
キャンピングカーでの自由気ままな一人旅や車中泊に憧れを抱く人は多いだろう。しかし、「本格的なモデルは大きすぎて運転が怖い」「普段の買い物や通勤には使いづらい」「価格が高くて手が出ない」と、様々な壁を感じて一歩を踏み出せない人は少なくない。そんなキャンピングカーに対するハードルを一気に下げてくれる、画期的なモデルが存在する。コンパクトな軽自動車でありながら、まるで大人の秘密基地のようなワクワクする空間と、本格的な装備を詰め込んだ驚きの一台の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
誰もが憧れた秘密基地を再現するジャストサイズの軽キャンパー
今回紹介するのは、キャンピングカーの老舗ビルダーであるホワイトハウスキャンパーが手掛けた、遊び心あふれる軽キャンパー「N-VAN コンポ」だ。子供の頃に誰もが一度は夢見た秘密基地をコンセプトに開発されており、お気に入りの道具を詰め込んで自由気ままに過ごす、まさに大人のための夢の空間に仕上がっている。
ベース車両として選ばれたのは、ホンダの人気モデルであるN-VANだ。商用車としての高い積載能力を持ちながら、乗用車譲りのプラットフォームによる上質な走りや乗り心地を実現しているのが大きな特徴である。市街地での普段使いから、休日のロングドライブまでストレスなくこなすことができる。
全長3,395mm、全幅1,475mmという軽自動車ならではのコンパクトなボディサイズは、狭い山道やスーパーの駐車場でも一切気を遣う必要がない。キャンピングカー初心者や運転に自信がない人でも、普段の足として毎日ガンガン乗り回すことができる圧倒的な気軽さが、このクルマの最大の魅力と言えるだろう。
使い方に合わせて選べる3つの個性的なインテリアレイアウト
このモデルの凄いところは、限られた軽自動車の空間を極限まで活かしきるための、考え抜かれた3つのインテリアレイアウトが用意されている点だ。自分の旅のスタイルや好みに合わせて、最適な空間をチョイスできるのは非常に嬉しいポイントである。
まず一つ目のスタイル・ワンは、車体の後部とルーフ周辺に機能的な収納を配置したレイアウトだ。N-VANの最大の特徴である助手席側のセンターピラーレス構造による大開口部を活かし、メインの乗り降りをサイドドアから行う設計になっている。そしてリアゲート面をあえて壁と捉え、そこに家具類やサイドテーブルを配置するという斬新な発想で、驚きの居住性を確保している。
二つ目のスタイル・ツーは、車体の後部側面に収納を設けつつ、リアの最後端に多段シェルフを配置するレイアウトを採用している。荷物の整理整頓がしやすく、アウトドアギアなどを機能的に美しく収納したいという整理上手なキャンパーにぴったりの構成となっている。
そして三つ目のキャビンは、空間アレンジの決定版とも言えるレイアウトだ。ただ車中泊ができればいいという妥協を許さず、いかに快適でワクワクする時間を過ごせるかを徹底的に追求している。限られた空間のなかに、旅を豊かにするための工夫がこれでもかと詰め込まれているのだ。
電子レンジや冷蔵庫まで完備する妥協なき充実の車中泊装備
ただでさえ狭い軽自動車の車内に、本格的なキャンピングカーと同等の装備を組み込んでいるのも、このクルマの恐るべきポイントだ。ホワイトハウスキャンパーの高度な架装技術により、限られたスペースに美しい家具類が見事にインストールされている。
車内での生活を劇的に豊かにしてくれるのが、AC100Vで駆動する電子レンジの存在だ。旅先で立ち寄った道の駅やスーパーで購入したお弁当やご当地のお惣菜を、いつでもホカホカの状態で楽しむことができる。さらに、持ち運びも可能なDC12Vの本格的な冷蔵庫も備わっており、冷たい飲み物や新鮮な食材をしっかりと保管できるのだ。
また、車中泊の旅において極めて重要となる水回りについても妥協はない。調理や洗顔、歯磨きなどに重宝するコンパクトなシンクがしっかりと装備されており、効率的に配置された整水タンクによって快適な水使いを実現している。これなら、周辺に施設が少ない大自然の中でのキャンプでも、衛生的に過ごすことができるだろう。
回転シートとポップアップルーフが生み出す魔法の拡張空間
車内空間をさらに広く、そして快適に使うための独自技術も惜しみなく投入されている。その筆頭が、ホワイトハウスの独自技術である回転機能付き運転席シートだ。軽自動車という限られたスペースにおいて、運転席をくるりと後ろへ回転させて居住空間の一部として使える恩恵は計り知れない。これにより、窮屈さを感じさせない広々としたダイネット空間が生まれ、食事やくつろぎの時間を優雅に演出してくれる。
そして、就寝時の快適性を決定づけるのが、オプションで選択可能なポップアップルーフの存在だ。目的地に到着してルーフを持ち上げるだけで、車内の天井が高くなり、大人が立って着替えができるほどの開放感が得られる。
さらに、このポップアップルーフを展開すると、上部に180cm×103cmという広大なベッドスペースが出現するのだ。車内下部のスペースにも8cm厚のクッション性の高い極上ベッドマットを敷き詰めることができ、なんと軽自動車でありながら最大4名での就寝を可能にしている。夫婦での旅行はもちろん、小さな子供を連れたファミリーキャンプまで完璧にこなすポテンシャルを秘めている。
アウトドアを遊び尽くすための豊富なオプションと価格設定
機能性を高めるこだわりのオプションが豊富に用意されているのも見逃せない。車中泊に欠かせないプライバシーカーテンや、リアゲートやスライドドアに取り付けて虫の侵入を防ぎつつ風を通すモスキートネットなど、快適性を底上げするアイテムが充実している。
アクティブに遊びたい人には、リアマウント型のサイクルキャリアがおすすめだ。テールランプやナンバープレートの視認性を妨げない安全設計で、最大3台の自転車を確実に積載できる。使わない時は折りたたんでコンパクトに収納でき、オプションのカーゴラックを追加すれば荷物の搭載も可能になる優れものだ。冬の車中泊には、エンジンを止めたまま車内を暖められるタイマー機能付きのFFヒーターも強い味方となるだろう。
これだけの機能とロマンを詰め込みながら、車両本体価格は2WDモデルで2,641,400円からと、非常に現実的な価格設定となっている。ポップアップルーフ付きのターボモデルであっても3,083,900円からとなっており、本格的な大型キャンピングカーと比べれば圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。
平日は取り回しの良い相棒として街を駆け抜け、週末になればお気に入りの道具を積み込んで自分だけの秘密基地へと変貌する。軽キャンパーの可能性を極限まで引き出したこのモデルは、自由気ままなバンライフを夢見る人にとって最高の選択肢となるはずだ。気になった方は、ぜひ詳細をチェックしてみてほしい。
写真ギャラリー
積載性はもちろんだが、ホンダらしく走りの質も高いレベルを実現する。
開口部が大きく、人の出入りや荷物の積み下ろしがラクに行える。
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