30周年を記念したインプレッサの特別仕様車、万能コンパクトの魅力を探る

新時代の到来を告げた現行インプレッサ。2021年12月には一部改良と同時に誕生30周年を記念した特別仕様車も設定された。今回はカーライフジャーナリストのまるも亜希子氏が、あらためてその魅力に迫る。

●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:長谷川徹 ●外部リンク: SUBARU

街中からロングランまでこなす万能コンパクト

都心にも自然の風景にも馴染むデザインと、大き過ぎず小さ過ぎないボディサイズで、小回り性能もロングドライブ性能も両立している気持ちのいい走り。インプレッサは、スバルの伝統と革新を余すところなく詰めこんだ、万人におすすめできるコンパクトカー。開発時に特にこだわったという、「誰もが日常で感じられる走りの楽しさ」や、「どの席に座っても同じように快適な乗り心地」というところは、コンパクトクラス随一と言ってよさそうだ。
スタートボタンを押すと、水平対向ボクサーエンジンが穏やかに始動。低速からなめらかで、直進安定性は高く、カーブでも低重心でガッシリとした安定感。キビキビとした軽快感も感じられ、ロングドライブでは全車標準装備のアイサイトで、安心感と快適性がグンとアップする。
加えてこの特別仕様車では、アルミホイールなど外観の肝となるパーツがブラックで彩られ、インテリアもさりげなく上質なブラックがあしらわれて、細部まで大人っぽい魅力を感じさせる。シートの表皮も最初はふんわり、座るとしっかり身体をサポートしてくれて、理想的。いつもより少し、ビターでクールなインプレッサにときめいてみるのも悪くない。

インプレッサスポーツ/ G4
●価格:200万2000~295万9000円/200万2000~273万9000円

SGPを初採用したインプレッサは、スポーツ(ハッチバック)とG4(セダン)の2タイプ。スポーツのパワートレーンは水平対向4気筒1.6ℓ/2ℓ/ e-BOXERで、「STIスポーツ」もラインナップ。一方、G4にはe-BOXERやSTIスポーツが設定されない。

●SGP
軽量かつ高剛性、多車種展開を見据えたスバルの新世代プラットフォーム。走りの質感向上や先進安全機能への対応を果たしている。

●水平対向“ボクサー”エンジン
スバルの代名詞ともなっているクランク縦置きの水平対向エンジンを搭載。低重心で重量バランスにも優れているのが特徴だ。

特別な装いを加えた30周年記念車「1.6i-S アイサイト アクセントブラック」

1992年の初代から30年の特別記念車。シルバー塗装&メッキやボディ同色のパーツをブラックで置き換え、引き締まったクールな印象に。スポーツ/ G4ともに価格は同一で、ボディカラーは写真の白のほか、銀、グレー、黒、赤、青、グレーカーキの全7色を設定。

■主要諸元(インプレッサスポーツ 1.6i-S アイサイトアクセントブラック・2WD) ※オプションを含まず
●全長×全幅×全高(㎜):4475×1775×1480(ルーフ高1455) ●ホイールベース(㎜):2670 ●車両重量(㎏):1320 ●エンジン:1599㏄水平対向4気筒DOHC(115PS/15.1㎏・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード燃費(㎞ /ℓ):14.0 ●燃料タンク(ℓ):50(レギュラー) ●サスペンション前/後:ストラット式/ダブルウィッシュボーン式 ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(前後) ●タイヤサイズ:205/50R17

●価格:218万9000円(2WD)、240万9000円(AWD)

●インパネ

●ファブリック/トリコットシート(グレー/ ブラック、シルバーステッチ)

●ブラック塗装ルーフスポイラー(スポーツのみ)

●ブラック塗装加飾付フロントグリル

●17インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)

●ブラックカラードドアミラー

●パワーウインドゥスイッチ(ピアノブラック調加飾付)

●ピアノブラック調メーターバイザーリング


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