
Hyundai Motor Companyは、イタリア・コモ湖にてワールドプレミアを開催し、「ポニークーペコンセプト」(Pony Coupe Concept)を発表した。
●文:月刊自家用車編集部
ヒョンデにとって歴史的な1台が復活
Hyundai Motorは、「ポニークーペコンセプト」復元プロジェクトのもと、1974年のトリノモーターショーで公開したオリジナルの「ポニークーペコンセプト」を現代に蘇らせた。
このイベントには、ジョルジェット・ジウジアーロとその息子で長年デザイナーとして活躍したファブリツィオ・ジウジアーロが出席。クリエイティブなノウハウを生かしたGFGスタイルによって、韓国初の独自開発量産モデルであるポニーの誕生につながった「ポニークーペコンセプト」が蘇ったことを発表した。
ポニークーペコンセプトは、そのユニークなデザインから、当時としては画期的なモデルだった。しかし、1970年代後半の世界的な経済不況により、Hyundai Motor初のセンセーショナルなスポーツカーは市販に至らず、歴史にその名を残すことはできなかった。しかし、このコンセプトは、自動車会社として長期的なリーダーシップを発揮するために、スポーツカー分野に参入するというHyundai Motorの大胆な決意を象徴するものだった。
ポニークーペコンセプトは、流れるような幾何学的なライン、なめらかなルーフライン、無駄な装飾のない純粋な表面、ダイナミックなプロポーション、ユニークな形のBピラーなど、折り紙のようなエクステリアを備えている。
バンパーはボディカラーで塗装され、非常にグラフィカルな表面処理を誇っている。ウェッジシェイプのスナウトと円形のヘッドランプは、1974年当時もまた現在も非常にスタイリッシュな印象を与えている。コーダ・トロンカ(カットオフ・テール)には、車体後部にアクセスするためのスリムなハッチが設けられている。
ミニマルなインテリアは、モノコックデザインとドライバー中心のフローティングアーキテクチャを強調して、象徴的な感覚を表現。シングルスポークのステアリングホイールとツートンカラーのスリムなバケットシートは、1970年代当時の未来的な美意識を強調している。
復元されたHyundaiのポニークーペコンセプトのディメンション
項目 :復元されたHyundaiポニークーペコンセプト
全長 :4080mm
全幅 :1560mm
全高 :1210mm
ホイールベース :2340m
エンジン排気量 :1238cc、4インライン、82馬力/6000rpm
エンジンレイアウト:前方縦置き, RWD (後輪駆動)
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