これをやったら割れる!? フロントガラスが凍ってる時のNG行為
![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2024/01/TOP-6.jpg)
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
冬の朝、クルマを運転する前に直面しがちな問題のひとつ、”フロントガラスの凍結”。
時間がない朝ほど急いで溶かしたくなりますが、間違った方法で対処すると逆にフロントガラスを傷つけてしまう可能性があります。
では、凍結したフロントガラスを安全かつ素早く溶かすにはどうすればよいのでしょうか。
フロントガラスが凍っているときのNG行為は?
クルマのフロントガラスは、車内と外気温の差によって生じる結露によって曇ってしまいます。
この現象は空気中の湿度が多くなる雨の日/クルマ内と外気温で差が生まれやすい冬場などで頻繁に起こります。
フロントガラスが曇ったままだと走行時の視界が確保しにくく非常に危険なので、走り出す前にカーエアコンを活用して、視界をクリアにすることが大切です。
しかし、間違った方法で対処すると逆にフロントガラスを傷つけてしまうことも。
フロントガラスが凍っている時のNG行為として、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
まず多くの人がやってしまいがちなのが、熱湯をかける行為。
一見すると簡単で効果的に見えますが、熱湯による急激な温度変化が原因でガラスが割れたり、ヒビが入ったりする可能性があります。
クルマのフロントガラスは頑丈に作られており簡単に割れることはありませんが、飛び石などで小さなクラックが入っていると、熱湯をかけた瞬間に割れてしまうのです。
また、同様にフロントガラスにできた氷を叩き割る方法も、ガラス表面が割れたり傷ついたりする可能性があるのでNG行為として挙げられます。
また硬いスクレーパーを使って、氷を無理にこすり取るのもNG行為のひとつです。
金属などの硬い素材でできたスクレーパーを使うと、ガラス表面を傷つけてしまう可能性があるので、スクレーパーを使いたい場合はカー用品店/ホームセンターで販売されているフロントガラス用のものを選びましょう。
さらに、フロントガラスが凍っているときにワイパーを動かすのもNG行為です。
フロントガラスが凍っているのにワイパーを動かす行為は、ガラスが傷つく可能性があるのでNG
雪が降ったあとは、クルマのワイパーがフロントガラスに凍りつくことがよくあります。
しかし凍ったまま無理やりワイパーを動かすと、ワイパーブレードのゴムがちぎれたり、ワイパーアームが変形したりする恐れがあります。
したがってワイパーを動かすのは、凍結したフロントガラスが完全に溶けてからにしましょう。
フロントガラスが凍っていたらどうすればいい?
では、フロントガラスが凍ってしまった場合はどう対処すればよいのでしょうか。
まずひとつめの方法は、クルマのデフロスターを活用するというもの。
デフロスターとは、水蒸気を含まない温かい空気をフロントガラスに送り、内側の曇りを除去する機能のことです。
デフロスターをオンにして温かい空気をフロントガラスに送ることで、ゆっくりと解氷していきます。
ただし、この方法は凍ったフロントガラスが溶けるまでに10〜15分程度かかってしまうので、忙しい朝にはやや不向きと言えるかもしれません。
時間はかかってしまいがちだが、デフロスター機能を使用することでフロントガラスの曇りを取り除くことが可能
また時間をかけずにサクッと対処したい人には、ふたつめの解氷スプレーを使った方法がおすすめです。
解氷スプレーはフロントガラスの雪や霜を溶かすためのスプレーで、基本的にエタノール/イソプロパノールなどが含まれており、0℃でも凍らないアルコールの特性を利用して解氷します。
この方法なら短時間で凍ったフロントガラスを溶かせるので、デフロスターを使う方法よりも効果的というわけです。
また、解氷スプレーのなかには再凍結防止剤が含まれているものもあり、翌日以降の再凍結を予防することもできます。
一方で、フロントガラスが凍らないようにあらかじめ対策しておくことも非常に重要です。
低気温/降雪が予想される日の前夜は、フロントガラスに凍結防止カバーをかけて、そもそも凍らないように対策しておきましょう。
磁石でボディにつけるタイプ/ミラーにかけるタイプ/モールに挟むタイプなど、さまざまな種類が販売されているので、自分のクルマに合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
また、降雪が予想されている場合は事前にワイパーを立てておき、フロントガラスとワイパーが張りついてしまうのを防いでおくと安心です。
このように、正しい知識を持っていればフロントガラスの凍結に素早く対処できます。
フロントガラスの凍結は、運転の安全にも関わる重要な問題なので避けては通れません。
熱湯をかける/氷を叩き割る/硬いスクレーパーでこする/無理やりワイパーを動かすなどのNG行為は避けて、正しい方法で凍結に対処しましょう。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トリビア)
使い分けには意味がある!サイレン音の違いとは 消防車をはじめとした緊急車両のサイレンは、非常事態を知らせる重要な役割を果たしています。しかし、日常の中でサイレンを耳にする機会は多くても、その違いを理解[…]
やりがち?エンジンをかけたままクルマから離れる行為 エンジンをかけたままクルマから離れる行為は、交通法規により禁止されています。この行為をおこなった場合は”停止措置義務違反”に違反する行為にあたり、違[…]
汚れが洗い流される?梅雨の時期は洗車しなくても良いのか 車の外装は、汚れ/塩分/酸性雨/鳥のフンなど、さまざまな要素によって常にダメージを受けています。これらの汚れを放置しておくと、塗装が傷ついたり、[…]
商業施設の駐車場で見かける「右折入庫禁止」とは? そもそも道路標識には”本標識”と”補助標識”の2種類が存在します。本標識とは国土交通省や自治体が設置している標識で、下記の4種類に分類されます。 まず[…]
いったいなぜ?”助手席”と呼ぶ理由とは? 実は、”助手席”という表現は日本独特のものであり、英語圏では”Passenger Seat”、つまり”乗客席”と呼ばれます。これは英語圏/日本の文化的背景が違[…]
最新の関連記事(カー用品)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
ラインナップは全32種類 「スヌーピーコラボ セーフティサインマグネット」は、プロ野球各球団のイメージカラーに合わせて愛らしいスヌーピーがデザインされた自動車用セーフティサインマグネット。 各球団ごと[…]
高級モデルになればなるほど純正セキリュティ装備は充実されているのだが… 今では、ある程度の価格帯のクルマならば、他人が簡単に解錠できたり、エンジンをかけられない仕組みを整えた“純正セキュリティ”が組[…]
8月8日まで、ルノー公式ウェブショップで応募を受付。限定22セットは抽選販売で提供 今回、ルノー公式ウェブショップを通じて発売されるアウトドアキットボックスは、スタイリストとして活躍しアウトドアにも造[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2