クルマにこびりついた花粉や黄砂を、きれいに落とす最善のやり方とは?

  • 2024/03/23
  • [CREATOR POST]Peacock Blue K.K.

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.

春の陽気が心地よいこの季節、ドライバーにとって避けては通れないのが、クルマにべったりとこびりつく「花粉」や「黄砂」など。

日々の移動に欠かせない愛車が、ある朝突然「薄黄色の汚れまみれ」になることはもはや恒例の季節行事とも言えます。

しかし、ただの美観の問題で終わらないのが、この状況の厄介なところ。

花粉/黄砂はクルマの塗装面を侵食し、時間が経つにつれてシミやダメージを残す恐れがあります。

この非常に頑固な花粉/黄砂汚れは、どうすればきれいに落とせるのでしょうか。

クルマにこびりついた花粉や黄砂をきれいに落とすには?

こびりついた花粉/黄砂は年間を通して飛散していますが、2月から5月の春先にかけてピークを迎えます。

クルマのボディに付着した花粉/黄砂を放置すると、見た目の美しさを損なうだけでなく、塗装の状態にも影響を与える可能性があるので、どうにか対策を講じたいところです。

なお、これらはどちらの汚れも薄黄色で一見同じように見えますが、それぞれ異なる特徴があります。

まず花粉汚れの特徴は、触ったときの質感がベタベタしていること。

花粉が雨/結露などで濡れると膨張して殻が割れ、中からペクチンと呼ばれる粘性の成分が流れ出します。

このペクチンが乾燥すると頑固な汚れとなり、塗装面にシミを形成したり、コーティング層を劣化させたりすることがあります。

クルマに付着した花粉や黄砂を放置しておくと、多くのデメリットが生じる

反対に、黄砂汚れは鉱物粒子を含んでいるため、ザラザラとしているのが主な違いです。

黄砂とは、中国大陸内陸部の砂漠地帯から春になると偏西風に乗って日本に飛来する砂塵のこと。

黄砂が付着したまま洗車をすると細かな傷がついたり、雨に濡れて固まった黄砂がシミを作ったりします。

では、クルマにこびりついてしまった花粉/黄砂は、どうすればきれいに落とせるのでしょうか。

前提として、花粉/黄砂が付着した状態でいきなりタオルで拭くのはNGです。

これらの汚れが付着したままいきなり洗おうとすると、細かな擦り傷がボディに残ってしまう可能性があるので、まずは高圧の水流で大まかに汚れを落としましょう。

高圧洗浄機は固まってこびりついた汚れを取り除くのに効果的で、コイン洗車場などでも低価格で利用可能です。

ただし、劣化した塗装面への使用/近距離からの噴射などは、逆にボディを傷つける原因になることがあります。

そのため、古いクルマやボディが傷んだクルマへの使用は避け、また洗浄前は必ず説明書を確認しておきましょう。

洗車する際は強く擦るのではなく、泡立てたスポンジで撫でるように洗おう

そのあとは専用のカーシャンプーを使用し、泡立てたスポンジや洗車ブラシで丁寧に洗ってください。

カーシャンプーは塗装面に優しく、汚れを効果的に除去することができるため、花粉/黄砂の洗浄にはうってつけと言えます。

洗車の際に重要なのは、摩擦による傷を避けるため汚れを包み込むように洗うこと。

また、塗装面を傷つけないように柔らかいスポンジやブラシを選ぶことも大切です。

洗車後はマイクロファイバータオルなどを使い、水分をしっかりと拭き取りましょう。

この拭き上げ工程が不十分だと、残された水滴が乾いてシミのようになってしまうため、時間をかけて丁寧に拭き取るのがポイントです。

さらにコーティング剤を塗布することで塗装面に保護膜を形成し、花粉/黄砂などの汚れの付着を防止できます。

またクルマをガレージに保管することができれば、花粉/黄砂が直接クルマに触れるのを防げます。

ガレージが利用できないなら、駐車中は車用のカバーをかけておきましょう。

さらに、こまめな洗車も非常に有効な対策のひとつ。

ボディに付着した花粉/黄砂は時間が経つとシミを作るため、雨などで汚れが固まる前に洗い流しましょう。

飛来のピークを迎える2月から5月の間は、こまめに洗車するのが理想と言えます。

このように、クルマにこびりついた花粉や黄砂を効果的に落とすためには、高圧洗浄機の使用やカーシャンプーを多めに用いる水洗いが有効です。

また、定期的な洗車やガレージ/カバーを使用することで車体を保護し、花粉/黄砂の付着を最小限に抑える鍵となります。

これからの花粉/黄砂が大量に飛来する時期は、事前対策と適切なメンテナンスを行って愛車を美しく保ちましょう。

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