
この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。1月最初に実施される「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。ここでは2025初売りで人気を集めているスズキ・ジムニーをピックアップ。最新の目標値引き額や攻略術をお伝えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
7年目を迎えても、圧倒的な人気は健在
ジムニーの現行モデルが登場したのは2018年。今年で7年目を迎えることになるが、人気はいささかも衰えていない。生産ラインを増やすのが難しいラダーフレーム車という特殊な事情も手伝って、常に長期オーダーを抱えている状態が続いている。ちなみに昨年の月あたりの登録台数はおおよそ3500台前後で推移している。
軽自動車ながらハードクロカン車であり、乗用車プラットフォームをベースに開発されたクロスオーバー系のSUVとは基本設計から違っている。ラダーフレームを用いたシャーシのサスペンションは、前後ともにストロークを大きく採った3リンクリジッドを採用。4WDシステムはローモードを備えたトランスファーによるパートタイム型。縦置(FR)レイアウトなので、2WD走行時はトラクションで有利な後輪駆動になる。
納期の短縮傾向が強まってきたのは朗報だが、値引きは激シブだ
- 車両本体目標値引き額:8万円
- 納期の目安:7か月以上
- リセール予想:A+
一時は「1年待ち以上が当たり前」と言われていたジムニーの納期だが、最近は解消傾向が強まってきた。ディーラーは「1年以上/2年未満」などはっきりとした時期は言わないが、実際は1年以内に納車されるケースが目立つ。値引きに関しては、圧倒的な人気を集めていることもあって激シブ。見積もりに申し訳程度に5万円程度が提示されるケースが多い。付属品を含めた値引きが10万円なら合格ラインだ。リセールは国産車の中ではトップレベルの強さ。買い替えの際はディーラーでの下取りではなく、専門店での買い取りを選ぶべき。
センターコンソールに2DINスペースを設けたインパネデザインに設計年次の古さを感じるが、これもジムニーというクルマの味のひとつ。
どのグレードを選んでも、ジムニーらしい硬派な魅力でいっぱい
オススメは、実用装備が充実する中間グレードのXL
グレードは3タイプ設定され、駆動方式は4WDのみ。ミッションは5速MTと4速ATが用意されている。おのおののグレード間の価格差は約12〜13万円で、ベーシックグレードのXG(175万3400円/4AT)と最上級グレードのXC(200万2000円//4AT)でも25万円ぐらいの差しかない。降坂制御機能なども含めて走行メカニズムの仕様は3グレードとも共通。マニアックな道具としてジムニーを求めるというならばXGでも十分だが、レジャーのクルマとして選ぶなら、オートエアコン/シートヒーター/防水フロア/キーレスプッシュスタートなどの利便装備が充実してくるXL(187万9900円/4AT)以上を狙いたい。
またトランスミッションも選び分けのポイント。オフロード向けのドラテクを究めるなら5速MT、ふだん使いも重視するならば4速ATが基本になるが、ちょっとしたオフロード走行を楽しみたいレベルならばAT車も十分。AT車でもオフロードは十分に楽しめる。
軽量ボディにタフなメカニズムを搭載する本格オフローダー。オンロードよりもオフロードでこそ輝く。ジムニーは658cc直3ターボ(64ps/9.8kg-m)を搭載する。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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