この春に新社会人となるユーザーの中には、クルマの購入を検討している人もいるはずだ。そんなユーザーにこそ注目して欲しいのが、安価かつ購入満足度が高い「安くていいクルマ」だ。ここではマツダ・CX-3をピックアップ。設計年次からするとモデル末期のクルマになるが、走りの良いSUVを求めるユーザーにとってはまだまだ狙う価値は高い。ぜひ検討して欲しい一台なのだ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
値引きは引き締め傾向だが、ライバル車との競合で良い条件を狙いたい
MAZDA
CX-3(ガソリンモデル)
価格:227万9200~295万200円
・最新購入情報
納期の目安:2~3か月
車両本体目標値引き額:18万円
リセール予想:C+
昨年秋に実施された商品改良をきっかけに、値引きの引き締め傾向が続いている。販売店によっては「値引きの基本は5万円です」とジャブを打ってくるケースも見受けられるほどだ。ただ、ヤリスクロスやヴェゼルを競合させていくと、値引きはしっかりと拡大していく。この春は付属品の値引きを含めて20万円以上は狙っていきたい。改良直後は納期が少し長めになっていたが、年明けを目処にかなり改善されており、いますぐ契約すればGW後の納車が期待できる。
どんなクルマ?
全長は4275mm、全幅は1765mmと、1.5L級のコンパクトSUVとしては少し大きめだが、スタイリング優先の設計もあって、後席居住性はこのカテゴリーでは低め。キャビン実用性を重視するユーザーにはオススメしにくいモデルだ。ただ、走り視点で見るならば、たくさんの優れた魅力を持つ有力候補に躍り出る。
ベストのパワートレーンは低速域から力強いトルクを発揮する1.8Lディーゼルターボ車(130PS/27.5kg・m)だが、1.5Lガソリン車(111PS/14.7kg・m)も回して味がある小気味良い加速が楽しめるなど、スポーティな雰囲気でいっぱい。マツダらしく、走りの質で勝負できるモデルだ。
引き締まったサスチューニングは少々路面当たりが強いものの、高速や山岳路で優れた安定性と精度感の高い操縦性を実現。ファントゥドライブを求めるドライバーにオススメできる。
オススメグレードは?
15S ツーリング(2WD)
価格:227万9200円
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF/4WD】 |
1496cc直4DOHC 111PS/14.7kg・m | 15S ツーリング【6速AT】 | 227万9200円/252万1200円 |
15S アーバンドレッサー(特別仕様車)【6速AT】 | 253万2200円/277万4200円 | |
15S ビビットモノトーン(特別仕様車)【6速AT】 | 270万8200円/295万200円 | |
1756cc直4DOHC ディーゼルターボ 130PS/27.5kg・m | XD ツーリング【6速AT】 | 279万6200円/303万8200円 |
XD ビビットモノトーン(特別仕様車)【6速AT】 | 319万2200円/343万4200円 |
ガソリン車には標準仕様として15S ツーリングが設定されているが、それとは別に「アーバン ドレッサー」と「ビビット モノトーン」という内装を豪華に仕立てた特別仕様車も選択可能。ともにシート地はクロス素材から、合成皮革を用いたハーフレザー仕様に変更され、加飾も上級モデル顔負けに仕上げていることが特徴だ。
マツダコネクトや8.8インチディスプレイ、ADAS関連機能(衝突軽減ブレーキやACC、360°周辺モニターなど)は全グレード標準装着のため、標準仕様の15S ツーリングでも実用性は十分。迷ったら15S ツーリングを選んでおけばいいのだが、マツダ車は1ランク上に仕立てた内装加飾が楽しめることも魅力のひとつ。15S ツーリングとアーバン ドレッサーの価格差は約25万円ほどと価格差はそれほどでもない。ピュアホワイトのシートカラーは好き嫌いが出てしまうタイプだが、キャビンの雰囲気が好みならば、こちらもオススメだ。
ちなみにディーゼルターボ車は動力性能面で秀でており、性能優先ならばこちらが明らかに上だが、標準仕様のXD ツーリング・2WDでも価格が279万6200円と、少し高めの価格設定。コスパ視点はガソリン車の方が優れている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(マツダ)
マツダスピリットレーシング(MSR)初となる市販モデル “マツダの新しい時代のモータースポーツのサブブランド”として発足した「マツダスピリットレーシング(以下、MSR)」は、モータースポーツをより身近[…]
1:トヨタ ハリアー[30系/2代目] デビュー:2003年2月 都市型SUVというジャンルを切り拓いた「ハリアー(初代)」の後継モデルとしてデビュー。 初代モデルが掲げた「高級サルーンの基本性能を備[…]
最新の電動技術とスマート技術を注入したミッドサイズセダン 「MAZDA6e」は、2024年4月の北京国際モーターショーで発表されたミッドサイズセダンの電動車「MAZDA EZ-6(マツダ イージーシッ[…]
ロードスター生誕35周年を祝うアニバーサリーモデル 1989年の初代モデルのデビューから数えて、累計120万台以上のセールスを記録しているマツダ・ロードスター。ライトウェイトスポーツの金字塔として、多[…]
自動車での物流に先駆け、安価なオート三輪を開発 マツダの自動車製造の第一歩 1920 年(大正9年)、中国地方の山間部で自生していたブナ科の落葉樹「アベマキ」を使用したコルクを製造するメーカーとして、[…]
最新の関連記事(SUV)
「東京オートサロン2025」で日本初披露されたe-SUV 国内導入が発表された「BYD SEALION 7」は、1月の「東京オートサロン2025」で日本初披露されたクロスオーバーe-SUV。海洋生物の[…]
「DEFENDER DAY」の開催地「白馬」の名を冠した贅沢仕様、人気オプションも多数装着 長野県白馬村は、長年ディフェンダーのオーナーが集う、ファン向けの特別イベント「DEFENDER DAY」の開[…]
スズキブースのメイン車両として展示されていたフロンクス 東京オートサロンは、カスタマイズが施されたクルマを中心に展示されるイベントで、日本全国のカスタムショップやパーツメーカーなど、多種多様な展示があ[…]
不穏な時代が生んだ、ウイリスジープのノックダウン生産車 第二次世界大戦勃発から間もない頃。まだ威勢よく進軍していた日本軍は、南方の密林で一台の敵軍用車を鹵獲した。ドアもない簡素なオープンボディに大きめ[…]
累計760万台を超える販売実績を持つ、VWのベストセラーモデル 「ティグアン」は、2007年の初代導入からこれまで、世界市場において760万台以上が販売されている。2019年以降はフォルクスワーゲンの[…]
人気記事ランキング(全体)
釣り具の大型展示会「釣りフェス2025」で見かけた超レア車 さる2025年1月17〜29日、パシフィコ横浜で釣り具の大型展示会が開催された。このイベントは、毎年行われており、最新の釣り具の展示や人気の[…]
スズキブースのメイン車両として展示されていたフロンクス 東京オートサロンは、カスタマイズが施されたクルマを中心に展示されるイベントで、日本全国のカスタムショップやパーツメーカーなど、多種多様な展示があ[…]
大パワーはなくとも、運転の楽しさを教えてくれた 最近は、新型車の最高出力の数字が話題になることはめったにない。目の肥えた現代のクルマ好きには、最高出力はクルマの能力のひとつの指標に過ぎず、大切なのは扱[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
IS500にブラック/ホワイト/フレアレッド3色の本革シートをメーカーオプションとして設定 ISは1999年の初代モデルのデビュー時より、クルマの操る楽しさを追求している、FR駆動のスポーツセダン。現[…]
最新の投稿記事(全体)
レクビィが持つ40年のキャンピングカー製造経験が、キャラバンに注入 日産ピーズフィールドクラフトは、東京エリアで日産の正規ディーラーを運営する日産東京販売が手がけているキャンピングカー専門店。1990[…]
ケータハムのブースで目を引いた「セブン170R」 こちらのセブン170Rは現在生産されているケータハム車両の最軽量モデルだ。全長は3,100mm、全幅が1,470mm。エンジンも658ccということで[…]
「東京オートサロン2025」で日本初披露されたe-SUV 国内導入が発表された「BYD SEALION 7」は、1月の「東京オートサロン2025」で日本初披露されたクロスオーバーe-SUV。海洋生物の[…]
高精細カメラとの接続も良好 データシステムでは、カメラ映像表示に適した製品として、5インチ(ワイドサイズ)モニターを販売しているが、新発売となる「7インチ車載モニター(SSM-W7.0)」は、画面が高[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
- 1
- 2