
ホンダの人気SUV「ヴェゼル」が初のマイナーチェンジを実施! e:HEV車を中心に動力性能が強化されたほか、タフなギア感を強めたアウトドア仕様も追加されるなど、従来車以上に魅力溢れる個性派に仕上がっている。ここでは最新ヴェゼルのグレードをいち早くチェック! オススメグレードなどをお教えしよう。
●まとめ:月刊自家用車編集部
ラインナップは、動力性能と燃費に優れるe:HEV車が中心
マイナーチェンジ後のヴェゼルでも、中心に考えたいのはe:HEV車だ。ガソリン車も、e:HEV車も、1.5Lエンジンを搭載しているが、e:HEVのモーターは96kW/253Nmを発揮する大出力タイプということもあって、燃費性能はもちろんのこと、トータルでの動力性能も大きな開きがある。
もともとガソリン車とe:HEV車は、街なかではそれほど差を感じないが、高速走行時や山岳登坂路では、明らかに力強さが違っていた。最新モデルの4WD車同士でガソリン車とe:HEV車の価格を比べると、その差は約50万円、e:HEV車を2WD車に変えても約24万円の価格差があるが、ここは出していい投資だろう。価格は高くとも、購入後の満足感に大きな差が出るのは間違いない。なお、今回の改良で、「G」と「e:HEV X」の内装加飾(ステアリング&シフトがウレタンから革巻き変更など)のレベルが上がったり、e:HEVの制御系の改良が図られたなど、全体的に車格感が向上していることもポイントだ。
駆動方式の選択も悩ましい。ヴェゼルの4WDシステムは、ガソリン車もe:HEV車も状況に応じて電子制御カップリングを介して後輪への駆動力を制御する機械式を採用しており、コンパクトSUVとしては悪路対応力に優れている強みを持つ。本格オフロード走行こそ想定していないが、荒れた林道や雪路ならば十分すぎるスペックで、4WD車はレジャービークルとしての資質にも優れている。FF車との価格差はおおよそ20万円強になるが、ヴェゼルをアウトドアレジャーでも使いたいなら4WD車の方が断然オススメだ。
| ●ヴェゼル グレード&価格 | ||
| パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | FF/4WD |
| 1.5L直4DOHC (118PS/14.5kg・m) | G【CVT】 | -/264万8800円 |
| 1.5L直4DOHC+モーター (106PS/13.0kg・m+96kW/253Nm) | e:HEV X【電気式CVT】 | 288万8600円/310万8600円 |
| e:HEV X HuNTパッ ケージ【電気式CVT】 | 299万8600円/321万8600円 | |
| e:HEV Z【電気式CVT】 | 319万8800円/341万8800円 | |
| e:HEV Z PLaYパッケージ【電気式CVT】 | 355万6300円/377万6300円 |
e:HEV Z
全グレードにホンダセンシング最新仕様が標準装備、どれも実用性十分でハズレなし
最もベーシックな「G」や「e:HEV X」でも、ホンダセンシングを筆頭とした実用系装備は一通り装着されており、普通に使う分にはこれで十分なレベル。ヴェゼル選びで迷ったら、このグレードを選んでおけば問題ない。
ひとつ上の「e:HEV Z」なると、ブラインドスポットインフォメーションなどの安全系の上級装備が装着されるほか、ハンズフリーテールゲートなどが装着。内装加飾のレベルも1ランク上となる。
今回の改良で追加された「e:HEV X HuNTパッケージ」と「e:HEV Z PLaYパッケージ」は、前者がアウトドアユース、後者がシティユースを想定して、独自の装備が追加されるグレード。共にさらなる個性を求めるユーザーをターゲットとした上級仕様という位置づけだ。
「e:HEV X HuNTパッケージ」は、ベース車の「e:HEV X」の11万円高で、撥水・撥油のFABTECT素材を用いた専用コンビシートや前後バンパーロアーガーニッシュなどでRVテイストを強めた専用外装に変更されている。
「e:HEV Z PLaYパッケージ」は、「e:HEV Z」をベースにナビ機能を備えるHonda CONNECTディスプレーが標準装備(ZではOP)され、ブラックアクセントをプラスした専用外装に変更。さらに唯一パノラマルーフをOPで追加できるグレードになる。価格は「e:HEV Z」よりも約35万円高になる。
オススメグレードは「e:HEV X」「e:HEV X HuNTパッケージ」の2つ
正直、どのグレードを選んだとしても、ヴェゼルらしい魅力は十分で、言ってしまえばハズレなしだが、その中であえて選ぶとすれば「e:HEV X」が一歩リードしている。装備と内装のグレード感を重視するなら「e:HEV Z」だが、「e:HEV X」と「e:HEV Z」の価格差は約31万円もあり、さらに純正OPで選べる装備も多い。雰囲気のある内装の「e:HEV X HuNTパッケージ」も含めて、必要な装備機能を選んでいくのがオススメだ。
| ●改良型ヴェゼル グレード別装備比較 標準装備:● メーカーOP:▲ | |||||
| グレード | e:HEV X | e:HEV X HuNTパッ ケージ | e:HEV Z | e:HEV Z PLaYパッケージ | G |
| 駆動方式 | FF/4WD | FF/4WD | FF/4WD | FF/4WD | 4WD |
| ホンダセンシング 【衝突軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、 車線維持支援システム(LKAS)、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、先行車発進お知らせ機能、 標識認識機能、オートハイビーム、パーキングセンサーシステム】 | ● | ● | ● | ● | ● |
| ホンダセンシング 【アダプティブドライビングビーム、ブラインドスポットインフォメーション】 | ● | ● | |||
| ホンダコネクトディスプレー+ETC2.0車載器 | ▲ | ● | |||
| プレミアムオーディオ(10スピーカー) | ▲ | ▲ | |||
| ハンズフリーアクセスパワーテールゲート | ● | ● | |||
| パノラマルーフ | ▲ | ||||
| コンビシート (プライムスムース☓ファブリック) | ● 【FABTECT(撥水・撥油)】 | ● | ● | ||
| HuNTパッケージ専用エクステリア (カッパー・メタリック塗装フォグライトガーニッシュ、バンパーロアーガーニッシュ〈フロント〉カッパー・メタリック塗装〈 リア〉シャークグレー・メタリック塗装、ルーフレールなど) | ● | ||||
| e:HEV Z専用エクステリア (シャープシルバー塗装バンパーロアーガーニッシュ〈フロント/リア〉、プラチナクロームメッキ調加飾ドアロアーガーニッシュなど) | ● | ||||
| PLaYパッケージ専用エクステリア (カラーバーオーナメント付フロントグリル、 ブラック塗装バンパーロアーガーニッシュ〈フロント/リア〉、ライトブルー加飾ドアロアーガーニッシュなど) | ● | ||||
| VGR(可変ステアリングギアレシオ) | ● | ● | |||
| アルミホイール | 16インチ ブラック塗装+切削 | 16インチ シャークグレー メタリック塗装 | 18インチ ブラック塗装+切削 | 18インチ ブラック塗装+切削 | 16インチ ブラック塗装+切削 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
RS専用の内外装加飾をプラスすることで、スポーティさをプラス 新グレード「e:HEV RS」のグランドコンセプトは「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」。RSグレードに[…]
多岐にわたるコンテンツを、メインプログラムにも出展 「ジャパンモビリティショー2025」の日本自動車工業会主催のメインプログラムでは、体験型の未来モビリティが集結。 ホンダは、未来の移動からモビリティ[…]
今年2月に開催された「Modulo THANKS DAY」の1カット。 モデューロと無限の熱き共演が実現 「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」は、ホンダアクセスが手掛けるホンダ純正の[…]
発売後1ヶ月で月間販売計画の8倍を記録 プレリュードは、発売から約1カ月後の10月6日時点で累計受注台数が約2400台を記録するなど、月間販売計画の300台を大幅に上回る約8倍の好調な滑り出しを見せて[…]
軽四輪順位は、10年連続の第1位を達成 N-BOXシリーズは、2011年12月の初代発売以来、累計販売台数は順調に増加し、2023年12月には250万台を達成。さらに、直近の年度実績でも、軽四輪車順位[…]
最新の関連記事(SUV)
RS専用の内外装加飾をプラスすることで、スポーティさをプラス 新グレード「e:HEV RS」のグランドコンセプトは「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」。RSグレードに[…]
最もパワフルなリヤアクスル電気モーターを搭載 今回導入されるマカンGTSは、優れたドライビングダイナミクスと卓越した加速性能を特徴とする、伝統の名前を受け継ぐパフォーマンスモデル。2024年に国内導入[…]
世界中から支持されるランドクルーザー、その人気は永遠なり! もともとランドクルーザーは、単なる移動手段ではなく、人々の命を預かる「道具車」として、特に僻地や未開の地で切実なニーズに応え続けてきた歴史を[…]
原点回帰の先に生まれた、愛すべき弟分 新型「ランドクルーザー“FJ”」は、250シリーズに続く、ランクルの原点回帰を強く意識して開発されたモデル。「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信[…]
ターボモデルが登場!人気を呼びそうだ SUBARUが10月16日に、人気のコンパクトSUV「REX(レックス)」に4WDモデルを追加することを発表した。「REX」はダイハツからのOEM供給モデルだが、[…]
人気記事ランキング(全体)
洗ってもツヤが戻らない理由は「見えない鉄粉」にあった どんなに高性能なカーシャンプーやコーティング剤を使っても、ボディ表面のザラつきが消えないときは鉄粉汚れが原因の可能性が高い。走行中のブレーキングで[…]
給油の際に気付いた、フタにある突起… マイカーのことなら、全て知っているつもりでいても、実は、見落としている機能というもの、意外と存在する。知っていればちょっと便利な機能を紹介しよう。 消防法の規制緩[…]
ピラーに装着されたエンブレムやバッジの謎とは? 今のクルマはキャビン後部のCピラーには何も付けていない車両が多く、その部分はボディの一部としてプレーンな面を見せて、目線に近い高さのデザインの見せ場とな[…]
ブレードバッテリー搭載軽EVが、ワールドプレミア ジャパンモビリティショーで参考出品される軽EVは、BYDにとって初めての海外専用設計モデルで、日本の軽規格に準拠している。BYDの企業理念である「地球[…]
走行中の制限を解除することでいつでもTV画面を表示可能に 最新の純正AVシステムやディスプレイオーディオは高機能だが、安全上の理由から走行中はテレビ表示やナビ操作が制限されてしまう。せっかくの高機能モ[…]
最新の投稿記事(全体)
最新改良で、使い勝手や安心機能がアップデート トヨタ最小ミニバンとして、誰もが安心して快適に過ごせる”やさしいクルマ“を基本的価値として進化してきたシエンタ。 今回も日常での使い勝手や安心機能がきめ細[…]
進化したデザインと快適性、“やさしさ”で磨かれた走り 西暦2011年。ハイブリッドカーがまだ高価だった時代に、手の届く価格で登場した初代アクアは、低燃費世界一を実現し“身近なエコカー”という新しい価値[…]
走行中の制限を解除することでいつでもTV画面を表示可能に 最新の純正AVシステムやディスプレイオーディオは高機能だが、安全上の理由から走行中はテレビ表示やナビ操作が制限されてしまう。せっかくの高機能モ[…]
ピラーに装着されたエンブレムやバッジの謎とは? 今のクルマはキャビン後部のCピラーには何も付けていない車両が多く、その部分はボディの一部としてプレーンな面を見せて、目線に近い高さのデザインの見せ場とな[…]
環境負荷を意識したコンセプト。長く乗り続けられる一台を生み出す 生産が終了した今もなお、多くの人から愛されている人気の車両、トヨタのランドクルーザープラドの前モデル。この人気車種を扱う、トヨタ・コニッ[…]
- 1
- 2






























