
●文:月刊自家用車編集部
「ディーゼル廃止で大丈夫?」そんな不安を吹き飛ばす、好調なスタートを記録
マツダの最新モデルとなる新型CX-5。車両価格が330万〜430万6500円とミドルSUVとしてはこなれた設定としたことで、今年5月の登場以来、好調な販売を記録している。
発売前は長年マツダの主力を担ったディーゼル車が廃止され、ガソリンのマイルドハイブリッド車へ集約されたことで、ユーザーからの反応が懸念されていたが、発売1か月で1万台を超える好スタートを記録。
来年2027年には、性能を高めたストロングハイブリッド車の追加も予告されているが、そちらは価格帯が上がることを考えると、値ごろ感の強いマイルドハイブリッド車の投入でライバルたちと十分に渡り合えると判断した、マツダの目論見は成功したと言っていいだろう。
洗練された魂動デザインを継承しつつ、ホイールベース延長で実用性を大幅に向上させた新型CX-5。330万円スタートという戦略的な価格設定も功を奏し、発売1か月で1万台超えという好スタートを切った。
パワーユニットは2.5Lガソリンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドに統一。ガソリン車らしいスムーズで静粛性の高い走りと、手頃な車両価格を実現している。
現時点では「L」が人気だが、価格と装備のバランスの良さは「G」が勝る
発売1か月の時点で売れ筋となっているのは、最上級グレードの「L」(2WD:407万円)で、全体の65%を占めている。
Lグレードのみ15.6インチの大型センターディスプレイが標準採用されるほか、本革シートやハンズフリー機能付きパワーリフトゲート、Boseサウンドシステム、シートベンチレーションといった上級装備が網羅されるなど、マツダSUVの勘所を押さえた内容になっていることが高く評価された格好だ。
Lグレードに標準装備される15.6インチの大型センターディスプレイ。Googleビルトインによる直感的な操作性に加え、本革シートやシートベンチレーションなど上質なインテリア空間が魅力となっている。
ただ、初期受注では最上級グレードの人気が高まるニューモデル特有の傾向が落ち着けば、販売の主力は今のところ32%を占めているという「G」(2WD:352万円)にシフトしていくことが予想される。
Gグレードのディスプレイサイズは12.9インチにサイズダウンされるが、新型の目玉になるGoogleビルトインにはしっかりと対応。さらに合成皮革×レガーヌのコンビシートや運転席パワーシート、19インチアルミホイールなど、ユーザーニーズが高い装備機能が備わっており、価格と装備内容のバランスが最も優れている。
販売主力へとシフトが見込まれる「G」グレードは、12.9インチ画面や合成皮革×レガーヌのコンビシート、19インチアルミなど充実した装備を備え、価格と機能のバランスの良さが際立っている。
駆動方式に関しては2WDで十分。新型はレジャー適性や実用性が高まったとはいえ、街乗りや高速道路での移動といったオンロードを中心と考えているファミリーユーザーが多い。厳しい雪道や悪路を走る機会が少ないならば、4WDよりも23万円ほど安価な2WDを選んで、その差額で装備機能の充実を狙った方が満足度は高くなるだろう。
広くなった後席や荷室によりファミリー層からの支持も厚い。日常の街乗りや高速移動が中心であれば、4WDより約23万円安く抑えられる2WDを選択するのが、賢くコストパフォーマンスを高めるポイントだ。
好調な売れ行きを背景に「販売現場」は強気だが、ライバルとの競合で攻略可能
そんな好調なスタートを切ったCX-5の販売現場は雰囲気も上々。多くのユーザーを悩ます納期に関しても、契約から2〜3か月で納車が可能と、話題の新型SUVとしては比較的手堅い状況が続いている。
ただ、商談の際はマツダ販売店の対応も強気になりがち。好発進を切ったニューモデルということもあって、最初からCX-5を「指名買い」という態度で臨むと、足元を見られてしまう。編集部に寄せられるユーザー報告例の中には、5万円程度の渋い値引きが提示され困ってしまったケースもあるほどだ。
やはり有効なのはライバルモデルとの競合で、商談では必ずトヨタSUV(ハリアーやRAV4)を引き合いに出し、「どちらにするか本気で迷っている」というスタンスで反応を探りたい。
特にハリアーは最新改良が実施されたばかりだが、値引きが緩む傾向は変わらないので良い条件を引き出しやすい。競合させる相手としては理想的なモデルともいえる。その後、マツダサイドの値引き条件が緩んできたら、最終的に経営資本が異なるマツダ同士の争いに持ち込むのがオススメのやり方だ。
新型CX-5の競合相手となるトヨタ・ハリアー。最新改良で全モデルがハイブリッド車になるなど、価格帯が少し上がってしまったが、オンロード重視の走りや上質な内装仕立て、充実の装備機能など、CX-5とは競うポイントがかなり近い。
車両本体からの値引き目標額は18万円。付属品を加えたトータルで20万円前後の条件が取れたら合格ラインだ。
先代よりも後席が広くなり、ファミリー層からも高く評価されている新型CX-5。現行のミドルSUVの中でも買い得感の高さが際立っているが、だからといって値引きを諦めるのはもったいない。納得のできる良い条件でゲットして欲しい。
発売1か月の集計では、ボディカラーはマツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」を用いた特別塗装色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」が25%を占め1番人気となっている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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