
昨年の登場以来、新しい視点のシティコミューターとして注目を集めているのが今回紹介する「サクラ」です。軽自動車規格のBEVはこれまでにもありましたが、サクラはクラスを遥かに超えた上質な走りと居心地の良いキャビンを実現していることが大きな特徴。家族の生活をもっと豊かにしてくれるとても魅力的なモデルです。ぜひ、次のクルマ候補として一度検討してみてくださいね。
●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:編集部
1日の走行距離が30km以下なら、家庭での普通充電でも5日に一度程度
普段は買い物や送り迎えでご近所を走るだけで、遠出をするのは数か月に一度くらいというファミリーや、将来の子どもたちのためになるべく環境負荷の少ないクルマに乗りたいという方たちにオススメなのが、日産がEV先駆者としてのノウハウを詰め込んだ軽規格の電気自動車、サクラです。
小回り性能が抜群にいいため狭い道や車庫入れもラクラク。しかも、信号待ちからの発進や上り坂、車線変更や合流といった、ガソリンの軽だと少しもたつきがちなシーンでも電気モーターの力でスッとパワフルに。軽のちょっとチープなインテリアや騒音、乗り心地などが気になっていた人でも、サクラの上質な走りやセンスの良いインテリアなら満足できるはず。バッテリーが床下にあるため、低重心でフラットな乗り心地を手に入れているのも大きな魅力です。
後席には前後スライド機能を装備。4人乗車時には後ろに下げてゆったり座れ、荷物を積みたい時には前にスライドすればラゲッジスペースが拡大。ファミリーでもフレキシブルに使えます。
バッテリー容量は20kWhで、一充電あたりの航続可能距離は180km(WLTCモード)。軽ユーザーの多くは1日の走行距離が30km以下というデータがあり、家庭での普通充電でも5日に一度の充電で済むという手軽さです。いざという時には急速充電器も利用できるので、遠出をしたい時でも便利。高速道路でアクセル、ブレーキ、ハンドル操作をアシストする「プロパイロット」をはじめ、先進の安全運転支援技術もしっかり揃っているので安心ですよ。
試乗グレード サクラ G(FWD)
●年月(最新改良):’22年5月(ー)
●価格帯:254万8700~304万400円
◆試乗グレード
サクラ G(FWD)
●車両本体価格:304万400円
●ボディカラー:暁-アカツキ-サンライズカッパー/ブラック2トーン(有料色9万3500円高)
◆主要諸元
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1655●ホイールベース(mm):2495 ●トレッド前/後(mm):1300/1295 ●地上最低高:(mm)145 ●車両重量(kg):1080 ●パワーユニット:モーター(最高出力:47kW/2302~10455rpm、最大トルク:195N・m /0~2302rpm) ●トランスミッション:一段固定式 ●WLTCモード交流電力量消費率(Wh/km):124【市街地モード:100、郊外モード:113、高速道路モード:142】 ●WLTCモード一充電走行距離(km):180 ●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池(総電圧350V、総電力量20kWh) ●サスペンション前/後:マクファーソン式/トルクアーム式3リンク式 ●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク式/リーディングトレーリング式ドラム ●回生協調ブレーキ:電動型制御 ●最小回転半径(m):4.8 ●タイヤサイズ:165/55R15※OP設定 
まるも的視点「日産 サクラ」のココがいいね!
ここが○!
軽の小回り性能や使い勝手と電気の力強さや上質さのイイとこ取り
ここが×!
補助金を考慮すればガソリン車並みの価格だけど、実際は高価格 
乗り心地や荷室をチェック
カジュアルシックなモダンファニチャーデザインが心地いい空間を演出。アリアにも似たツインパネルが先進的です。
座り心地のいいベンチタイプの前席はソファ感覚。後席は前後スライドに加えてリクライニングもできて快適!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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