マツダ、匠塗「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を開発し「CX-60」などラージ商品群に採用

2022/06/10 16:58
月刊自家用車(清水)

マツダ株式会社は、6月10日にマツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」による特別塗装色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を開発したことを発表した。この新ボディカラーは2022年夏に欧州を皮切りに販売開始される新型「CX-60」（日本は2022年初秋を予定）をはじめとするラージ商品群を中心に順次採用していくという。

●文:月刊自家用車編集部

1 ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリックに続く第3弾
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ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリックに続く第3弾

マツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」は、熟練職人がまるで手塗りしたような、精緻で高品質な塗装を量産ラインで実現するマツダの塗装技術である。今回発表されたロジウムホワイトプレミアムメタリックは、ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリックに続く第3弾の「匠塗TAKUMINURI」ボディカラーとなる。

マツダは「カラーも造形の一部」という考えを採用し、デザインテーマ「魂動（こどう）-Soul of Motion」によるダイナミックかつ繊細な面構成を際立たせるカラー開発に力を入れている。「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」は、魂動デザインのテーマでもある「日本の美」「引き算の美学」をベースに、雑味のないピュアな白さと、粒子のきめが細かい面による陰影表現を際立たせる金属質感を両立している。

ロジウムホワイトプレミアムメタリック」では、「匠塗TAKUMINURI」を進化させ、クリア層、反射層、カラー層（発色層）の三層のみで、優れた表現性を持つカラーとして量産化することに成功している。

カラー層（発色層）では、新開発の白色顔料で絹のようなきめ細かな白さを表現。白系色は下地が透けやすく、他の色よりも塗膜が厚くなる傾向にあったという。この新開発の顔料採用で、既存の白系色「スノーフレイクホワイトパールマイカ」と比較して、塗膜の厚さを従来比で約30％削減し省資源化や生産工程でのCO2排出削減に貢献できたという。

反射層には、極薄の高輝度アルミフレークを含んだ塗料を、均一な厚みになるように精密に塗装した後に乾燥過程で体積を大幅に収縮させる手法を採用した。これにより、一般的な反射層の約15分の1である約0.5ミクロンにまで極薄化した塗膜の中に、職人がまるで手塗りをしたかのようなアルミフレークが一定間隔で平滑に並んだ状態を形成して、光の当たる面全体が強く輝くリアルな金属質感を表現。これは匠塗第2弾のマシーングレープレミアムメタリックでも同様の手法が採用されている。アルミフレークひとつひとつを均一に分散しながら、アルミフレークの角度をボディ曲面に並行に沿わせることで、明度の高い白であっても艶やかさと光が当たった時の陰影感を演出している。

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