
●文:おもちのビート ●まとめ:月刊自家用車編集部
念願のスカイライン34 GT-Rをレンタル
こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。
YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓
車好きなら誰しもが絶対に知っている車、日産スカイラインGT-R。
値上がりしているスポーツカーの代名詞とも言える車両で、特に最終型のR34型は2000万円以上の価格で取引されています。(2024年7月現在)新車価格は約500万円ですから、なかなかに異常ですよね。
子供の頃からの憧れの車でしたが、今となっては絶対に手に入れることができない、スーパーカー以上の車になってしまいました。私が社会人になってまもない頃は300万円代で購入することができたので、その時に無理にでも買っておけば…!
そんな「たられば」を言っていても何も始まりません。
幸いにも今は「買うことはできなくても乗ることはできる」時代ですので、車両を借りて数時間だけR34GT-Rのオーナー気分を味わうことにしました。
ぱっと見た感じチューニングカー。でもちゃんと「わ」ナンバー
以前紹介した「S30Z」に引き続き、箱根にあるレンタカー屋さん「Fun2Drive」さんでR34型のスカイラインGT-R(以下、R34)をレンタルしました。
レンタカーなので当然フルノーマル仕様・・・・かと思いきや、Fun2Driveさんではチューニング済みの車両のレンタルも行っています。
エンジンブロックやピストンなど、見た目だけではなくエンジン内部やブレーキも社外のものに変わっているちゃんとしたチューニングカーです。お店の人に聞いたところ、レンタカーとしてお店に来る前はサーキットを走行していた車だとか。
「チューニングしてるってことは乗りにくいのかな?」と思いますが、そこはレンタカー。 誰でも扱えるような絶妙なラインで調整されています。
ホイールもブレーキも社外品。RAYSの鍛造ホイールにDUNLOPのハイグリップタイヤの組み合わせ。
エンジン内部や冷却系統にも手が入っています。
憧れのR34。クラッチは重いけど、とにかく乗りやすい!
まずは車両に乗り込み、お店の方から説明を受けます。
乗り込んで最初に感じたのが、着座位置がそこまで低くないこと。そして、車内空間(主に天井)が狭く感じなかったこと。
元々、スカイラインには4ドアセダンがあるので当然かもしれませんが、体が大きくて腰があまり良くない私にとっては助かりました。
スポーツカーは低くて狭いですから、乗り降りが結構大変なんですよネ。
シートは純正でバケットタイプですが、サイドサポートがそこまで高くないため、見た目以上に乗り降りはしやすいです。
純正シート。結構ホールド感が良く、峠道でも体が結構安定しました。ただ、180cm超えの筆者としてはちょっとシートが小さく感じました。
説明が終わった後、クラッチを踏んで1速に入れて発進します。
なんとなく想像はしていたのですが、低速トルクはかなり分厚くて発進は楽勝でした。クラッチは結構重たい部類だと思いますが、半クラの位置やクラッチの反力は一定だったので扱いやすかったです。
車両も四角く大きすぎないので、普段から普通車に乗っている方だったらすぐに慣れることができると思います。
ドリンクホルダーが純正で付いているのが地味に嬉しい。この年代のスポーツカーにはついてないことも多いです。
R34の特徴でもあるセンターディスプレイ「MFD」に少し触れてみましたが、短期間では使い方をマスターすることはできず。
R34は意外に峠道でも楽しいゾ
箱根でスカイラインを運転するのであれば、箱根&芦ノ湖スカイラインに行くしかないでしょう。そんなことを思いながら、峠道へ向かっていきました。
上り坂に入り軽くアクセルを踏むと、「キュイーン」と言うターボの音とともに車両が力強く加速していきます。この音のボリュームが絶妙で、不快な気持ちになることなく耳に入ってきます。
アクセルを踏むとターボ音と共に加速していきます。気持ち良い。
また、加速して思ったことは「あまり恐怖心がない」と言うこと。
以前RX-7を借りた時は加速中に恐怖心があって恐る恐る運転していたのですが、R34にはそれがありませんでした。
やはり電子制御の入った4WDだからでしょうか。
車体の重量があるのでカーブはヒラヒラ……とはいきませんでしたが、ストレスなくサクサク曲がっていきます。
公道&借り物と言うことで、もちろん無謀な運転は厳禁ですが、必要以上に怖がることもなく、峠道での運転を楽しむことができました。
画像は以前借りたRX-7。
冬&ウェット路面&電子制御なしと言うことで、加速はおっかなびっくりでした…
グランドツーリングの名は伊達じゃない。高速道路の圧倒的快適さ。
スカイラインGT-RのGTは「グランドツーリング」。
つまり、長距離を快適に走れる車と言う意味になります。
もちろん、R34を借りたからには高速道路は走らないといけないですよネ。
ということで、峠道を走ったあとは高速道路を走り、レンタカー屋さんまで返却へ向かいます。
高速道路に乗るまでは街乗りになるのですが、これも非常に走りやすかったです。
当然、高速道路については言わずもがな。 合流、追い越し、巡航・・・全てにおいてストレスフリーです。超快適。
短い合流車線でもパワー十分、楽勝の加速。むしろ加速が終わらない…
スポーツカーではありますが、高排気量のセダン車に乗っている様な感覚で走ることができます。うるさすぎることもなく、乗り心地も悪くなく、非常に快適です。
また、今回の高速道路走行中にアメ車の集団に遭遇しました。R34の約2倍の排気量のエンジンを積んだ集団です。
しかし、こちらも日本が誇る天下のR34。非常にどっしりと構えて走ることができました。
そんな日本車、なかなかないですよね。
イメージとしては、「格闘技を習ってるから、周りにヤンキーがいても全然ビビらない」そんな感じ。
(アメ車集団がヤンキーと言っている訳ではないです)
給油後、無事に返却してR34オーナー体験終了。
給油口の位置が腰に優しい。ちなみにリッター7kmくらいでした。
峠道と高速道路を満喫し、無事にレンタカー屋さんに到着しました。
初めてR34に乗った感想としては、非常に快適で速いスポーツカーだと言うこと。乗り降りのしやすさはもちろん、車内の快適性もかなり高いです。今までに乗ったことのあるピュアスポーツカーとは、乗り味が全然違いました。
これならファーストカーとして、毎日乗っても全然問題ないと思います。
むしろ毎日乗りたい。お願い乗せさせて。
レンタカー屋さんにて、愛車ホンダビートとR34とのツーショット
改めて見るとやっぱりかっこいい。
なぜ無理してでも買わなかったのか、後悔後に立たずとはまさにこのこと。
さすがに今から買うのは無理なので、また乗りたくなったら借りに来たいと思います。
逆に、今R34GT-Rを所有されている方は、可能な限り大切に乗ってあげてくださいネ。
そしてくれぐれも盗難にはご注意を…
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(旧車FAN)
世界に通じる内容を携えて、マイカー元年に発売された技術者集団の渾身の小型車 1966年を日本のマイカー元年とすることに、異を唱える人は少ないだろう。同年4月23日の日産サニーと、同年11月5日のトヨタ[…]
1981年にデビューした2代目セリカXXは、北米では「スープラ」の名前で販売されていた。(写真は北米スープラ) 初代は“高級な”スペシャリティカー路線、ソアラの前身となったモデルだった 「セリカ」は、[…]
サンバーライトバンデラックス(1964年型) 経済成長に沸く1960年代、軽四輪トラックが街の物流の主役だった 戦後の復興期から高度経済成長のピークとなった1960年代末にかけての日本の経済・産業の構[…]
ツインターボの圧倒的なトルクパワーは当時から評判だった。でもなぜV6なのに横置きにしたのか? 三菱「GTO」が発売されたのは1990年です。 当時の国内メーカーは、280馬力の自主規制の枠内でいかにハ[…]
ホンダの四輪黎明期を彩る個性派モデル ホンダは、軽トラックの「T360」をリリースし、続けてオープンスポーツの「S500」を世に放ち、ホンダの意気込みを強く印象づけました。 そしてその後に本命の大衆[…]
最新の関連記事(クリエイターポスト)
ジムニーからセルシオへ乗り換え!? こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓[…]
ビートオーナーがAZ-1を試乗!ABCトリオって? こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive c[…]
日本には、ドライブの楽しさを倍増させる”メロディーロード”という道が全国各地に存在します。 メロディーロードを走ると、運転中に音楽を奏でるという楽しい体験ができます。 ただ走るだけで音楽が聞こえるこの[…]
クルマの世界では、環境への配慮と技術革新が重要なテーマとなっています。 特にクルマの排出ガスの問題は以前から問題視されており、現在は地球温暖化/大気汚染への対策として、エコフレンドリーな電動化技術が注[…]
日本の高速道路は、経済の動脈として不可欠な役割を果たしています。 しかし、多くの高速道路が建設されてから数十年が経過し、老朽化が進んでいます。 こうした中、高速道路の安全性と機能性を維持し、さらに向上[…]
人気記事ランキング(全体)
家族で出かけたくなる「軽」な自由空間 週末に川遊びや登山、キャンプなどで思い切り遊んだあと、そのままクルマで一晩を過ごす――。そんなシーンを想定して生まれた軽キャンパーがある。限られたボディサイズの中[…]
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ 排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が危険な高温に達したときに排気温度警告灯を点灯させるためのセンサーだ。このセンサーは、いつのまにか触媒マフラーから消滅[…]
自動車整備の現場では、かなり昔から利用されているリペア法 金属パーツの補修材として整備現場ではかなり昔から、アルミ粉を配合したパテ状の2液混合型エポキシ系補修材が利用されている。 最も名が通っているの[…]
積載性が優れる“第三の居場所”をより快適な車中泊仕様にコンバージョン ロードセレクトは新潟県新潟市に本社を構えるキャンピングカーや福祉車両を製造•販売している会社。オリジナルキャンピングカーはロードセ[…]
24C0239_017 サーキットを速く走るための、特別なチューニングがプラス 「Mercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+ Coupé」は、サーキットでのパフォーマンスを追求したい[…]
最新の投稿記事(全体)
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
ポール・スミス氏が、MINIとポール・スミスの協業を示す大きな木箱の上に座っているイメージが公開された。木箱の中におさまる「MINI ポール・スミス・エディション」がジャパンモビリティショーで発表され[…]
24C0239_017 サーキットを速く走るための、特別なチューニングがプラス 「Mercedes-AMG GT 63 PRO 4MATIC+ Coupé」は、サーキットでのパフォーマンスを追求したい[…]
低域から超高域まで情報量豊かに表現するハイレゾ音源再生にも対応したエントリーモデル パイオニアのカロッツェリア・カスタムフィットスピーカーは、純正スピーカーからの交換を前提としたカースピーカーで、車室[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
- 1
- 2