「小さいパーツだが効果はスゴい…」トヨタ純正オプションとしても採用。交換するだけでボディ剛性の向上が期待できる[アイシン・ドアスタビライザー]を紹介│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「小さいパーツだが効果はスゴい…」トヨタ純正オプションとしても採用。交換するだけでボディ剛性の向上が期待できる[アイシン・ドアスタビライザー]を紹介

「小さいパーツだが効果はスゴい…」トヨタ純正オプションとしても採用。交換するだけでボディ剛性の向上が期待できる[アイシン・ドアスタビライザー]を紹介

普段のドライブで不満のない愛車でも、手軽に走行フィールをワンランク上質へ引き上げられるカスタムをご存知だろうか。その鍵を握るのが「ボディ剛性」だ。車体に存在するわずかな“隙間”を埋めることでボディ全体を一体化させ、スポーティで洗練された走りへ変貌させる注目アイテム「ドアスタビライザー」の魅力と仕組みを解説する。

●写真/文:月刊自家用車編集部

ドアの隙間を埋めて車体と一体化!「ドアスタビライザー」の仕組み

今回紹介するアイシンの「ドアスタビライザー(※株式会社アイシンの登録商標)」は、車両のドア部をボディと密着させ、一体化させることで走行性能を向上させる補強パーツだ。一見しただけだと「え…どういう原理で機能してるの?」と思うかも知れないが、実はその構造はシンプル。

通常、車のドアはボディ側の「ストライカー」と呼ばれる金具と、ドア側のロック機構によって固定されている。しかし構造上、ドア開閉のためのわずかな隙間(クリアランス)が存在する。この隙間によりドアとボディは別々の構造体となってしまい、車体全体の剛性向上には寄与しないのが従来の構造だった。

ドアスタビライザーは、このストライカー周辺の隙間に特殊なスペーサーを挟み込むことで隙間を限界まで埋めるカスタムパーツである。

取り付けは、ボディ側のストライカー部とドア側の受部それぞれに専用パーツを装着して行う。ドアを閉じると、ドア側の樹脂製パーツとストライカー側のプレートが隙間なく密着し、これまで独立していたドアとボディがガッチリと結合される仕組みだ。

装着前後の比較写真を見ても明らかなように、装着前はストライカーの金具周辺に空間が残っているのに対し、装着後は隙間がキレイに埋まり、ドアとボディが隙間なく結合していることがわかる。

アイシンのドアスタビライザーを装着していない、通常の状態。

ドアスタビライザーを装着した状態。※

ドアスタビライザー装着前のドアストライカー付近は、ボディ側とドアの間に隙間が生じているのがわかる。つまり、ボディの剛性にドアが寄与していないことがわかる。※

ドアスタビライザーを装着すると、スタビライザーがドアとボディの接点となり、隙間がなくなっているのがわかる。つまり、ボディの剛性にドアが寄与することになる。※

斜めになったプレート同士がスライディング機構によりぴったりと組合わさり、ドアとボディとの接点として機能する。ドアの開閉に支障はまったくない。※

ステアリング操作に素直に反応!カーブや車線変更での「たわみ」を低減

ドアスタビライザーによってドアと車体が一体化すると、実際の走りにどのような変化をもたらすのだろうか。最も大きなメリットは「カーブ走行時や車線変更時のボディのたわみ低減」である。

カーブ走行時や車線変更ではボディがたわむのだが、ドアスタビライザーを装着するとこのたわみを低減する効果が期待できる。

通常の車では、旋回時に大きな荷重がかかると、外側のボディが伸び、内側のボディが縮むといった歪みが発生する。ドアスタビライザーを装着してボディ全体の剛性を引き上げると、ステアリングを切った際の車体のねじれや歪みが抑制され、操縦に対する応答性が飛躍的に向上する。普段よりも少ない舵角で、思い通りのラインを描くことが可能となるのだ。

ドアスタビライザーを装着することで、ドアのボディの一部として機能することで、全体のボディ剛性の向上が期待できる。※

ステアリング遅れを抑制し、安全でスポーティな走りへ

ボディのたわみが抑えられることで、ハンドリングに対する車両の応答遅れが低減し、操縦安定性が向上する。交差点を曲がるだけの日常走行でも、車体がスッと安定してロールしていく感覚を体感できるはずだ。

この「ハンドリングへの素早い追従」は、スポーツ走行だけでなく安全面にも大きく寄与する。路上で不意に現れた障害物を回避する際にも、ドライバーの操作に対して車が遅れず反応し、回避後の挙動も速やかに収束する。

車線変更時など、ステアリング操作に対して車両がリニアに反応。応答の遅れが低減され、スポーティな走りを実現する。※

ドアスタビライザーを装着すると、より少ない操舵角で車両が向きを変えることがテストでも実証されている。※

上図の車線変更テストデータが示すように、ドアスタビライザー装着車はステアリング操作に対する車両の反応遅れが小さく、ドライバーの意図に車がしっかり追従していることが実証されている。

また、ボディ剛性が高まることで、路面のギャップや段差を乗り越えた際の不快な振動(ショック)の収まりが良くなるというメリットもある。「ガタン」という強い衝撃が後に引きづらくなるため、走りの質感向上と同時に乗り心地の快適化も同時に手に入るのだ。

段差乗り越え時の衝撃収束性を表すグラフ。ドアスタビライザー装着車はショックの収まりが早いことがわかる。※

愛車への加工を必要とせずボルトオンで装着でき、軽自動車からミニバン、SUVまで幅広い国産車に対応している点も人気の理由である。なお、取り付けにあたってはネジの締め付けトルク管理など適切な工具と作業が求められるため、プロの販売店や整備工場での装着を推奨したい。

この小さなパーツが、車両の持つポテンシャルを高めてくれる。

愛車との対話をより深く楽しみたいドライバーにとって、ドアスタビライザーは導入する価値の極めて高い注目のチューニングアイテムと言えるだろう。

(※印のついた写真は、アイシンWEBサイトより転載)

アイシン・ドアスタビライザーの取り扱い説明書

ドアスタビライザーは、類似品が多数販売されているので、購入時は要注意。アイシン製のドアスタビライザーは、安全基準に合格した製品のみを取り扱っているが、コピー商品に関しては強度や性能が不十分な可能性も考えられる。安全に関わるパーツなので、あやしいものは選ばない方が良いだろう。

また、車種別の適合もあるので、購入時は販売サイトやアイシンのWEBサイトなどで、よく確認してほしい。取り付けに際しては、工具などが必要なので、不安な場合は販売点に相談した方が安心だろう。

アイシンのドアスタビライザーに同梱されている取扱説明書

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。