
車のエアコンを使うたびに吸い込んでいる空気。その直前にはフィルターがあるが、存在を知らずに何年も交換していない人も多い。実はこのフィルター、花粉やホコリだけでなく排ガスの汚れや虫の死骸まで溜まり続け、気付かぬうちに車内の空気を汚しているのだ。交換を怠れば冷房の効きが悪くなるだけでなく、車内のニオイ問題にまで発展する。普段は目に見えない部分だからこそ、定期的なチェックが欠かせない。
●文:オートメカニック編集部
見逃しがちなエアコンフィルター、交換しないと「ヤバい」ことに
クルマのエアコンにはフィルターが装備されていて、花粉や粉じんなど外気中に含まれる様々な微粒子を取り除くようになっている。
エアコンへの空気の取り入れは、外気導入ではワイパーの下あたり、内気循環だとグローブボックスの裏側で行っているのが大半だが、それらの切り替え機構の後ろにフィルターがあり、どちらのモードでも微粒子を除去できるようになっている。
家庭用のエアコンと違って、カーエアコンでは吹き出し口と操作パネルしか見えず、エアコンユニットの存在はついつい忘れられがち。そのためか一般の人はフィルターが付いていること自体を知らない人もいる。
長年、フィルター交換していなかったため、フィルターが目詰まりを起こし、風量が落ちたり冷房の効きが悪くなってから交換されることも決して珍しくはないようだ。
長年使ったフィルターは、さまざまな異物が付着している
長期間使ったフィルターは、ホコリや花粉、虫の死骸が付着するなどしており、いくらろ過されるとはいえ、直前にそこを通過した空気は吸いたくないという気分になる。
エアコンの性能としても、風量が落ちるとエバポレーターが冷えすぎるため、凍結を防ぐためにコンプレッサーが停止しやすくなり、結果的に冷房能力も低下する。
理想的には、毎年フィルター交換が望ましい
フィルターの交換時期は1〜2年だが、最近は花粉やPM2.5などにより空気中の粉じんが増えているので、毎年交換するのが推奨。
交換は自分できるケースも多いが、車種によっては内装パネルを外したり、場所が極端に狭い部分に装着されている場合も……。解説書に記述がない場合や、ディーラーでの交換が推奨されている場合は、そこそこ手間が掛かると思って間違いない。
やってみると簡単、エアコンフィルターの交換
まずは作業前にエアコンを内気循環に変更しておこう。カバーが付いているタイプなら、ツメを外してフタを取り外す。フィルター本体は、枠の手前にあるツメを押せば浮き上がり、そのまま引き抜くことができる。
取り外したフィルターを枠から外すと、1年ほど使ったものであれば大きなゴミは少ないものの、内部には細かなホコリや粉じんがしっかり溜まっている。排ガスの影響なのか、思いのほか黒ずみが目立つこともある。
新しいフィルターをセットするときは、まず「UP」マークの向きを確認する。このタイプは両サイドの上側にツメを引っ掛ける構造になっているため、フィルターを軽く縮めて枠の内側に収める。四辺がきちんと枠に密着しているかを確認したら、元の位置に戻して取り付け完了だ。
フィルター交換 写真ギャラリー
たぶん3年くらい替えていないエアコンフィルター。綿状に積層したホコリが溜まっているが、エアコンフィルターの存在や交換の必要性を知らない人もここを通過した空気は吸いたくないだろう。
比較的ポピュラーな場所で、グローブボックスの裏側のブロワーモーター上に入っているパターン。交換時間が最も早く済むので、メカが苦手な人でも自分で交換できるはずだ。
インパネ中央の下にある車種では、2分割になっているタイプ。内装パネルを外したり、ステーと干渉するなど手間なこともある。
ボンネット内のカウルトップ下に設定されているタイプ。輸入車に多く見られるタイプだ。
あらかじめ内気循環にしておくと、開口部からフィルターが見える。ここにフタが付いているタイプは、フタのツメを外して取り出す。フィルターの枠は手前のツメを押して浮き上がらせればOK。
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