![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2023/07/DSC05836.jpg)
個性的なSUVを輩出しているプジョーから新世代クロスオーバーがこの夏に国内導入。セダンの品格とクーペの美しさにSUVの快適性を融合させたファストバックモデル「408」の魅力をお伝えしよう。
●文:川島茂夫 ●まとめ/写真:編集部
スタイルだけじゃない。実用面でもなかなかの優等生
プジョー・408 GTハイブリッド
価格:629万円
スバル・クロストレックやトヨタ・クラウンクロスオーバーが登場したこともあって、ここにきてセダンやハッチバック、ワゴンの乗用車パッケージングをベースとしたクロスオーバーSUVの勢いが凄い。今回試乗したプジョー408は、そんな最新トレンドを色濃く感じさせてくれる新感覚のクロスオーバーSUVだ。
セダンとクーペ、SUVを融合したファストバックスタイルが与えられた408。スタイリング&パッケージで注目したいのは1500mmという低めの全高だ。このクラスの平均的なセダンよりもおおよそ50mmほど高いが、SUVと名乗るにはかなり低い設定。キャビンも縦横寸法はともかく室内高は一般的なセダン/ハッチバックなどさほど変わらない。着座位置が低くなることもあって運転席からのアイポイントも低めで、ドラポジやインパネ周りの操作動線や視認性にもSUV感はほとんど感じられない。
一方、クロスオーバーSUVを求める向きにとって重要なユーティリティ機能はクロスオーバーらしい強みを感じることができる。テールゲートの傾斜を浅くしたことで丈のある荷物の積載などでは少し不自由も感じるが、キャビン/荷室の居住性&広さに不満はない。後席格納時(最大1611L)はもちろん、通常時でも広々とした荷室(最大536L)が確保されている。クーペライクなスペシャリティな「雰囲気」とセダンらしい「実用性」をバランスよく狙ったコンセプトはなかなか新鮮だ。
この手のスペシャリティ志向が強いモデルは、エアロデザインや専用仕立ての足周り&ローダウンで差別化されることが多かったが、プジョー408はSUVモチーフにリフトアップを加えた新趣向の味付けで、これもかなり新鮮。
人を中心に構築したプジョー独自設計のi-Cockpitレイアウトを採用。ステアリングの上から覗く高い位置に設定された10インチデジタルヘッドアップインストルメントパネルなど、未来感溢れるコクピットデザインもセールスポイントのひとつ。
ハイブリッドでも小気味良い走りが楽しめる
試乗したモデルは、1.6Lターボ&8速ATに最高出力81kWのモーターを組み合わせたGTハイブリッド。
走りの印象は、リズムよく操れることに好感を覚える。エンジンの振動騒音も控え目で、アクセル全開でも穏やか。ステップ変速時のタイムラグも僅かで、入力に対しての反応もしっかりとしている。反応も良く操る楽しさが感じられる。
この小気味よさはフットワークも同様。サスチューニングはちょっと硬めだが、ストローク量は抑えられており、弾むような揺れ返しはなく収束性もいい。荒れた路面でも上下動は穏やかで、据わりのいい乗り心地を示してくれる。操舵も神経質な挙動がないことも好印象だ。
走りの特性も含め、このクラスではスポーティ寄りのモデルだが、実用や快適性とのバランスも考慮しており、普段使いでも扱いやすい。駆動方式はFWDのみなのででオフロードには向かないが、170mmの最低地上高があれば多少のラフロードも問題ない。
ハイブリッドの名を冠しているが外部充電機構を備えたPHEVであり、満蓄電状態では66kmのEV走行が可能。ハイブリッド車としての燃費も17.1km/ℓ(WLTCモード・ハイブリッド燃料消費率)を記録している。
パワーユニットは、1598cc直列4気筒DOHC(180PS/250kW)+モーター(81kW/320Nm)の組み合わせ。システム合計出力は225PS、システム合計最大トルクは360Nmを発揮する。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(SUV)
現行Gクラスとしては初の大幅アップデートモデルが、国内導入へ 今回導入されるのは、今年春に海外発表されたマイナーチェンジ相当の大改良が加えられたモデル。2018年に登場した現行型としては初の大規模アッ[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
充電関連製品を、純正アクセサリーとして設定 FCEVでありながら、外部から充電可能なプラグイン機能を備えた、新型CR-V e:FCEV。 その純正アクセサリーとして、EV/PHEV充電屋外コンセントに[…]
最新の関連記事(カー用品)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
ラインナップは全32種類 「スヌーピーコラボ セーフティサインマグネット」は、プロ野球各球団のイメージカラーに合わせて愛らしいスヌーピーがデザインされた自動車用セーフティサインマグネット。 各球団ごと[…]
高級モデルになればなるほど純正セキリュティ装備は充実されているのだが… 今では、ある程度の価格帯のクルマならば、他人が簡単に解錠できたり、エンジンをかけられない仕組みを整えた“純正セキュリティ”が組[…]
8月8日まで、ルノー公式ウェブショップで応募を受付。限定22セットは抽選販売で提供 今回、ルノー公式ウェブショップを通じて発売されるアウトドアキットボックスは、スタイリストとして活躍しアウトドアにも造[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2