
●文:月刊自家用車編集部
毎年恒例のお盆休み、大渋滞は覚悟している。でも……
これからお盆シーズン。この時期に長期の夏休みとなる方も多いと思います。
田舎に帰省する方、行楽地にバカンスで出かける方、はたまた悲しいことに仕事で移動を余儀なくされた方などなど、さまざまな目的をもって多くのクルマが高速道路に押し寄せてくるのです。そして、恒例の大渋滞…。
追い越し車線が一番早く進むなんて、錯覚でしかない
さて、アナタは3車線の高速道路で大渋滞に遭遇した場合、速く進むにはどの車線を選ぶのがベストだと思いますか?
おそらく多くの方が選ぶのが、一番右側の車線、すなわち追い越し車線ではないかと思います。潜在的に左側の車線は遅いクルマが走るものだと思い込みがちです。
だから、右側の追い越し車線のほうが速く流れる、と考えてしまう。だから追い越し車線が一番速い、それはある意味正しいと言えますが、実際は不正解なのです。
走行車線(しかも一番左側)を維持するのが、一番スムーズに走れる確率が高い
実は、左側走行車線(いわゆる第一走行車線)が渋滞路では最もスムーズに流れる車線なのです。
その次に真ん中の走行車線(第二走行車線)、そして最も流れが悪いのが、追い越し車線という順番になります。
意外だと感じる方は多いんじゃないでしょうか。(インターチェンジの合流付近やSA/PA付近では、若干流れが悪くなることがあります)
「早く進みたい=追い越し車線が速い」 そう考えるドライバーが多いため、追い越し車線は混雑する確率が高くなる
普通に考えると、「追い越し車線」が一番速く進みそうに感じますが、実はここに落とし穴があるんですね。
多くのドライバーは「速く進みたい」、「混雑車線を避けたい」という意識が働いて、右側の追い越し車線に流入していくパターンが多いのです。
そうすると、スムーズに流れていた車線でも、車線変更によって流入車が増えてくると当然ながら詰まりが発生してきます。
これによって、本来一番速く走れるはずの追い越し車線が、一番遅い車線になるという逆転現象が生じるのです。
渋滞路では、どの路線もほぼ進行速度は変わらない
渋滞の中では、たまに右車線に行ったり、左車線に移動したりとジグザク走行するドライバーを見かけますが、これは事故リスクが大きくなるばかりではなく、燃費という面でもメリットはありません。
なぜなら、ジグザグ走行を繰り返してもさほど速く進むことはできないからです。実は、一番左側の走行車線をキープするほうが、余計なクルマの動きをすることがないので疲労度も軽減されるし、何より他車線より速く進むことができるのです。
なにはともあれ、まずは渋滞表示を確認したなら、渋滞に巻き込まれる前に早めに休憩等をとっておくことがなにより大事です。渋滞路では「キープレフト」(本来の意味とは違いますが…)を心がけましょう。
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