
ミニバンでありながら、SUV顔負けの走破性を持つ三菱デリカD:5。その唯一無二のキャラクターを、さらにアウトドアへと振り切ったキャンピングカーが登場した。ダイレクトカーズが手がけ、アウトドアブランドLOGOSとコラボレーションした「デリカD:5 Active Camper」は、日常とフィールドをシームレスにつなぐ一台だ。木の温もりを感じる室内空間と、実用性を突き詰めた装備構成は、デリカというクルマの懐の深さを改めて実感させてくれる。
●文:月刊自家用車編集部
デリカD:5というベース車の強みを再定義する
デリカD:5は、ミニバンの快適性とSUVの走破性を融合した希少な存在として長年支持されてきた。悪路対応力の高さやAWD性能は、キャンプやアウトドアを本気で楽しむユーザーにとって大きな魅力だ。そのポテンシャルを、キャンピングカーという形で最大限に引き出したのが「デリカD:5 Active Camper」だ。
三菱デリカD:5 Active Camperロゴスエディション 前方
舗装路から未舗装路までを一台でこなせる走行性能は、行き先を選ばない自由さにつながる。大型キャンピングカーではためらうような林道や山間部にも踏み込める点は、このモデルならではの価値と言える。
バンコンという選択がもたらす現実解
このモデルは、いわゆるバンコンバージョンに分類される。日常使いと車中泊を無理なく両立できる点が最大の特徴で、普段は家族の足として、週末は遊びの拠点として使える懐の深さを持つ。
三菱デリカD:5 Active Camperロゴスエディション 後方
ボディサイズは一般的なミニバンの範疇に収まっており、都市部での取り回しも良好だ。駐車場や立体駐車場の制約を受けにくく、キャンピングカー初心者にとっても現実的な選択肢となる。
LOGOSとのコラボが生んだ空間デザイン
車内に足を踏み入れると、まず目に入るのがホワイトバーチを基調としたウッドパネルだ。LOGOSとのコラボレーションらしく、アウトドアギアの世界観をそのままクルマの中に持ち込んだような雰囲気に仕上がっている。
三菱デリカD:5 Active Camperロゴスエディション 展開図
ブラウン系でまとめられたシートや家具は、派手さよりも落ち着きを重視。ログハウスを思わせる空間は、長時間車内で過ごしても疲れにくく、自然の中でくつろぐ感覚を演出してくれる。
シートアレンジが生む多彩な使い方
車内レイアウトの核となるのが、前後に配置された一人掛けシートだ。前向きと後ろ向きの両方に対応し、状況に応じて柔軟に使い分けられる。フラットにすればベッドとしても機能し、車中泊時の就寝スペースを確保できる。
三菱デリカD:5 Active Camperロゴスエディション 車内
横座りシートとの組み合わせにより、対面での会話や食事もしやすい構成だ。限られた空間を効率よく使うための工夫が随所に盛り込まれている。
電装系装備が支える快適な車中泊
キャンピングカーとして重要な電装系も抜かりはない。大容量のリチウムイオンバッテリーを中心に、インバーターや走行充電、外部充電といった装備を備え、車内での電力使用に余裕を持たせている。
DCクーラーの搭載により、季節を問わず快適な室内環境を維持できる点も大きなポイントだ。エンジン停止中でも使える装備構成は、車中泊の質を一段引き上げてくれる。
日常使いを犠牲にしないサイズ感
キャンピングカーというと、どうしても「大きい」「扱いづらい」というイメージが先行しがちだ。しかし、このモデルはデリカD:5の車格を活かし、あくまで日常の延長線上にある存在として成立している。
買い物や通勤といった普段の使い方を無理なくこなしながら、週末にはそのままアウトドアへ向かえる。この切り替えのスムーズさこそ、バンコンスタイルの真骨頂と言える。
デリカらしさを失わない仕上がり
重要なのは、キャンピングカー化してもデリカD:5らしさが損なわれていない点だ。走行性能や安全装備はベース車両の完成度をそのまま活かしており、長距離移動でも安心感がある。
LOGOS プレート
アウトドア仕様に寄せすぎることなく、あくまで“クルマとしての完成度”を土台にしている点が、自動車メディア目線でも評価したいポイントとなる。
アウトドアをもっと身近にする一台
このモデルが提案しているのは、特別な旅ではなく、日常の延長としてのアウトドアだ。思い立ったときにクルマで出かけ、そのまま泊まれる。そんな自由さを、無理のないサイズと装備で実現している。
LOGOSとのコラボによる世界観づくりと、ダイレクトカーズのキャンピングカー製作ノウハウ。その両方が融合した一台は、デリカD:5の新たな可能性を静かに、しかし確実に広げている。
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