●文:月刊自家用車編集部
カーボンニュートラルの実現に向けた選択肢の一つとして、さらなる内燃機関の活用を目指す
いすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ)、株式会社デンソー(以下、デンソー)、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)、日野自動車株式会社(以下、日野)、Commercial Japan Partnership Technologies株式会社(以下、CJPT)の5社は、カーボンニュートラルの実現に向けた選択肢の一つとして、さらなる内燃機関の活用を目指すとして、大型商用車向け水素エンジンの企画・基礎研究を開始したことを発表した。
5社はプレスリリースの中で、「カーボンニュートラルへの道のりにおいて、各国のエネルギー事情の違いやユーザーの使い道の多様化により、お客様がお求めになる車両のパワートレーンは、HEV(ハイブリッド自動車)やBEV(電気自動車)、FCEV(燃料電池自動車)などさまざまであり、水素エンジンもその選択肢の一つです。」とコメント。
中でもトヨタは、2021年5月から、水素エンジンを搭載したカローラがスーパー耐久シリーズに参戦し、水素エンジン技術が進化するとともに、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」という企業や自治体などの仲間が広がるなど、水素社会実現に向けた取り組みがさらに加速している。
いすゞ、デンソー、トヨタ、日野、CJPTの5社は、人々の生活を支える重要なインフラである「大型商用車による運送・物流」領域におけるCO2削減も、カーボンニュートラル社会実現に向けて、志を同じくする仲間とともに取り組むべき社会課題の一つとしており、水素エンジンがこの課題へのソリューションの一つであると考え、これまで各社が積み重ねてきた技術やノウハウを活用することで、大型商用車における水素エンジンの可能性を検討していくとしている。
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