
SUVの走破性と電動の静粛性を併せ持つアウトランダーPHEV。そのポテンシャルを“旅するクルマ”として最大限に引き出したのが、MDF EQUIPMENTが手掛けた「イーポップ」だ。ポップアップルーフを備え、電動SUVがキャンピングカーへと進化するこのモデルは、週末のキャンプや車中泊をより自由で快適な時間へと変える。都市生活とアウトドア、その境界線を軽やかに越えていく新しい旅のかたちだ。
●文:月刊自家用車編集部
電動SUVが“旅の相棒”になる、新しいカタチ
アウトランダーPHEVをベースにした「イーポップ」は、電動SUVの持つ走破性と静粛性をそのままに、快適な旅の空間をプラスしたキャンピングカーだ。最大の特徴は車体上部に設けられたポップアップルーフ。これを開くことで、車内の空間が一気に倍増し、大人2人がゆったりと寝られるベッドスペースが出現する。まさに“電動SUVの新たな使い道”を提案する存在と言える。
街乗りでも自然の中でも違和感のないスタイリングを持ちながら、走り出せば電動ならではの静かなドライブフィール。キャンプ場でも住宅街でも、深夜のアイドリングを気にする必要がないのはPHEVならではの利点だ。クルマが単なる移動手段から「過ごす場所」へと変わる瞬間を、この一台は見事に形にしている。
ポップアップルーフで広がる、もうひとつの空間
イーポップの魅力を象徴するのが、軽い力で開閉できる3WAYのポップアップルーフだ。油圧ダンパーによって、女性でも簡単に開け閉めできる操作性を実現している。展開すれば頭上に広々としたスペースが現れ、大人2名が就寝できるほどの広さを確保。車内から直接アクセスできる構造になっており、外へ出ずに移動できる点も使い勝手が良い。
さらに、ルーフ部分の素材は状況に応じて使い分けできる。ファスナーを全開にしてフルオープンで開放的に過ごすこともできれば、虫が多い季節にはメッシュ地で快適な通気を確保。寒い時期にはネオプレーン地で囲うことで保温性を高めるなど、季節や環境に合わせた多彩な使い方が可能だ。これひとつで、春夏秋冬の旅が変わる。
夜を照らす“旅の灯”、高出力ワークライト
アウトドアシーンで心強いのが、IPF製のワークライト。最大15万カンデラを誇る高出力ライトが夜のキャンプサイトや釣り場を明るく照らしてくれる。暗闇での設営や撤収も安心で、電動SUVの静けさとあいまって夜の時間が一段と心地よく感じられるだろう。
ライトは視認性だけでなく、クルマ自体の存在感を際立たせるデザインアイコンにもなっている。必要な時に必要なだけ光を操れる装備は、アウトドアの安全性を高めるだけでなく、夜間の“移動するリビング”としての快適性も担っている。電動SUVがここまで“旅の装備”として進化するのは驚きだ。
車中泊を快適に変える「E:BED II」システム
ポップアップルーフと並んで人気を集めるのが、車中泊専用のベッドキット「E:BED II」だ。大人2名が横になれるゆったりとしたベッドスペースを確保しながら、ベッド下は収納スペースとして活用できる構造になっている。キャンプギアや充電ケーブル、細かな荷物をスマートに整理できるため、車内が散らかりにくく快適に過ごせる。
設置や片付けも簡単で、使わない時はコンパクトに収納できる点もポイントだ。さらに、荷物置き用のテーブルを組み合わせることで、車内をリビングのように使うことができる。電源コンセントや照明と組み合わせれば、まるで小さな“モバイルリビング”のような空間が完成する。キャンピングカーというよりも「動くホテルルーム」と呼ぶ方が近いかもしれない。
日常と非日常の境界をなくす、PHEVキャンパーの理想形
イーポップは、週末のアウトドアだけでなく、日常生活にも自然に溶け込む一台だ。PHEVの特性を活かして、自宅での充電や外部給電が可能なため、災害時には電力を供給する“モバイル電源”としても機能する。都市生活者が求める「普段使いと冒険の両立」を、無理なく叶えてくれる存在だ。
電動SUVが持つ上質な走りと、ポップアップルーフの自由度。その融合がもたらすのは、“走る家”ではなく“走る居場所”という新しい価値観だ。旅の始まりも終わりも、この一台の中で完結する。そんな未来的なライフスタイルを、イーポップは現実のものとして提示している。
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