新しいコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づきデザインされた新型「RX」のコックピット。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、デザインされている。室内空間はロングホイールベース化などの恩恵で後席を中心にゆとりが拡大している。
●文:月刊自家用車編集部
運転に集中できるように視線移動が少ないレイアウトに
新型「RX」のコックピットは、人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得たレクサスの新しいコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づきデザインされている。ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携。運転に集中しながら、カーナビゲーションやカーオーディオ、その他各種機能の操作が可能な空間を実現している。
センターディスプレイに14インチの大型タッチディスプレイを採用し、カーナビゲーションからエアコン操作、走行モードスイッチなど、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約している。画面に表示されるスイッチのサイズや形、レイアウトなど細部までこだわり、直感的に操作できる最適な配置と形状を追求している。
インパネデザインは水平基調で広がり感のあるものを採用。メーターフードからドアトリムまで、おおらかに繋がる造形により、開放的な空間と乗員が包み込まれる空間の両立を目指している。インパネ周辺にはマルチカラーイルミネーションが採用され、夜間でも広がりと包まれ感を感じる空間を演出している。パノラマルーフ仕様も用意され、さらなる開放感と空間の抜けの良さを引き立てている。
室内空間は、前席においてAピラー/ルーフ前端を後方に配置することで、開放感のある空間としている。後席は、前後のカップルディスタンスを従来型に比べて12mm拡大。フロントシートバックを薄型化することで、ゆとりある後席空間を実現。ロングホイールベース化の恩恵もあり、快適性が向上している。乗降性については、低床化に加え、スカッフやセンターピラーカバーなどの形状を工夫することで前後席とも向上しているという。
ラゲッジスペースは、バックドアトリムの薄型化やローディングハイトの30mm低減により、荷室長を50mm拡大している。スーツケース(77L/63L)を各2個/計4個または、9.5インチのゴルフバックを4個収納可能としている。後席シートバックは6:4分割格納が可能。巻き取り式のトノカバーも装備されている。
空調システムは、フロント左右と後席の車室内温度をそれぞれ独立して自動的にコントロールする「トリプルゾーン独立温度コントロール制御」を全車に標準装備としている。前席に輻射熱ヒーター、後席にシートヒーターと空調シートをオプションで用意する。
各ドアのアンラッチ機構にスイッチによる電気制御である「e-ラッチシステム」に置き換えて、無駄な動きのない、スムーズなドア操作と滑らかな操作フィーリングを実現。後方からの自転車を含む接近車両を検知し、通知とドア開放をキャンセルする機能を採用した「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」を採用した。
インテリアカラーには、品格のある空間を演出する新色の「ダークセピア」をはじめ、合計6つのインテリアカラーをラインナップ。オーナメントパネルは、コックピットからの繋がりやインパネやコンソールの造形を強調する、ブラックカラーを基調とした新色の「ブラックヘリボーンパターンフィルム」や奥ゆかしさや華やかさを演出する、落ち着いた色調が特徴の新色「ミディアムブラウンバンブー」などが設定されている。
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