
この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。1月最初に実施される「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。ここでは2025初売りで人気を集めているスバル レヴォーグ/レヴォーグレイバックをピックアップ。最新の目標値引き額や攻略術をお伝えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
スバル自慢の正統派ステーションワゴン。2023年にはSUV色を強めたレイバックも追加
2020年秋にデビューした現行レヴォーグは、レガシィの系譜を受け継ぐステーションワゴン。走りの良さや充実の装備機能、広い荷室がもたらす抜群のユーティリティを武器に、安定した人気を集めている。2023年秋には、プロテクター風の加飾や車高を上げることでSUVライクな魅力をプラスした「レイバック」を追加するなど、バリエーションを強化。両モデルを足した登録台数はスバル車の中でも上位を占めている。個性派揃いのスバル車の中でも独自のポジションを確立したモデルだ。
レヴォーグの全長×全幅×全高は4755×1795×1500mm。ホイールベースは2670mm。先代よりも少し全幅は広がっているが(先代の全幅は1780mm)、国内市場を意識した手頃なサイズ感を堅守している。
レヴォーグレイバックの最低地上高は200mm。レヴォーグよりも55mmほど高めたハイリフト化されたレヴォーグの別バージョンモデルになる。車体骨格や基本的な外観デザイン、キャビン&荷室まわりの設計はレヴォーグと共通だが、サスまわりはダンパーやバネをレイバック専用とすることで差別化されている。
室内長×室内幅×室内高は1900×1515×1205mm。ボディサイズの影響が出やすい左右と天地の長さはアウトバックよりも若干短いが、実用面で気になる差とはいえない。細部の意匠に違いはあるものの、中央に11.6インチディスプレイを配置するお馴染みのレイアウトを採用。
一部改良で値引きは引き締め傾向だが、競合次第で良い条件は狙える
- 車両本体目標値引き額:22万円(レヴォーグ)20万円(レヴォーグレイバック)
- 納期の目安:2〜3か月
- リセール予想:B-(レヴォーグ&レイバック)
この冬に一部改良を実施したことを理由に、値引きを引き締める動きが強まっている。付属品との値引きで15万円前後で様子を見てくるケースが多い。ワゴンには相応のライバルがいないこともあって、競合させるライバルに悩んでいるユーザーもいるだろうが、ジャンルにこだわらずSUVやハッチバックの有力車をぶつけるのが攻略のコツ。商談時にはRAV4/ハリアー/エクストレイルをぶつけてみるほか、意外なところではVWゴルフもなかなかいい反応をみせる。住んでいる地域が隣県が近いならば、越境して資本関係の異なるスバル販売店同士をぶつけるのも効果的だ。付属品の値引きを含めて25万円前後の条件を引き出したら大成功だ。
レヴォーグ:価格363万〜536万8000円
レヴォーグレイバック:価格399万3000〜424万6000円
1.8Lターボ車がレヴォーグ選びの中心
走り重視ならば電子制御サスが装着されるSTIスポーツ EXが一番手
走り重視というならば、足まわりに電子制御サスが組み込まれるSTIスポーツ系が一番手の選択。1.8LターボのSTIスポーツ EX(441万1000円)か、2.4LターボのSTIスポーツR EX(509万3000円)の2択になるが、 人気は価格と性能のバランスが優れる1.8Lターボ車の方が上。2Lターボ車ほど刺激的なモデルではないが、ほどよい加速性能とコントロール性がバランス良く両立しているので、幅広いユーザー層にオススメできる。2.4LターボのSTIスポーツR EXは、速さを最優先したいユーザーじゃなければオーバースペックの感が否めない。
レイバック リミテッドEXは、ファミリーユーザーにも安心して推せる
快適性を重視したいならコンベンショナルなサスを搭載するグレードがオススメ。なかでもレイバックリミテッドEX(399万3000円)は、レヴォーグの標準サス車よりも電子制御ダンパー仕様で選べるドライブモードのコンフォートモードに近い特性で、長距離をリラックスして走るにはもっとも好ましいアシに仕上げられている。少し格上の加飾に加えて装備機能も充実しているので、コスパ視点でも魅力十分だ。
エントリーグレードのスマートエディション EXでも装備機能は充実
エントリーグレードのスマートエディションEX(363万円)でも装備機能は充実しており、新世代スバルの象徴になる11.6インチセンターインフォメーションディスプレイや、アイサイト/アイサイトXも標準装備。さらにファブリックシートになるが、前席にはパワーシート機構も備わる。価格と性能のバランスの良さで選ぶならば、スマートエディションはもっとも買い得なグレードだ。
1.8Lターボ車は丁寧なアクセルワークを心かければ、同等レベルの性能を持つモデルの中ではトップクラスの燃費を引き出すことが可能。1.8Lターボは、高速道路をゆったり流すに最適なツーリング用途に適したパワートレーンになる。
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