ホンダは、北米で2024年年初に発売を予定している新型EV「PROLOGUE(プロローグ)」を、現地時間2023年9月28日に発表した。なお、北米でのデリバリーの開始は2024年初頭を予定している。また、2023年10月28日から11月5日に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のホンダブースにも展示することも発表された。
●まとめ:月刊自家用車編集部
「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載する、GMとの共同開発モデルとして誕生
今回、ホンダの北米現地法人のアメリカン・ホンダモーターが発表した「プロローグ」は、その名の通り、北米におけるEV本格展開の先駆けとして開発されたE-SUV(エレクトリックSUV)。ゼネラルモーターズ(GM)の「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載した、GMとの共同開発モデルになる。
デサインは、ロー&ワイドで流麗なシルエットが特徴で、最上位グレードには21インチの大型ホイールを採用するなど、SUVらしい力強さとスタイリッシュな雰囲気を両立している。
インテリアは、水平基調でシンプルなデザイン。インターフェースには、11インチのデジタルメーターパネルや、直感的に操作できる11.3インチのタッチスクリーンを採用する。最上位グレードには、7×3インチのヘッドアップディスプレーも装着され、運転支援などのさまざまな情報を確認することができる。
車載ITは「Google built-in(グーグル ビルトイン)」を標準装備
車載ITは、車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル ビルトイン)」を標準装備し、Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどが車内で使用することが可能。さらにソフトウェアはOTA(Over the Air)により、一部機能や性能のアップデートが行われることで、常に最新化されたサービスを提供できるという。
充電航続距離は300マイル(約482km)が目標値
シャーシ&パワートレーンは、サスペンションはフロントとリヤにプロローグに最適化されたマルチリンク式のサスペンションを採用。モーターは、シングルモーター仕様(FWD)とデュアルモーター仕様(AWD)の2つを設定。特にデュアルモーター仕様は、最高出力約288hp、最大トルク約333lb.-ft.を発生するパワフルな仕様になっている。
航続距離は、85kWhのバッテリーを搭載し、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で300マイル(約482km)以上を目指すとのこと。DC急速充電は150kW以上の高出力充電にも対応し、約10分で航続距離65マイル(約104km)相当の充電が可能だ。
北米でのデリバリーは2024年初頭にスタート。価格は4万ドル台後半から
北米でのデリバリーは、2024年初頭から順次開始され、価格は政府の優遇措置や税額控除が適用される前の価格で、4万ドル台後半からのスタートとなる見込み。
なお、このプロローグは、東京ビッグサイトにて開催されるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月28日~11月5日)のホンダブースに、プロローグが展示されることも発表された。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
新たな外装塗料を採用し、同時に価格改定も実施 今回実施される一部改良では、新たな外装塗料を採用。塗料に使用されるクリア材を、従来のアクリルメラミンクリア素材から、より機能が向上したクリア素材へ変更する[…]
1:トヨタ ハリアー[30系/2代目] デビュー:2003年2月 都市型SUVというジャンルを切り拓いた「ハリアー(初代)」の後継モデルとしてデビュー。 初代モデルが掲げた「高級サルーンの基本性能を備[…]
ソニー・ホンダモビリティが手がける、進化し続けるクルマ SHMとして最初のモデルとなるAFEELA 1は、先進のソフトウェアと高性能なハードウェアに加え、モビリティの知能化を融合させることで、従来のク[…]
未来的なデザインを残しつつ、市販化に向け進化発展 「Honda 0(ゼロ)シリーズ」は、2024年のCESにおいてコンセプトモデルが公開されたが、今回のCES2025では、2026年の北米発売に向け進[…]
パワートレーン&装備機能の充実で、車格は1ランク向上 2024年6月に発売された現行フリード。コンパクトなボディに3列シートを収めた優れたパッケージングはそのまま踏襲されているが、ハイブリッド車がe:[…]
最新の関連記事(SUV)
「東京オートサロン2025」で日本初披露されたe-SUV 国内導入が発表された「BYD SEALION 7」は、1月の「東京オートサロン2025」で日本初披露されたクロスオーバーe-SUV。海洋生物の[…]
「DEFENDER DAY」の開催地「白馬」の名を冠した贅沢仕様、人気オプションも多数装着 長野県白馬村は、長年ディフェンダーのオーナーが集う、ファン向けの特別イベント「DEFENDER DAY」の開[…]
スズキブースのメイン車両として展示されていたフロンクス 東京オートサロンは、カスタマイズが施されたクルマを中心に展示されるイベントで、日本全国のカスタムショップやパーツメーカーなど、多種多様な展示があ[…]
不穏な時代が生んだ、ウイリスジープのノックダウン生産車 第二次世界大戦勃発から間もない頃。まだ威勢よく進軍していた日本軍は、南方の密林で一台の敵軍用車を鹵獲した。ドアもない簡素なオープンボディに大きめ[…]
累計760万台を超える販売実績を持つ、VWのベストセラーモデル 「ティグアン」は、2007年の初代導入からこれまで、世界市場において760万台以上が販売されている。2019年以降はフォルクスワーゲンの[…]
人気記事ランキング(全体)
釣り具の大型展示会「釣りフェス2025」で見かけた超レア車 さる2025年1月17〜29日、パシフィコ横浜で釣り具の大型展示会が開催された。このイベントは、毎年行われており、最新の釣り具の展示や人気の[…]
スズキブースのメイン車両として展示されていたフロンクス 東京オートサロンは、カスタマイズが施されたクルマを中心に展示されるイベントで、日本全国のカスタムショップやパーツメーカーなど、多種多様な展示があ[…]
大パワーはなくとも、運転の楽しさを教えてくれた 最近は、新型車の最高出力の数字が話題になることはめったにない。目の肥えた現代のクルマ好きには、最高出力はクルマの能力のひとつの指標に過ぎず、大切なのは扱[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
IS500にブラック/ホワイト/フレアレッド3色の本革シートをメーカーオプションとして設定 ISは1999年の初代モデルのデビュー時より、クルマの操る楽しさを追求している、FR駆動のスポーツセダン。現[…]
最新の投稿記事(全体)
ケータハムのブースで目を引いた「セブン170R」 こちらのセブン170Rは現在生産されているケータハム車両の最軽量モデルだ。全長は3,100mm、全幅が1,470mm。エンジンも658ccということで[…]
「東京オートサロン2025」で日本初披露されたe-SUV 国内導入が発表された「BYD SEALION 7」は、1月の「東京オートサロン2025」で日本初披露されたクロスオーバーe-SUV。海洋生物の[…]
高精細カメラとの接続も良好 データシステムでは、カメラ映像表示に適した製品として、5インチ(ワイドサイズ)モニターを販売しているが、新発売となる「7インチ車載モニター(SSM-W7.0)」は、画面が高[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
釣り具の大型展示会「釣りフェス2025」で見かけた超レア車 さる2025年1月17〜29日、パシフィコ横浜で釣り具の大型展示会が開催された。このイベントは、毎年行われており、最新の釣り具の展示や人気の[…]
- 1
- 2