Stellantisジャパンは、PEUGEOT(プジョー)ブランドのファストバックとクロスオーバーを融合させた新型モデル、「PEUGEOT 408(プジョーヨンマルハチ)」を6月20日に発表し、7月1日(土)より販売を開始する。価格は429万円から。また、PEUGEOT 408の発表を記念し、初回限定の特別仕様車「First Edition(ファースト・エディション)」も合わせて発売、価格は669万円。なおPEUGEOT 408アンバサダーとして、俳優でありダンサーでもある森山未來氏の起用も発表された。
●文:月刊自家用車編集部
唯一無二の個性を放つデザイン
今回発表された新型PEUGEOT 408の最大の特徴は、プジョーブランドの新たなスタイルである、ファストバックとクロスオーバーを融合させた、流麗なスタイリング。セダン・ステーションワゴン・SUVの特性を持ち、セグメントやカテゴリーを越え、唯一無二の個性を放つデザインとなっている。
新型PEUGEOT 408は、『解き放たれた新種』というキーワードのもと、フロントウィンドウの絶妙な傾斜、そしてルーフラインからリヤ方向へと伸びやかに続く美しい流線形が、速さとしなやかさを視覚的にも表現した美しいサイドビューを実現。また、光の反射によって色彩が微妙に変化する彫の深いプレスラインは、ボディの陰影とともに美しい造形を主張している。これらの造形は、PEUGEOT 408の美しさを際立たせるだけでなく、エアロダイナミクスを緻密に計算し、スタイルの魅力を存分に発揮しつつ、実用性も兼ね備えている。
エクステリアは、センターにライオンエンブレムを配した大型フレームレスグリルを採用。GTグレードでは、精緻なボディ同色グリッドデザインにより、ダイナミックな印象を高めている。そして、走行状況に応じて自動で照射をコントロールする、先進の薄型マトリックスLEDヘッドライトを搭載。
また、プジョーのアイデンティティとも言えるライオンの牙をモチーフにしたLEDデイタイムランニングライト、リヤにはライオンの爪をイメージした鋭い3本LEDランプを採用し、モダンかつスタイリッシュに、ブランドの世界観を演出している。足元には全モデル19インチの造形的な大径アロイホイールを装備し、ライオンのもつ力強さを表現。
インテリアは、ブラックを基調としたシックで流麗、かつ多くの革新的な機能が組み込まれた内容。軽快なハンドリングを実現する小径ステアリングや、さまざまなドライビング情報を統合して表示し、スマートフォンのように滑らかな操作を可能にする10インチタッチスクリーンなど、ドライバーを取り囲むセンターコンソールと一体化したレイアウトの「Peugeot i-Cockpit」、先進運転支援システムおよび最新のインフォテイメントシステム「Peugeot i-Connect」を搭載している。GTグレードには、10インチタッチスクリーン下部にデジタルショートカット機能、i-Toggle(トグル)を組み合わせ、よりシームレスな操作を可能としている。
ラゲッジルームは、5名乗車時で最大536L、後席を倒すと最大1611Lの荷室容量を実現。凹凸の少ない形状だから、使い勝手も良さそうだ。
充実の運転支援機能
運転支援機能には、前方の車両との距離と速度を検知しつつ、ドライバーのアクセルとブレーキ操作をサポートする、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)を装備。右寄りや左寄りなど、ドライバー任意の位置で車線内のポジションを維持するレーンポジショニングアシストも装備し、ロングドライブをサポートしている。さらに、駐車や出庫、狭い路地の走行時に安全をサポートする360°ビジョン(フロントサイドカメラ付)を装備し、あらゆるシーンにおいて運転操作をサポートしてくれる。
パワートレーンは、ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類を提供。ガソリンには、130ps/250Nm の1.2L直列3気筒エンジンを搭載し、8段ATのトランスミッション制御と相まって軽快な加速が可能。PHEVは、WLTCモードで66kmのEV走行レンジを持ち、日常生活における多くのシーンをEV走行でカバーすることが可能だ。6kWチャージャーを使用すると、約2時間30分ほどでの満充電できる。
ボディカラーは、オブセッション・ブルー、パール・ホワイト、エリクサー・レッド、ぺルラ・ネラ・ブラックの4色を設定。
なお、新型PEUGEOT 408の日本導入にあたり、特別仕様車「First Edition」も設定された。「408 GT HYBRID」をベースに、ブラック・ナッパレザーシート、パノラミックサンルーフ(メッシュシェード付)、フォーカル製HiFiオーディオの3点を特別装備し、ボディカラーは、オブセッション・ブルー1色となる。
今回の発表にあたり、新型PEUGEOT 408アンバサダーとして、俳優でありダンサーでもある森山未來氏の起用も発表された。森山氏は、ダンス、俳優、演劇、映像など、カテゴリーに縛られない表現者として国内外で活躍。従来のクルマのセグメントやカテゴリーを越え、唯一無二の個性を放つPEUGEOT 408と同様のコアバリューを持つ同氏と今後6ヶ月間、スペシャルムービーなど、さまざまなコラボレーション企画を予定している。
価格
●PEUGEOT 408 Allure ※受注生産:4,290,000円
●PEUGEOT 408 GT:4,990,000円
●PEUGEOT 408 GT HYBRID:6,290,000円
●PEUGEOT 408 GT HYBRID First Edition※受注生産:6,690,000円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(プジョー)
プジョー・トタルエナジーズの9X8が参戦することを記念した特別仕様車 今回導入される「308 GT HYBRID Special Edition」は、9月13日~15日の日程で開催される「2024 F[…]
精悍なイメージをプラスしたほか、先進安全機能も強化 Peugeot Rifter」シリーズは、2020年11月に国内発表した、プジョーのMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)。発売以来、機能的かつタフ[…]
フランスと縁の深いこの時期ならではの特別仕様車 パリ五輪や、革命記念日など、フランスと縁が深いこの時期に導入される「PEUGEOT 408 GT French Touch」は、人気のアクセサリー2点を[…]
極薄のヘッドランプとシグネチャーランプで、より大胆なフロントマスクに 2018年に国内導入されたプジョー「508」は、流れるようなシルエットとグランツーリスモを体現するフラッグシップモデル。今回導入さ[…]
プジョーの新ボディカラー「セレニウムグレー」を身に纏う、100台限定の特別仕様車 2023年7月にデビューしたPEUGEOT408は、セダンとクーペ、SUVのスタイリング要素を巧みに融合したファストバ[…]
最新の関連記事(SUV)
ランドクルーザー250:モデル概要 新世代ランドクルーザーの中核モデルとして誕生した250シリーズは、悪路走破性に扱いやすさをプラスすることで、オフローダーが必要な人々の生活を支える役割と使命を担って[…]
長年、ジープをライセンス生産してきた三菱だからこそ生まれた、オリジナルの4WD車 まったく新しいコンセプトの新型車が世に出るまでには、多くの関門がある。ときにはどれほど出来栄えがよくても、経営陣の理解[…]
「アルピーヌ」のエッセンスを織り込んだ上級グレード「エスプリ アルピーヌ」を導入 今回導入される新型アルカナはグレード体系を刷新。スポーツシックな個性を強調するデザインの新グレード「エスプリ アルピー[…]
純電動走行の航続距離も拡大、システム総出力も20%向上 今回のビッグマイナーチェンジでの最大のポイントは、メカニズム面のさらなる進化。駆動用バッテリーの容量を従来の20kwhから22.7kwhへ増大し[…]
RAV4 モデル概要:プレミアムキャラの強化でイメージ一新、トヨタ自慢のミドルSUV 現行RAV4の開発コンセプトは「Robust Accurate Vehicle With&nb[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
ピラーに装着されたエンブレムやバッジの謎とは? 今のクルマはキャビン後部のCピラーには何も付けていない車両が多く、その部分はボディの一部としてプレーンな面を見せて、目線に近い高さのデザインの見せ場とな[…]
国産車と欧米車の方向性の違いを知らしめた多国籍車 いすゞ自動車が巨人GMとの全面提携に調印した1971年から、ベレット・ジェミニの開発は始まっている。 この頃デトロイトのGM本社では、子会社オペルのカ[…]
ホテルより快適かも? トヨタのハイエースがベースのキャンパー ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言っても[…]
最新の投稿記事(全体)
ベース車両はミツビシのデリカD:5 ベースとなる車両は、ミツビシのデリカD:5。 オフロードにも対応できるミニバンとして、唯一無二の存在であるデリカD:5は、ミツビシ伝統の4WDシステムや堅牢なボディ[…]
Vシリーズ「TS-V174S」の主な特長 「Vシリーズ」は、忠実な原音再生に加えて新たに“Open & Smooth”コンセプトを採用し、力強く豊かな低域と高密度で臨場感のある中高域でリアルな[…]
テレビCMでもお馴染みの「黒デリ丸。」「白デリ丸。」入手できる特別なキャンペーンを実施 今回スタートする「黒デリ丸。」「白デリ丸。」を選んでもらえるプレゼントキャンペーンは、車両成約時にエクステリアパ[…]
クラウン専門店「THE CROWN」のみで購入できる特別仕様車 今回導入される「クラウン スポーツ RS“THE LIMITED-MATTE METAL”」は、トヨタが全国展開しているクラウン専門店「[…]
発売された3機種の特徴 細部まで鮮明に記録する「高精細録画」(対応機種:VREC-DZ810D-フロントカメラ) 一般的なフルHD(約200万画素)と比べ、約4倍(約820万画素)の高解像度4K録画に[…]
- 1
- 2