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ホンダは、東京ビッグサイトで開催されている『H2 & FC EXPO【春】~第23回 水素・燃料電池展~』において、2027年度に量産開始予定の次世代燃料電池モジュールと、2026年に生産開始予定の燃料電池定置電源について、それぞれの仕様とスペックを世界初公開した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
次世代燃料電池モジュール:信頼性の強化に加え、小型化も達成。搭載モデルの拡大も見込まれる
ホンダが独自開発した次世代燃料電池モジュール。GMと共同開発した現行モデルに対して、製造コストの面や耐久性で優位になるほか、ユニットの小型化により、搭載できるプラットフォームが広がるメリットも生まれる。
ホンダが独自開発した次世代燃料電池モジュールは、定格出力150kWを実現したほか、GMと共同開発した現行モデルに対して製造コストを半減し、耐久性も2倍以上に向上させている。
さらに容積出力密度を3倍以上に高めることで、システムの小型化も実現しており、搭載時のレイアウトの自由度も向上するという。
ホンダは、この次世代燃料電気モジュールを2027年に量産開始を予定しており、搭載・適用ドメインや販売地域を拡大していくとのこと。
現行モデルとの比較。
次世代ユニットの開発目標値。
燃料電池定置電源:冷却システムや内部レイアウトの設計を最適化することでコンパクトなサイズを実現
工場や事業所などの大型施設向けに供給を予定している定置型蓄電システム向けの燃料電池定置電源。コンパクトなサイズを実現することで、ユーザーニーズに合わせた設置環境に柔軟に対応できるという。
2026年に生産開始を予定している燃料電池定置電源は、燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」にも搭載されている燃料電池を活用することで、工場や事業所などの大型施設向けに水素由来のクリーンな電力を供給する定置型蓄電システム。
冷却システムや内部レイアウトの設計最適化によりコンパクトなサイズを実現。設置環境に柔軟に対応可能とするほか、信頼性の高いバックアップ電力を迅速に提供するために、起動から10秒以内に電力の供給を開始する高い応答性を目指すとしている。
燃料電池定置電源のシステム諸元。
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