
ガソリン価格の高騰が続く中、週末に趣味の道具を積み込んで遠出を楽しみたいと考えても、燃料代の支払いが気になって気兼ねなく走れないと悩む人は多い。また、夏の厳しい暑さの中で車中泊をする際、アイドリングストップが義務づけられた場所では冷房を使えず、夜中に何度も目が覚めて寝不足になってしまうというイライラも深刻だ。抜群の取り回しの良さを誇るコンパクトなボディに、ガソリン代ゼロ感覚で旅ができる最新の電気自動車技術と、夏の猛暑を快適にするクーラーシステムを融合させた驚きのモデルが存在する。無骨でスタイリッシュなデザインと圧倒的な蓄電・給電能力を誇る、新時代の軽EVキャンピングカーの全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
ガソリン代を気にせず旅ができる画期的な新型軽EVをベースに採用
キャンピングカーとしての使い勝手と、日々の運転での取り回しの良さを両立させるために、軽自動車サイズは圧倒的な強みを持つ。しかし、従来の軽キャンパーはガソリン車が主流であり、燃料代の高騰が長距離の移動において大きな負担となっていた。
維持費を劇的に抑えつつ、大自然に負荷をかけないエコロジーな旅を実現するベース車両として採用されているのが、ホンダが本気で開発した最新の軽商用EVであるN-VAN e:だ。
紹介するモデルは、香川県高松市に本社を構え、軽キャンパーのトップランナーとして知られる岡モータースが開発した「ミニチュアシマウザーCP」である。ジャパンキャンピングカーショー2025で初お披露目され、大きな注目を集めた最新鋭のEVキャンピングカーだ。
ベースとなったN-VAN e:は、床下に薄型の高電圧バッテリーやIPUを効率的に配置している。メーカー公表値で一充電あたり245kmという十分な航続距離を確保しているため、近郊での1泊ドライブや週末のキャンプをスマートにこなす実力を秘めている。
日常の買い物や通勤 of 足として軽快に走り回りつつ、休日になればガソリン代ゼロ感覚で静かに大自然へと連れ出してくれる、未来のカーライフにふさわしい素晴らしいパッケージングが光る。
独自のベッドシステムが実現する快適な就寝と驚異の積載力
スライドドアを開けて車内に足を踏み入れると、床面が低く抑えられたホンダ独自の低床設計を活かした、想像以上に広々とした居住空間が広がっている。
最大の見どころであり、軽自動車の限られたスペースを最大限に有効活用しているのが、岡モータースが開発した独自の「イージーコンフォートベッドシステム」の搭載だ。
低床フラットフロアをベースに、ハイポジションとローポジションのベッドを立体的に組み合わせることで、乗車定員4名でありながら、大人2名と子供1名の合計3名が同時に快適に就寝できるという常識外れのレイアウトを可能にしている。
ハイポジションベッドの下部には十分な高さが確保されているため、キャンプ用チェアや大きな衣装ケース、クーラーボックスなどの背の高い荷物をベッド下にスマートに格納しておくことが可能だ。
さらに、ベッドシステムはフレキシブルにアレンジできる構造になっており、助手席側だけをハイポジションに展開し、運転席側は通常のシート状態で走行するといった使い方ができる。
ベッドを最後部に重ねて収納してしまえば、普段の買い物や子供の送迎などのシーンでも、4名乗車の広々とした普段使いのクルマとして何不自由なく使いこなせる点が極めて秀逸だ。
走行用バッテリーで12Vクーラーを最大40時間動かせる電化パッケージ
ミニチュアシマウザーCPの車名に冠されている「CP」は、クーラーパッケージを表している。夏の過酷な車中泊を天国に変えてくれる、停車時用のDC12Vクーラーが標準で装備されているのだ。
一般の軽キャンパーでエアコンを長時間使おうとするとエンジンをかけ続ける必要があり、周囲への騒音や排気ガスが大きな問題となっていた。
しかし、電気自動車の特性を極限まで活かしたミニチュアシマウザーCPは、ベース車両であるN-VAN e:が床下に抱えている29600Wh(29.6kWh)という途方もない大容量リチウムイオンバッテリーから直接電力を取り出して冷房を稼働させることができる。
走行用大容量バッテリーをフルに充電した状態であれば、計算上で最大約40時間にもわたってクーラーを稼働させ続けることが可能となっている。外部からの電源接続が一切ない山奥のフリーサイトや、真夏の熱帯夜の道の駅であっても、バッテリー残量の心配をすることなく涼しく快適な空間をキープし、朝まで熟睡できるのは素晴らしい性能だ。
さらに、オプションとして用意されているAC外部給電器を活用すれば、走行用大容量バッテリーから車内の100Vコンセントを通じて、電子レンジやドライヤー、電気ケトルなどの消費電力が大きい電化製品を安全に稼働させることができる。
ロアベッドの下部には、マルチアンダーボックスが2個標準で備わっており、12Vクーラーを駆動するためのポータブルバッテリーや、車内調理に大活躍する電子レンジをスマートに格納しておける工夫も施されている。
無骨でインダストリアルな内装と日常使いを両立する究極の移動基地
車内全体のインテリアは、お洒落でありながらも甘すぎない、シンプルかつ無骨なインダストリアルデザインで統一されている。木目調の家具と、ベッドマットに採用された黒レザーが調和し、野山や海辺といったタフなアウトドアフィールドに驚くほど自然に溶け込んでくれる美しい空間だ。
天井部分には、3段階の調光機能を備えた美しいLEDライトが4個埋め込まれた飾り板が標準で装着されており、夜間の車内をロマンチックで落ち着いた雰囲気にライトアップしてくれる。
右リヤ側の窓部分には、シマウザー専用に開発された有孔クオーターガラスボードが標準装備されている。25mmピッチで配置された有孔穴に市販 of フックやパーツを取り付けるだけで、LEDランタンを吊るしたり、散らかりがちなスマートフォンの充電ケーブル、小物をスッキリとお洒落に吊るして収納できるハックは非常に実用的だ。
フロア全体には耐久性に優れた重歩行用のクッションフロアが標準で貼られており、泥や水、砂などで汚れてもサッと一拭きするだけで簡単にお手入れができるため、ハードなアクティビティでも汚れを気にせず使い倒すことができる。
外部電源入力システムも完備されており、オートキャンプ場や自宅のコンセントから給電を行えば、さらに安定した電化車中泊を楽しむことが可能だ。
普段は取り回し抜群の便利な軽バンとして街中を軽快に走り抜け、休日はお気に入りのギアをたっぷり積み込んで、大容量の電気で心からリラックスできる自分だけの移動基地に姿を変える。
日常の利便性と、自然に優しいエコな車中泊旅をシームレスに繋ぐ、まさに未来 of バンライフを体現する究極の軽EVキャンピングカーを手に入れて、新しいカーライフの扉を開いてみてはいかがだろうか。
写真ギャラリー
ミニチュアシマウザーCPのベース車はホンダ•N-VAN e: 。
ミニチュアシマウザーCPの架装の目玉がイージーコンフォートベッドシステム
ローポジションベッド下は使い勝手の良い収納スペースが設けられている。
ベッドのマット厚は60mm。マット生地は黒レザーで木目調の車内の雰囲気を引き締める。天井には4連LED照明を標準装備。
自分のスタイルに合わせて使いやすいシンプルな装備。価格抑えめにも寄与。乗車定員4人。就寝定員2+1人。
展示車の価格は439万100円(税込•諸費用別途)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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