
8月8日、日産自動車株式会社は「スカイライン NISMO」と「スカイライン NISMO Limited」を発表した。車両本体価格は「スカイライン NISMO」が788万400円〜847万円。「スカイライン NISMO Limited」が947万9800円。「スカイライン NISMO」は1000台限定で9月上旬に発売。「スカイラインNISMO Limited」は100台限定で2024年夏に発売を予定し、注文方法は発売時に案内される。
●文:月刊自家用車編集部
より速く、気持ちよく、安心して走れる究極のGTカーを目指して開発。搭載される3.0LV6ツインターボエンジンはノーマル比、最高出力15PS/最大トルク75Nmアップの420PS/550Nmへ
「スカイライン NISMO」は、受け継がれてきた「スカイライン」のGTカーとしての資質に「NISMO」ならではのレーシングカーグテクノロジーを活かした空力とシャシー技術を融合。より速く、気持ちよく、安心して走れる究極のGTカーを目指して開発したという。
エクステリアは前後バンパーとサイドシルカバーを専用とし、レッドアクセントや専用フォグランプ、エンブレムなをひと目で新世代「NISMO」ロードカーとわかるデザインとしている。また、フロントフェンダーには「GT」エンブレムを性能の証として装着している。
ボディカラーは、専用のNISMOステルスグレーのほか、ブリリアントホワイトパール、メテオフレークブラックパール、ダークメタルグレー、カーマインレッドの全5色を設定。
インテリアは「400R」をベースに、全体を黒基調で統一。レッドセンターマーク付きの専用本革ステアリングや280㎞/hスケールのスピードメーター、「NISMO」ロゴを配したレッドリングタコメーターを採用。そしてセンターコンソールには1000台限定のシリアルナンバーを刻印したNISMOメタルエンブレムが装着される。
また、専用チューニングRECARO製スポーツシートとインストルメントパネル、センタークラスター、ドアトリムに装着できるカーボンフィニッシャーをセットにした装着車を設定している。
3.0LV6DOHCツインターボエンジンは、「SUPER GT」GT500レース用エンジンにかかわったエンジニアが、同じ開発設備を使用してチューニングを施している。ノーマルエンジンに対し、最高出力を405PSから420PSの15PSアップ。最大トルクは475Nmから75Nmアップの550Nmとなり、力強く伸びのある加速を実現した。
この専用チューニングエンジンにより、エンジンやトランスミッション、ステアリング、サスペンションなどを統括制御して走行モードを変更できるドライブモードセレクターのSTANDARDモードでは気持ちよい加速の伸びを実現。SPORTおよびSPORT+のドライピングモードは、NISMO専
用のAT変速スケジュールが施されている。
このほか、リヤタイヤの20mm拡大し専用開発の高性能タイヤ「DUNLOP SP SPORT MAXX GT600 」と専用エンケイ製19インチアルミホイールを装着。このタイヤに合わせてサスペンションとスタビライザーに専用チューンを施している。さらにブレーキも耐フェード性に優れる素材を採用したほか、ABS制御も見直し制動距離を短縮。
加えてボディ剛性アップも前後ウィンドシールドガラスの接着剤に「NISS AN GT-R NISMO」でも採用されているる高剛性接着剤を採用することで、車両重量を増加することなく達成した。
スカイライン NISMO Limited
2024年夏に100台限定で販売される「スカイライン NISMO Limited」は、 S 54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別仕様モデル。「R35GT-R」と同じ日産横浜工場の匠ラインで、特別な資格を持つ匠が一つ一つ手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載する。
このほか、専用エンケイ製19インチアルミホイールは日産初採用となるつや消しガンメタリック塗装アルミホイールとなり、職人貼り込みにより実現したフード全長に渡る専用フードデカール、専用エンブレムも装着。
「Limited」の証として、エンジン組み立て担当者を記した匠ラベルと100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレートを装備される。ボディカラーは、ホワイトパール、NISMOステルスグレー、ダークメタルグレ ーの3色をラインナップする。さらに、出荷検査に特別走行メニューを追加し、ATの変速精度を高めて納車されるという。
■スカイライン NISMO/スカイライン NISMO Limitedバリエーション&価格
・スカイラインNISMO:788万400円
・スカイラインNISMO(RECARO製スポーツシート+カーボン製フィニッシャー装着車):847万円
・スカイライン NISMO Limited:947万9800円
■スカイライン NISMO主要諸元
・全長×全幅×全高:4835mm×1820mm×1440mm
・ホイールベース:2850mm
・トレッド前/後:1540mm/1560mm
・車両重量:1760kg(1740kg)
・駆動方式:後輪駆動
・エンジン:VR30DDTT型2997ccV6DOHCツインターボ
・エンジン最高出力:420PS/6400rpm
・エンジン最大トルク:550Nm/2800〜4400rpm
・使用燃料・タンク容量:無鉛プレミアムガソリン・80L
・トランスミッション:7速オートマチック
・サスペンション前/後:ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式
・ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク
・タイヤ前・後:245/40R19・265/35R19
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(スカイライン)
まずは、旧車で一番人気の「ハコスカ」の燃費はどのぐらい? まずは旧車界のトップアイドル、「ハコスカ」の燃費から見ていきましょう。 ちなみに、ハコスカから後に発売された中上級クラスの日産車のエンジンは、[…]
ニッサン スカイラインGT-R[BNR34] 概要 1999年1月、ニッサン スカイラインGT-Rは、R34型(正確にはBNR34型)にフルモデルチェンジした。ちなみに先代モデルと同様に、東京オートサ[…]
R32型スカイラインGT-R(BNR32)が令和に蘇る! 2025年1月10日(金)~1月12日(日)、千葉県の幕張メッセで開催されるカスタマイズカーショー、東京オートサロン2025。 日産自動車株式[…]
そもそも「GT-R」という名称の由来は? 現在の日産のラインナップの中でも燦然と輝いている「GT-R」。日産の技術力を誇示するスポーツ系車種の頂点として、日産のハイパフォーマンスカーの象徴と言える存在[…]
念願のスカイライン34 GT-Rをレンタル こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最[…]
最新の関連記事(ニスモ)
オーラを走りに振ったノートオーラNISMO ノートに続いて上級発展仕様として開発されたオーラもマイナーチェンジが施され、新型ベースに日産モータースポーツ&カスタマイズ会社から2タイプのコンプリートカー[…]
駿足の電動シティレーサー 新型ノートオーラNISMOの開発コンセプトは、「駿足の電動シティレーサー」。NISMOロードカーが目指す「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」という思想に基づく、レース技[…]
発売されるNISMOパーツ ■フロントグリルガーニッシュフロントグリルに配したチェッカー柄のグラデーションが、外観をスポーティに仕上げる。材質:塩化ビニル樹脂(ハイボスカル) 仕様:カラー:ダークシル[…]
東京オートサロン2024で披露された「アリア NISMO」 「日産アリア NISMO」は「日産アリア」e-4ORCEに、NISMO専用の加速チューニングを施し、元から備わっていた圧倒的な動力性能をさら[…]
「フェアレディZ NISMO」に続きスポーツモデル登場か!? 現時点では部分的なシルエットのみを公開 8月1日に「フェアレディZ NISMO」を発表したばかりの日産自動車が、続けてスポーツモデルを発表[…]
人気記事ランキング(全体)
トラブル時にも対応可能。万が一に備えて安心ドライブ 車に乗っていると、どうしても避けられれないトラブルに遭遇することがある。どれだけ用心していても、不可抗力で発生することもある。例えば、釘やネジを踏ん[…]
ミニバンの可能性を拡張する、スマートなキャンピングカー「DAYs」 街乗りにもキャンプにも使える“ちょうどいい”サイズ感と、独自開発の回転シートやロフト空間といった遊び心ある装備。これまでのキャンピン[…]
夏の猛暑も怖くない、ロール式サンシェードが作る快適空間 夏のドライブで誰もが感じる悩みは、車内の暑さだ。炎天下に駐車すれば、シートやダッシュボード、ハンドルが触れないほど熱くなる。さらに紫外線による内[…]
奥まで届く薄型設計で内窓掃除が快適に 近年の車はフロントガラスの傾斜が鋭角になり、従来の内窓ワイパーでは掃除しづらいケースが増えている。特にプリウスなど一部車種ではダッシュボード付近に大きなモニターや[…]
たった1秒でサンシェード。ロール式で驚きの簡単操作 ワンタッチサンシェードは、サンバイザーにベルトで固定しておけば、あとはシェードを引き下ろすだけ。駐車するたびに取り出す必要はない。収納もワンタッチで[…]
最新の投稿記事(全体)
トラブル時にも対応可能。万が一に備えて安心ドライブ 車に乗っていると、どうしても避けられれないトラブルに遭遇することがある。どれだけ用心していても、不可抗力で発生することもある。例えば、釘やネジを踏ん[…]
ミニバンの可能性を拡張する、スマートなキャンピングカー「DAYs」 街乗りにもキャンプにも使える“ちょうどいい”サイズ感と、独自開発の回転シートやロフト空間といった遊び心ある装備。これまでのキャンピン[…]
バッテリートラブルは夏場でも多く発生する バッテリートラブルって、寒い冬場に起きるものだと思っているユーザーが多いのではないだろうか。だが、実はエアコンなどをフル稼働させる夏場のほうがバッテリーを酷使[…]
夏の猛暑も怖くない、ロール式サンシェードが作る快適空間 夏のドライブで誰もが感じる悩みは、車内の暑さだ。炎天下に駐車すれば、シートやダッシュボード、ハンドルが触れないほど熱くなる。さらに紫外線による内[…]
暗所の映像も鮮明に記録。2つのカメラにSTARVIS技術搭載センサーを採用 ドライブレコーダーのトップブランド、コムテックが新たにリリースした新機種、ZDR-850Rは、前後2つのカメラで全方位を記録[…]
- 1
- 2