
●文:おもちのビート ●まとめ:月刊自家用車編集部
ビートオーナーがAZ-1を試乗!ABCトリオって?
こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。
YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓
私が所有しているホンダビートは今から約30年前に製造されたクルマですが、同年代に同じような軽自動車のスポーツカーが他メーカーからも販売されています。
マツダ AZ-1
ホンダ BEAT
スズキ CAPPUCCINO
この3台です。
各車両の頭文字を取って、「ABCトリオ」なんて呼ばれています。当然ながらビートオーナーとして、AZ-1とカプチーノは気になる存在です。
そんな中、AZ-1をお借りして一日試乗する機会に恵まれました。
今回はビートオーナーがAZ-1に乗った試乗記事をお届けしたいと思います。
初めてのAZ-1。AZ-1と言えばガルウィング。非日常感満載。
写真の艶消し黒のAZ-1が、今回お借りしたAZ-1です。オーナーさんによると、基本はノーマル仕様でホイールやハンドルなどの細かいところは社外品に交換されています。
受け渡し時にオーナーさんから車両の説明を受けます。もちろんガルウィングドアについても。ガルウィングドアのクルマに乗り込むのは人生で初めてです。
ドアノブが普通のクルマではありえない位置に付いていたり、着座位置が低いのにもかかわらずサイドシルが高かったり、普通のクルマとは色々と感覚が違います。
AZ-1のドアノブはここ。説明を受けないとまず分からないです。
見た目重視で実用性はあまりないのかと思いきや、天井部分がドアと一緒に開いてくれるので、実は慣れるとスムーズに乗り込むことができます。
屋根を閉めた状態のビートより乗り降りは簡単かも。
特に、隣のクルマが寄っている時にガルウィングの本領は発揮されます。着座位置が低い車はドアを大きく開けないと乗り降りしづらいことが多いのですが、AZ-1の場合は少しスペースがあれば乗り降りが可能です。
こんなに隣のクルマが近くても、ドアさえ開いちゃえば乗り降りは全然大丈夫。逆にビートだと、ドアを全然開けないのでかなり苦戦します…。
ちなみに、ルーフ上部はガラスなので11月でしたが車内はかなり暑かったです。
ターボの加速感がすごい!あとサイドミラーの調整が難しい・・・
ガルウィングドアを開けて車内に乗り込み、ここから試乗開始です。
乗りはじめて一番最初に思ったのが「速い!」ということ。
軽自動車ながらも、一定の回転数からドカンとターボが効き始めます。駐車場から幹線道路に出た時の加速や、青信号での加速など、周りのクルマの流れに合わせた加速が容易にできます。
エンジンはスズキ製のF6A。カプチーノや昔のアルトワークスなんかに載せられているものと同一です。
私が所有するビートと最高出力は同じですが、ビートの場合はNAエンジンなので上までガッツリ回さないと加速してくれません。AZ-1の加速にはグイッと押されるような力強さがあり、ここは大きく違うところだと感じました。
少し走った後、サイドミラーが少しずれていたので、なんのきなしに調整をしようと思いました。
当然、電動調整なんてないので窓を開けてミラーを手で調整をしようと思ったのですが、このクルマは窓が少ししか開きません。
腕は出せる幅なのですが、着座位置や窓が開く位置も相まって、地味に調整が大変です。
窓の開く範囲はこれだけ。この少ししか開かないところから腕を出さないといけません。
運転席の調整を終えて助手席側を調整しようとして体が固まります。
えっ、無理じゃね…?
これ、調整どうすんの…?
ビートの場合は助手席の窓を開ければ、運転席からでもサイドミラーに手が届きます。でもAZ-1の場合は絶対に無理です。
正解は、「クルマから降りて、運転席のヘッドレストが映るようにミラーを調整」だそうです。(視聴者さんに教えてもらいました)
AZ-1で峠道へ。普通に走れば全然大丈夫。
街中を走り、峠道までやってきました。
AZ-1といえば「スピンする」「あぶない」なんてネットで言われていますから、決してイキらずに慎重に走っていきます。
常識的なペースで峠道を走行していきますが、特に何か危ない挙動があるわけでもなく、普通に走ることができます。ちゃんとしたタイヤを履いて、無茶に飛ばさない限り、変なことにはならないのかなと思いました。
ハンドリングはビートよりクイックで、ちょっとハンドルを切ったらその方向にギュッと車体が向く感じです。なので、少しでもお尻が滑ったりクルマの挙動が乱れると、そこからの制御は難しい気がします。
ハンドルはほんのちょっと切ればOK。最初はおっかなびっくりでしたが全然普通。良い意味で裏切られました。ただし、挙動が乱れた時は一気にイってしまいそうです。
先ほど書いた通り、エンジンのパワーがあるので上り道でもノンストレスで走ることができます。車体も小さく、車線内でラインがかなり自由です。エンジンパワーを絞り出しながら、しっかりと荷重をかけて曲がっていくビートとは結構違いますね。
峠道もある程度走り、休憩しようとして駐車場に入るとそこは有料駐車場。もちろんチケットを取る必要があるのですが、このクルマの場合、発券場所までギリギリでした。
そもそも着座位置が低く、発券場所が位置がかなり上なので、小柄な方はドアを開けないと無理かも。
身長181cmの私が手を伸ばしてギリ。最初から素直にドアを開ける方が安牌な気がします。
係員さんが居ると全然大丈夫です。「これなんのクルマ?」「マツダAZ-1です」そんなやりとりもありました。
無事に試乗終了。非日常感があって楽しかったです。
峠道を走り終えて、そのあとは街中を走り無事に試乗終了となりました。
個人的に一番気に入ったのが、なんと言ってもガルウィングドア。ドアの開け閉めや乗り降りが楽しすぎて、必要以上にコンビニで休憩をとってしまいました。これだけでもかなりの満足感があります。
意外と周りの人はAZ-1のことなんて見ていないので、恥ずかしがる必要は全くないです。
走りについてはエンジンにパワーがあり、街中も峠道もパワー不足を感じることなくスムーズに走ることができます。
ハンドリングもクイックで曲がるのが楽しかったのですが、個人的にはこのエンジンフィールの方が好きになってしまいました。それくらい加速するのが楽しい車ですね。
調子に乗らず、普通に乗っていれば危なく感じる場面もないと思います。
こうやって改めて見ると、かわいいなこのクルマ。
希少性もあり、今では300万円くらいの高値で取引されているAZ-1ですが、ガルウィングで非日常を味わえてクルマの乗り降りが大好きになる、小さな庶民派スーパーカーでした。
ガルウィングドア、機会があれば皆さんに味わってほしいです。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(旧車FAN)
ホンダが黄金時代を迎えていたF1譲りの精緻なチューニング 日本人というのは、制約があってこそ創意工夫の実力を発揮する民族なのかもしれない。狭い国土に人がひしめき、多くが山岳地で耕作面積も狭ければ資源に[…]
P-1(すばる1500) 現在の社名の原点ともなった幻の名車 P-1の制作は1951年頃、中島飛行機を母体とする富士精密工業の直4エンジンを搭載した乗用車を、富士自動車工業をはじめとする複数の会社の合[…]
カローラ+αの予算で買えた、ミッドシップならではの切れ味抜群の旋回性能 年々実質給与が下がり続ける情けない時代を生きる現代日本のサラリーマンには、20年間で収入が20倍になる時代など、夢物語か寝言にし[…]
1960〜70年代に登場した、マツダのロータリーエンジン搭載モデル マツダが初めてロータリーエンジンを搭載した車両を発売するのは、1960年代のこと。それ以降、ロータリーエンジン搭載車種を次々と市場に[…]
“万能軽四駆”という企画は、一発逆転を目指した弱小メーカーから生まれた クルマの開発には大金がかかる。たった1枚のドアを開発するだけで、そのコストは億単位になるという。いかに自動車メーカーが大企業でも[…]
最新の関連記事(クリエイターポスト)
ジムニーからセルシオへ乗り換え!? こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓[…]
日本には、ドライブの楽しさを倍増させる”メロディーロード”という道が全国各地に存在します。 メロディーロードを走ると、運転中に音楽を奏でるという楽しい体験ができます。 ただ走るだけで音楽が聞こえるこの[…]
クルマの世界では、環境への配慮と技術革新が重要なテーマとなっています。 特にクルマの排出ガスの問題は以前から問題視されており、現在は地球温暖化/大気汚染への対策として、エコフレンドリーな電動化技術が注[…]
日本の高速道路は、経済の動脈として不可欠な役割を果たしています。 しかし、多くの高速道路が建設されてから数十年が経過し、老朽化が進んでいます。 こうした中、高速道路の安全性と機能性を維持し、さらに向上[…]
車中泊は自由でプライベートな時間を楽しめるため、高い人気を集めています。 その一方で、最近では許可されていない場所で車中泊をおこなう「違法車中泊」も問題視されているようです。 人気の高い車中泊!…その[…]
人気記事ランキング(全体)
工具メーカーが作る“異色の快適アイテム” クルマの中で少し体を休める。長距離移動や趣味の遠征、仕事の合間など、ドライバーにとってその時間は意外と重要だ。短時間でもリラックスできる環境が整っているかどう[…]
夜になると浮き彫りになる“見えない不便” 日中は気にならない車内の環境も、夜になると一気に不便さが表面化する。特にセンターコンソール下や足元、シート脇といったエリアは光が届きにくく、必要なものを探すだ[…]
車種専用設計が生むフィット感と違和感のなさ カーメイトといえば、ユーザー目線に立ったアイテムづくりで知られるブランドだ。今回取り上げる収納アイテムも例外ではなく、トヨタの人気ハイブリッドモデルであるプ[…]
意外と使い切れていない車内スペースの実情 クルマの中を見渡してみると、すでに何らかのカーグッズが設置されているケースは多い。特にスマートフォン関連のホルダーや充電器といったアイテムは、もはや必需品とい[…]
クルマのスマートキー、どこに行ったか問題に終止符 多くのクルマが採用するスマートキー。従来の物理キーは、ドアのロックの施錠や解錠のたびにポケットなどか取り出す必要があったが、スマートキーは身につけてい[…]
最新の投稿記事(全体)
「FX」のDNAを継承する流麗なスタイリング 新型「QX65」は、インフィニティの歴史において象徴的なモデル「FX」から着想を得た、独創的なプロポーションが特徴だ。力強い下半身に対し、クーペのように絞[…]
車内の利便性がUP! リーズナブルながら美しい仕上がりの増設ポート 車内の利便性を大きく向上させるアイテムとして注目されるのが、MAXWINの「K-USB01-T1」である。本製品は、トヨタ車の未使用[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
安全性能向上と最新装備で利便性もアップ! 今回の改良のポイントはふたつ。まずひとつ目は、予防安全システム「スマートアシスト」の機能が拡充されたことだ。従来の車両や歩行者に加え、新たに「横断中の自転車」[…]
- 1
- 2


































