
「大きすぎるキャンピングカーはちょっと…」という人に刺さる一台がある。日産NV200をベースにした東和モータースの「ツェルトNV」は、5ナンバーサイズの扱いやすさと本格的な車中泊性能を両立。街乗りも旅行もこれ一台で完結する、等身大のキャンパーだ。
●文:月刊自家用車編集部
5ナンバーのまま“ちゃんと泊まれる”。ちょうどいいキャンピングカー
キャンピングカーに憧れはあるが、全長5m超えの巨体を日常で扱うのは不安。そんな声に真正面から応えるのがツェルトNVだ。ベースは日産NV200バネットワゴン。全長4400mm、全幅1695mmに収まる5ナンバーサイズで、立体駐車場や街中の狭い道でも取り回しに困らない。
それでいてポップアップルーフを備え、全高は1965mm。日常使いと非日常のバランスを絶妙に保っている。登録も乗用車扱いの5ナンバーで、税金や維持費も現実的な範囲。キャンピングカー=特別な存在というハードルを、ぐっと下げてくる存在だ。
1〜2分でベッド完成。大人4人が眠れる本気仕様
室内は4名乗車・4名就寝を実現。セカンドシートを倒し、付属マットを並べれば、わずか1〜2分でフルフラットベッドが完成する。大人2名がゆったり横になれる空間が、特別な工具も力も不要で出現するのは痛快だ。
さらにポップアップルーフを持ち上げれば、上部にも大人2名が就寝可能なスペースが現れる。奥行き約220cm、幅103cmという十分なサイズで、窮屈さを感じにくい。テント部にはスクリーンネットが備わり、風を取り込みながら快適に過ごせる。家族旅行でも友人同士でも、宿を取らずに旅ができる自由度は大きい。
ダイネットからラゲッジまで自在変化。使い勝手が想像以上
ベッドだけが売りではない。テーブルを囲むダイネットモードでは、車内が小さなリビングに変わる。DVD再生機能付きのテレビが標準装備され、夜のひとときをゆったり過ごせる。照明はLEDスポットと間接照明を組み合わせ、調光も可能。クルマの中とは思えない落ち着いた空間が広がる。
一方でラゲッジスペースは驚くほど実用的だ。セカンドシート後方には大容量の荷室が確保され、テーブルやマットは家具上部にすっきり収納できる。すべて外せば奥行き100cm、幅110cm、高さ120cmの空間が生まれ、ゴルフバッグを立てて積めるほど。ベッド展開時でも荷室へアクセスできる工夫も抜かりない。
子育て世代にも配慮。ISOFIX対応で日常も安心
ツェルトNVはレジャー専用車ではない。セカンドシートにはキャンピングカー専用のREVOシートを採用し、ISOFIXに対応。チャイルドシートをワンタッチで固定できる。もちろん3点式シートベルトも備え、前向き4名乗車が可能だ。
普段は家族の足として使い、週末はそのまま旅へ出る。そんなライフスタイルが自然に描ける設計になっている。大きすぎず、特別すぎない。それでいて装備は本格的。ガソリン1.6Lエンジンは113psを発生し、日常域で扱いやすい特性。維持費も現実的で、キャンピングカーを“夢”から“選択肢”へと引き寄せる。
電源も冷蔵庫も標準装備。“ちゃんと使える”装備力
キャンピングカーで重要なのは電源周りだ。ツェルトNVにはサブバッテリーを搭載し、バッテリー残量はデジタル表示で管理可能。車内にはDC12VやUSB電源、さらに400WインバーターによるAC100V電源も備わる。スマートフォンの充電から小型家電の使用まで幅広く対応する。
15Lのポータブル冷蔵庫も標準で装備され、旅先で買った食材や飲み物をしっかり保冷できる。オプションで外部電源やシンクセットを追加すれば、さらに快適性は高まる。引き出し式シャワーフォーセットや給排水タンクの装備も選択可能。必要な機能を取捨選択できる点も魅力だ。
キャンピングカーというより、“動く小さな部屋”。それがツェルトNVの正体だ。街中で浮かず、旅先で頼もしい。ちょうどいいサイズ感と装備の充実度が、これからの主流になる可能性を感じさせる。
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