
EVミニバンが、専用キットひとつで極上の車中泊空間へ劇的変化。最新EV「Kia PV5」のために開発された専用ベッドキットは、力いらずの簡単設営と圧倒的な積載性が魅力。車中泊を求めるユーザー必見の提案だったのだ。
●文/取材:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
レジャービークルの新たな選択肢として、EVミニバンも急浮上
7月に東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2026」の会場で、多くの来場者から熱い視線を集めていたトピックスのひとつが、韓国Kia(起亜)のEVミニバンをベースにしたバンコンバージョンだ。
この背景にあるのは、バンコンの絶対的エースとして君臨してきたトヨタ・ハイエースの供給不足があるようで、その代替モデルとして、各ビルダーはさまざまなモデルから開発された新シリーズ&新アイテムを開発投入しているが、その1つとして目を付けられたのが、Kiaがこの春から発売されたEVミニバン「Kia PV5」だ。
Kia PV5のサイズは、全長4695mm×全幅1895mm×全高1925mmと、日本の道路環境でも扱いやすい絶妙なパッケージングを採用。電動駆動の部分に関しても、ロングレンジグレードのパワーソースには120kWモーターを採用し、71.2kWhの大容量バッテリーを搭載。一充電あたりの走行距離は521kmを誇るなど、長距離の車中泊旅でも航続距離を気にせずドライブを楽しめる頼もしいスペックを持つ。
また、大容量・高電圧のバッテリーを積むことは、エンジン(システム)をかけずにエアコンを使い倒せるというメリットもあるだけに、車中泊を求めるニーズとの親和性も高そうで、なかなか面白い選択肢にも思える。
2026年春に日本でのディーラー展開と販売がスタートしたKiaのEVミニバンPV5。
写真の車両は乗用モデルのPV5パッセンジャー。このほか、商用モデルのPV5カーゴがリリースされている。
キャンピングカービルダーが手掛ける、本格的な車中泊キット
そんなKia PV5の乗用車バージョンとなるパッセンジャーモデルに向けて、専用の「パッセンジャーベッドキット」を開発したのが、キャンピングカー大手ビルダーとして名高いトイファクトリーだ。
このベットキットは、大がかりなキャンピング設備(キッチンやシンクなど)を積むのではなく、日常の乗用ミニバンとしての使い勝手をそのまま残しながら、週末には本格的な車中泊空間へ早変わりさせるための専用アイテムというもの。その開発コンセプトに掲げられたのは「EVにぬくもりを」。先進的でどこかメカニカルなEVの車内に、温もりと居心地の良さをプラスする工夫が細部まで徹底されていることが見どころになる。
まず搭載されるベッドのサイズは全長1850mm×全幅1400mmと、大人2人がゆったり横になれるダブルベッド寸法を確保。家具色にはインテリアに優しく馴染む新色「モカホワイト」を採用し、マット生地には日本伝統の上質な「尾州織」や、手触り滑らかな「プレミアムスエード」を設定するなど、まさにキャンピングカー専門ビルダーならではのこだわりが凝縮された上質な空間美には思わず見惚れてしまう。
また見た目の美しさだけでなく、実際の車中泊シーンを徹底的に考え抜いた機能性が与えられたことも見逃せない。
自宅のベッド並みに広々と大人2人が伸び伸び寝られるベッドマットは、分割構造を採用することで、女性や子供でも力をかけずにサッと設営・収納が可能。片側シートだけを起こして「乗用・積載・休憩」を柔軟に両立できるフレキシブルなレイアウトに対応するほか、ベッド下にはキャンプギアやスーツケースをたっぷり収納できる大容量ラゲッジスペースがあるため、就寝時に荷物を車外へ出すストレスも皆無だ。
ほかにもドリンクや小物をスマートに置ける専用サイドボード&カップテーブルもラインナップされるなど、夜の就寝前や朝のコーヒータイムまで格段に快適にしてくれるアイテムも揃っている。
全長1850mm×全幅1400mmのダブルベッドサイズ。マットは分割構造で女性でも力いらずでセット可能。
枕元にあたる車体壁面には、専用サイドボードとカップホルダー付きテーブルを装着可能。
ベッド下には大型のラゲッジスペースを確保。荷物を積んだまま就寝できる理想的なレイアウトだ。
普段使いと車中泊を、コスパよく両立できる
プレミアムベッドキットの構成は、PV5専用ベッド/ラゲッジ家具/サイドボード/カップテーブル/ウッド調デカールの全5アイテム。単品購入も可能だが、すべてが揃うコンプリートパッケージなら約10%オフとなるお得なセット価格(ファブリック:55万1430円/スエード:56万1330円)で手に入るとのこと。
ちなみに、ベース車であるKia PV5の車両本体価格は679万円から。平日は家族の送迎や買い物に使える乗用ミニバンとして、週末は静かで快適なEV車中泊車として活躍するこの一台は、「大がかりなキャンピングカーまではいらないけれど、EVで手軽に車中泊旅を楽しみたい」というユーザーにとって、面白い選択肢にもなりそうだ。
| ●Kia PV5 パッセンジャー専用ベッドキット | |
| 商品名 | 価格 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ベッドキット <ファブリック> | 33万円 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ベッドキット <プレミアムスエード> | 34万1000円 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ラゲッジ家具 | 18万9200円 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用サイドボード | 2万7500円 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用カップテーブル | 3万8500円 |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ベッドキット <ファブリック> コンプリートパッケージ | 55万1430円 (10%OFF) |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ベッドキット <プレミアムスエード> コンプリートパッケージ | 56万1330円 (10%OFF) |
| Kia PV5 パッセンジャー 専用ウッド調デカール | 3万8500円 |
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