。
“ピーポーピーポー”とサイレンの音が聴こえた場合、周りに注意を払い運転中であれば停車などをおこない、救急車を優先しなければなりません。
実は近年の救急車は、このサイレンの音を切り替えることが可能になっているようです。
なぜサイレン音の切り替えができるようになったのか、変わった背景や救急車に新たに追加された機能について見ていきましょう。
救急車のサイレンの音が変わった!?いったいなぜ
近年の救急車は、シチュエーションによって最適な音に切り替え可能な車両が増えてきました。
主に夜間/住宅地を走行する際に音を抑えたいという場面において使用され、“住宅モード/コンフォートサイレン”と呼ばれており音の高さが異なるようです。
そもそも救急車のサイレンは、周囲にしっかりと音を伝えるために、”車両の前方20m、高さ1mの位置において90dB以上120dB以下であること”が保安基準で定められています。
つまり、音を抑えたいといっても90dB以下にすることができないというわけです。
救急車のサイレン音は通常時でも97dBほどに設定されているため、音圧を落としたところで劇的に音を変えることは難しいと言えます。
そしてコンフォートサイレンは、従来のサイレン音に和音を混ぜることで音を低くし、音量は変えないまま不快感を軽減することを目標に設計されました。
昨今の救急車には、サイレン音の不快感を軽減する「住宅モード(コンフォートサイレン)」の導入が進められている。
では、なぜ住宅モードが追加されることになったのでしょうか。
これは、緊急自動車のサイレンに対する苦情が年々増えていることが背景にあるようです。
“救急車のサイレンがうるさい/住宅街で音を消して”などの苦情と保安基準、どちらも尊重した結果からコンフォートサイレンが生まれました。
また、すべての救急車が該当するわけではないですが、新型の救急車には出動時に役立つ機能もいくつか追加されていると言います。
まずひとつ目が、フェードイン/フェードアウト機能です。
これは、サイレン起動時に徐々に音が大きくなり、音を消すときは徐々に小さくなるというもの。
突然の大音量でのサイレン吹鳴、そして一般住宅/病院到着時のサイレンの瞬時停止によって生じる、周囲の人々の心理的負担を軽減するための機能だそうです。
救急車両は、昼夜問わず非常時に出動する。つまりサイレン音ハイツ聞こえてもおかしくはないということだ
2つ目が、出動予告機能です。
この機能を使えば、”救急車が出動します、ご注意下さい。”という音声が流れます。
前述のフェードイン/フェードアウト機能と同様に、周囲の人を驚かさないために設計された機能と言えるでしょう。
そして3つ目の機能である弱スタート機能も、上記ふたつの機能と同様の役割を果たします。
弱スタート機能は、その名の通り小さな音量でサイレン音が鳴り始めるというもの。
救急車の音は耳に強く残るほど大きな音ですが、それは緊急事態であることを周囲に伝えるための工夫です。
また時代の流れによって、より周辺環境に配慮するためにサイレン音が進化を続けていることがわかります。
コンフォートサイレンの他にも、周辺環境に配慮する機能が次々と追加されていますが、サイレン音が自分が不快だからといって苦情をいうのではなく、救急車両への理解と協力も求められそうです。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トリビア)
使い分けには意味がある!サイレン音の違いとは 消防車をはじめとした緊急車両のサイレンは、非常事態を知らせる重要な役割を果たしています。しかし、日常の中でサイレンを耳にする機会は多くても、その違いを理解[…]
やりがち?エンジンをかけたままクルマから離れる行為 エンジンをかけたままクルマから離れる行為は、交通法規により禁止されています。この行為をおこなった場合は”停止措置義務違反”に違反する行為にあたり、違[…]
汚れが洗い流される?梅雨の時期は洗車しなくても良いのか 車の外装は、汚れ/塩分/酸性雨/鳥のフンなど、さまざまな要素によって常にダメージを受けています。これらの汚れを放置しておくと、塗装が傷ついたり、[…]
商業施設の駐車場で見かける「右折入庫禁止」とは? そもそも道路標識には”本標識”と”補助標識”の2種類が存在します。本標識とは国土交通省や自治体が設置している標識で、下記の4種類に分類されます。 まず[…]
いったいなぜ?”助手席”と呼ぶ理由とは? 実は、”助手席”という表現は日本独特のものであり、英語圏では”Passenger Seat”、つまり”乗客席”と呼ばれます。これは英語圏/日本の文化的背景が違[…]
最新の関連記事(カー用品)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
ラインナップは全32種類 「スヌーピーコラボ セーフティサインマグネット」は、プロ野球各球団のイメージカラーに合わせて愛らしいスヌーピーがデザインされた自動車用セーフティサインマグネット。 各球団ごと[…]
高級モデルになればなるほど純正セキリュティ装備は充実されているのだが… 今では、ある程度の価格帯のクルマならば、他人が簡単に解錠できたり、エンジンをかけられない仕組みを整えた“純正セキュリティ”が組[…]
8月8日まで、ルノー公式ウェブショップで応募を受付。限定22セットは抽選販売で提供 今回、ルノー公式ウェブショップを通じて発売されるアウトドアキットボックスは、スタイリストとして活躍しアウトドアにも造[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2