「13年でここまで売れた」「軽ナンバー1も誕生」ホンダの軽自動車「N」シリーズ、その累計販売台数が400万台を突破

ホンダは、軽自動車「N」シリーズ[N-BOX(エヌボックス)、N-ONE(エヌワン)、N-WGN(エヌワゴン)、N-VAN(エヌバン)、N-VAN e:(エヌバンイー)]の累計販売台数が、2024年11月末時点で400万台を突破したことを発表した。

●まとめ:月刊自家用車編集部

「日本の生活に寄り添うクルマ」たちが揃う、人気シリーズ

ホンダが手掛けるNシリーズは、「日本にベストな新しいのりものを創造したい」という思いから開発がスタートとした軽自動車。

2011年12月に発売した初代N-BOXを皮切りに、一人ひとりのベストなマイカーをめざしたN-ONEや、人々の暮らしになじむ機能性やデザインを追求したN-WGN、働く人々の生活を見つめたN-VANなど、「日本の生活に寄り添うクルマ」を目指してラインアップを拡充してきている。

今回の400万台という節目は、2011年12月に初代N-BOXを発売して以来、13年での記録達成となる。

Nシリーズ販売台数推移

「N」シリーズ発売以来の歩み

2011年12月N-BOX発売
2012年7月N-BOX +発売
2012年8月N-BOX +車いす仕様車発売
2012年11月N-ONE発売
2013年9月累計販売台数50万台突破
2013年11月N-WGN発売
2014年12月N-BOX SLASH発売
2015年2月累計販売台数100万台突破
2016年11月累計販売台数150万台突破
2016年12月N-BOXシリーズ(N-BOX、N-BOX +、N-BOX SLASH)100万台突破
2017年9月2代目N-BOX発売
2018年4月N-BOX スロープ仕様車発売
2018年6月累計販売台数200万台突破
2018年7月N-VAN発売
2019年8月2代目N-WGN発売
2019年11月累計販売台数250万台突破
2020年11月2代目N-ONE発売
2021年5月N-BOXシリーズ(N-BOX、N-BOX +、N-BOX SLASH)200万台突破
2021年6月累計販売台数300万台突破
2023年3月累計販売台数350万台突破
2023年10月3代目N-BOX発売
2023年12月N-BOXシリーズ(N-BOX、N-BOX +、N-BOX SLASH)250万台突破
2024年9月N-BOX JOY発売
2024年10月N-VAN e:発売
2024年11月累計販売台数400万台突破

初代N-BOX【2011-2017】Nシリーズの成功を決定付けた功労車

初代N-BOXは、ホンダに脈々と受け継がれるM・M思想に基づく、広く開放的な室内空間を独自のセンタータンクレイアウト技術によって実現したスーパーハイト軽ワゴン。低重心設計を採用したことで安定した走行特性を獲得するなど、それまでの常識をを覆すことで独自価値と魅力を創出した一台になる。

M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)は人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限にして、クルマのスペース効率を高めようとする、ホンダのクルマづくりの基本的な考え方。N-BOXから始まるNシリーズは、いずれもセンタータンクレイアウトを採用したことで低床構造を実現。N-BOXのような高車高のパッケージでも、重心を低く設計することが可能になっている。

スーパーハイトボディの恩恵は室内空間の余裕に繋がる。広く開放的な室内空間は、セダン系やハイト系の軽自動車にはない強みになっている。

2014年には派生モデルとしてN-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)を発売。2020年まで生産販売されていた。

2代目N-BOX【2017-2023】メカニズムまわりが大進化、スーパーハイト軽ワゴン人気爆発の立役者

2017年に登場した2代目モデルは、基本的なパッケージやスタイリングはキープコンセプト路線になるが、プラットホームやエンジンなどのメカニズム系に新たに設計された次世代仕様にアップデート。安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全モデルに標準装備とするなど、燃費・走行性能に加えて、安全性能も大きく向上している。

2017年にフルモデルチェンジで2代目となったN-BOX。

走行性能のさらなる強化に加えて、内装まわりの質感もアップ。軽自動車選びの標準器的なモデルとして周知が進んだことも見逃せない。

3代目N-BOX【2023-】全体的にブラッシュアップが図られた現行モデル

2023年10月にフルモデルチェンジを迎えた3代目N-BOX。より質感を高めたデザインや広い室内空間に加え、開放感のあるすっきりとした視界が生み出す、運転がしやすく居心地の良い空間価値の魅力をさらに追求。ほかにも力強い走りと優れた燃費性能を両立するパワートレーンや、高い操縦安定性による上質な走り、先進機能の充実ぶりも踏襲。正統進化にふさわしい完成度の高い1台に仕立てられている。

2023年にフルモデルチェンジした3代目N−BOX。

2023年にフルモデルチェンジした3代目N−BOX。

2024年9月には、内外装にレジャーテイストをプラスしたN-BOX JOY(エヌボックス ジョイ)を追加。

N-BOXの販売台数推移。初代から3代目の現行モデルまで、コンスタントに売れ続けていることが分かる。

N-ONE【初代2012-2020、2代目2020-】キュートなスタイリングで抜群の存在感をアピール。ホットハッチモデルの設定もあり

2020年に登場した2代目N−ONE。初代譲りのキュートなスタイリングは踏襲したが、N-BOX同様にメカニズムや装備機能は大幅にアップデートしている。6速MTが組み合わされるホットバージョンを選ぶことも可能だ。

N-ONEの販売台数推移

N-WGN【初代2013-2019、2代目2019-】シンプルな魅力が詰まったベーシック軽の新世代モデル

2019年にデビューした2代目N-WGN。ホンダセンシングが全モデルに標準装着されるなど、ベーシック軽ながら高い商品力が与えられている。

N-WGNの販売台数推移。

N-VAN【初代2018-】優れたパッケージ&機能性を商用モデルにも拡大

2018年に発売されたN-VAN。Nシリーズ初となる商用モデルとなる。2024年には商用軽EVのN-VAN e:も発売されている。

N-VANの販売台数推移。

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