
シボレーは、コンセプトカー「コルベットCX」と「コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ」を、米カリフォルニア州モントレーで開催されたモータースポーツの祭典「The Quail, A Motorsports Gathering (ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング)」で公開した。これらのモデルは市販の予定はないが、今後のコルベットのデザインの指針になるのは明らかだ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
コルベットCX:究極の高性能EVスーパーカー
未来のコルベット像としてすべてを新設計されたのがコルベットCXだ。見どころは何といっても戦闘機や宇宙船を連想させるキャノピー式のボディ開口部。一般的なドアではなく、大きな前側ボディハッチを開けての乗降となるため、実用性は低そうだがとにかくカッコいい。夢のクルマとしてワクワクしてしまう。
内装: 自動で開く前方開閉式キャノピーを採用。ドライバー中心の設計で、リアルタイムのデータを表示するデジタルウインドスクリーンや、操作系を統合したステアリングホイールを備える。
デザイン: 伝統的なコルベットのデザインを踏襲しつつ、全高が41インチ未満という非常に低いシルエットが特徴だ。戦闘機のようなコックピットキャノピーや、ダウンフォースを発生させるバキュームファンシステムを搭載。
性能: 2000馬力以上を発揮する4つのモーターで各ホイールを駆動する4WD電動スーパーカー。全輪トルクベクタリングによって圧倒的なグリップとコーナリング性能を獲得。90kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、低重心と理想的な重量配分を実現するという。
コルベットCX
コルベットCX
コルベットCX
コルベットCX
コルベットCX
コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ:バーチャルなレーシングコンセプト
こちらはコルベットのレーシングの歴史を継承しつつ、未来のGTレースを描いたコンセプトカーだ。見どころは下記のとおり。
デザイン: 伝統的なイエローとブラックのカラーリングで、アグレッシブなエアロダイナミクスと軽量化が施されている。
性能: 電動モーターと2.0リッターDOHCツインターボV8エンジンを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。V8エンジンは再生可能なe-フューエルで動作し、最大900馬力を発揮。3つの電動モーターと合わせて、システム全体の総出力は2000馬力に達するという。
内装: 軽量なカーボンファイバーのダッシュボードや、高Gに対応する強化されたシートなど、機能性を追求した設計を採用。
コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ
コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ
コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ
ゲーム「グランツーリスモ7」でバーチャル走行体験も可能
今回公開されたコンセプトカーは単なる展示用にとどまらず、8月後半にゲーム「グランツーリスモ7」でバーチャル走行が体験できるようになるというのもトピック。未来のコルベットのデザインと性能を多くの人が味わえる機会を楽しみにしたい。
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